2017年5月の私的シネマランキング
私が5月に映画館で鑑賞した新作映画について、個人的によかった順番に並べて感想をまとめました。
5月に観た新作の中からTwitterで感想を書いてあった作品は20本。
ここにないものだと『僕とカミンスキーの旅』や『追憶』、『台北ストーリー』(厳密には新作ではないですが)、EUフィルムデーズから『ヴォイチェフ』も観たのですが、感想は残せず…。この中だったら『ヴォイチェフ』が1番良かったです。ランキングの中に入れたなら16位あたりだと思う。
5月はなんといってもイタリア映画祭が圧巻の素晴らしさでした。私は2015年からイタリア映画祭に出向くようになったので、まだ3回しか経験はないのですが、その中でも群を抜いて大充実のラインナップ感がありました。
こんなに個人的な好みと観応えが理想的に両立した作品ばかりを観ることができた映画祭体験は、かつてないほどだった気もします。(とはいえ3月の大阪アジアン映画祭も同様の多幸感だったので、今年は映画祭運が良いのかもしれません…)
去年のイタリア映画祭でタイトル避けしてしまっていた『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』も1年経った今年5月にやっと観ることが出来ましたが、評判のさらに上をいくような突き抜けた洗練さに反省しました。
それでは、以下5月に観た新作の私的ベスト1位からです。
1.『歓びのトスカーナ』
イタリア映画祭『歓びのトスカーナ』いやもうホンッッットに圧巻
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
!!さすがパオロ・ヴィルズィ監督だわーーと圧倒されながら心底感嘆に浸る。こんなに濃いエネルギーで充満したヒューマン映画はなかなか出会えるものじゃない。というか、殆どこれは最大値では。前作『人間の値打ち』をも凌駕してる。
『歓びのトスカーナ』作品の隅々まで狂おしいほどに充満された、剥き出しの、人間の中心にある熱きもの、願望、情熱、抑えきれない孤独や悲しみへの慟哭、それらをものすごいスピード感と克明な筆圧でダイレクトに体感し続ける衝撃的な映画体験。それは紹介文のあらすじで表現できるものでは到底ない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『歓びのトスカーナ』前作『人間の値打ち』のあれだけの傑作ぶりに対し、今作のあらすじから伺えるスケール感では流石にあそこまではいかないだろうと勝手に想像してたけど完全に浅はかだった。映画としての表現力、密度、異端の中から圧倒的普遍を掴み上げる深掘り、どれをとっても最高を更新してた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『歓びのトスカーナ』精神疾患者が共同生活を営む施設で出会った2人の女性による空前の冒険譚を描く。四六時中おしゃべりを続ける圧倒的な台詞量や、子供のような自由奔放さが引き起こす物語の破格のテンポ感と大胆展開の連続には息つく間もなく引き寄せられる。ユーモアとシリアスのバランスも絶品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『歓びのトスカーナ』序盤はあまりのお喋りの勢いに辟易するほどだけど、2人で無軌道なドライブ旅行に繰り出す中盤以降は、それぞれのキャラクターの内側にある普遍的な人間らしさが『人間の値打ち』の監督らしい鋭く濃密な描写によって示唆され、他人事でなく直接心を打たれる。そして本作は優しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『歓びのトスカーナ』最後まで観終えた時、このポスターがとてもとても愛しくなる作品。人間形成の根本を成す幾つもの深いテーマが、息もつかせぬ勢いと濃度で突き進む冒険を通して訴えかけられていく。2017年もっともエモーショナルな映画では。 pic.twitter.com/NMV2x31eNO
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『歓びのトスカーナ』精神疾患により隔離施設への入居を余儀なくされた女性達を物語の主に映画を作るという高い関門に対し、傷つきながらも自らの願望や感情に対して真っ直ぐ邁進する彼女達の冒険を通して、私達が欲することを諦めてしまった、人間にとって一番大切な事柄を訴えることに成功した傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
2.『トンネル 闇に鎖された男』
『トンネル 闇に鎖された男』想像してたレベルをケタ違いで超える大大大傑作。断然今年の上半期を代表する一本。最上級の臨場感を体現し尽くすパニック映画としてのガチ秀作ぶりに序盤から即惹き込まれ、やがてパニック映画という域を完全に超越した人間映画、社会映画としての傑作ぶりに圧倒された。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月28日
『トンネル 闇に鎖された男』今のところ今年最も“圧巻”という形容が具現化した映画体験だった。驚くほどあらゆる点において文字通り圧巻。表現力も着眼点も常に最高級の観応えが途絶えなかった。まさか序盤から泣かされるとは思わなかったし、人間の尊さと醜さを巧妙に描き続ける視点と手腕がド級。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月28日
『トンネル 闇に鎖された男』パニック映画としての臨場感と迫力と恐怖を完璧に示した後で、そこからさらに絶えずヒューマン映画を深化させていく気概と手腕が本当に見事だった。心がじんわり温かくなる瞬間が幾度も訪れる一方で、相反する利己的な社会への批判を込めた描写も力強く説得力に満ちてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月28日
『トンネル』どのシーンも力強く確信に満ちた描写に飲み込まれたけど、1人の男性の生死の境に対して国中から様々な思惑を通した眼差しが注がれる姿に対して、これ見よがしに愛を正義と讃え、利己性や政治性を悪と表明するのではなく、どれもが人間の中に同居する側面なんだと示す俯瞰性が素晴らしい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月28日
『トンネル』ペ・ドゥナが電話に注ぐ第一声だけで自分でもビックリするぐらい突如泣けてしまい、本物の感情や思いやりを理解するのに、時間も“理解”というプロセスさえ不要なのだと改めて気付かされた。瞬間で判別されるもの。本物の感情を持った言葉と形式だけの言葉の響きの違いを見せまくる映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月28日
『トンネル 闇に鎖された男』今年観た映画の中で個人的に主演男優賞を選ぶなら本作のハ・ジョンウだし、美術賞、技術賞も本作になる。まさかここまで真に迫る体感として全神経を奪われ続ける映画だったとは本当に驚いたし、本国で特大ヒットなのも完全に納得。どこをとっても良さだらけの作品だから。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月28日
3.『君が望むものはすべて』
イタリア映画祭『君が望むものはすべて』本当に愛すべき大良作で、今日まで8本観た映画祭作品の中で1番良かったし、他上映作品の様々な要素たちが見事に集約されてさえいるなと。上半期ベストの候補。160字連投では収まらなかったのでブログに。 https://t.co/b8HcsZD37h
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
4.『アムール、愛の法廷』
『アムール、愛の法廷』98分の作品だけど、本作なら3時間でも余裕で観ていられた。というか観ていたかった。エンディングになった時、もっとゆっくりしてくれて全然構わないのにな〜って心底思った。エンディングに向けて徐々に積み上げられていく幸せの在り処の描写が大好き。とても心地よい映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『アムール、愛の法廷』2年前の『ボヴァリー夫人とパン屋』で美女に弱いパン屋おじさんの情けなさと滑稽さを、愛しいほど親密感たっぷりに演じてくれたファブリス・ルキーニは、初老の真面目そうな裁判長を演じる本作においても、心から共感できる男心の在り方を見事を表現していて、ホント最高だわ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『アムール、愛の法廷』自分が裁判長を務める裁判の陪審員の中に、かつて入院中に惚れ込んだ美しく知的な女医さんが表れたことで、素っ気なかった熟年男性が素敵に浮き足立つ4日間を、柔らかくしっとりエレガントに描く。シックな温かさがとても魅力的。主演2人の説得力が本作に特別な愛しさを宿す。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『アムール、愛の法廷』裁判終わりに陪審員である彼女を密かなカフェデートに誘いながら、どれだけ惚れてるのかを必死かつジェントルに説く主人公と、それをシックに交わしつつも主人公に同情したくなるほど素敵なヒロインの4日間の交流が実に魅力的で、男心と女心が優しい眼差しから愛しく描かれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『アムール、愛の法廷』シセ・バベット・クヌッセンとエヴァ・ ラリエによる最高に素敵な母娘映画でもあった。陪審員裁判や法廷の裏側をこれほど身近な視点から描いた映画も初めて観たし、驚くほど多面的な要素をこれだけナチュラルにひとつの温かなヒューマン映画としてまとめ上げた手腕に惚れ惚れ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『アムール、愛の法廷』これほど男心が絶妙なリアリティで描かれた映画は久しぶり。そしてその主人公が60代の熟年男性であることに、生きることの希望を感じた。本当の幸せは自分で掴み取ったものには宿らず、誰かが不意に与えてくれたものにこそ宿っていたと気付かされる。厄介だけど、スウィート。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
5.『かけがえのない数日』
イタリア映画祭『かけがえのない数日』大学卒業を目前に控えた仲良し女子4人組が、1人の就職先であるセルビアまでの引越しに同行する“卒業旅行”ロードムービーを中核に、各々に抱えた重大な秘密や葛藤、不安の交差を、目を見張る繊細なリアリティ描写で捉えることに成功した青春映画の新たな傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』仲良し女子4人組による卒業旅行ロードムービー、というタームから想定される安易なセンチメントや青春映画ぽさとは完全に距離を置いた、リアルな心理描写にシリアスかつ繊細に迫った本物のヒューマン映画としての洗練、秀逸さに息を飲んだ。本作の存在そのものがかけがえない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』親にも内緒の重病や、友への秘めた恋心、妊娠中の不安等、それぞれが口に出来ない秘密を抱えながら、4人で学生最後の旅をする。ベタベタした友情じゃなくて、互いを冷静に認識し合い、自立した自分として行動する。その個々の内心に寄り添った描写を紡ぎ続けていく手腕が絶妙。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』序盤はテーマに対してシックな描写が凝りすぎていて気持ちが入り込むまでに少し時間が必要だったけど、中盤の、ドライブ旅行の途中でアメリカ人男子グループと出会い、ボーイミーツガール要素が入ってきた辺りからグッと面白くなって、その後は右肩上がりで惹き込まれまくった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』後半、真に物語のテーマへと切り込みをかけて力を増す描写の数々からは、典型的な青春映画的題材を、ここまで凛とした極上のヒューマン映画に昇華しきるとはと心から感嘆。その心の機微をリアリティに徹して映し出すことこそ、映画が人間を讃えるということなのだと教えられる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』仲良し女子大生4人が各々の未来へ旅立つ直前に繰り出すロードムービーを通して、個々に抱えた孤独や悩み、恋心や友情、親への思い等を、安易な感傷ではなく真摯にリアリティを追求することで救い上げた傑作。ぜひ劇場公開を。 pic.twitter.com/mi6cKFDf2L
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
6.『ウソは結婚のはじまり?!』
南インド映画祭『ウソは結婚のはじまり?!』最っっっ高の理想的コメディ!!彼女の望む結婚相手の条件に合わせて自分は孤児だと嘘を付いたのに、偶然彼女が引越し先として選んだ賃貸部屋が、自分が親や兄弟と同居してる自宅の空部屋だったことから始まる壮大な嘘とでっち上げの上塗り合戦。好きすぎ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
『ウソは結婚のはじまり?!』本当に巧妙な完璧コメディ。一目惚れした女性と結婚する為に自分や家族の情報を偽り、またそれが家族や相手の家族にバレないように相手によって違う設定の嘘を振りまき続ける、という設定は去年のIFFJ『ハウスフル3』と近いけど、面白さの密度や洗練が桁違い。最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
『ウソは結婚のはじまり?!』本家のIFFJで上映されたとしてもベスト級の良さ。上映がこれきりなのは本当に勿体ない。秋のIFFJでアンコール上映してくれたらもう1回観たいです。2つのカップルが次から次へ上塗りされる嘘の設定でぐっちゃぐちゃに絡み合いまくる姿は本当に面白くて可笑しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
『ウソは結婚のはじまり?!』2組のカップルで同時に嘘を突き通すために咄嗟の判断でパートナーを入れ替えた設定で話を突き通したり、友達の親を自分の親として紹介したり、嘘を並べるアホ男子2人以外は、各々が聞いた内容こそが本当だと信じて疑ってないところが、さらに滑稽さを高めて楽しすぎる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
7.『いつだってやめられる - マスタークラス』
イタリア映画祭『いつだってやめられる - マスタークラス』もう!!このシリーズ、日本での劇場公開待ったなしっしょ!!!ということでシリーズ3作目の完結編となる『いつだってやめられる - 名誉学位』が本国で年内公開予定、そして来年のイタリア映画祭に持ってくるとキャストから誓いが!!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『いつだってやめられる - マスタークラス』2年前に上映された快作の続編が、まさか2部同時製作による前編・後編の2本組というビッグスケールになってるとは驚いた。米国や日本ではたまにあるけど、イタリア映画史上では初らしい。でも観れば納得しちゃう!ど真ん中に振り切ったハイパー娯楽作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『いつだってやめられる - マスタークラス』前作の大好評を経てのさらなるブレイクを見込んだ続編てことで、娯楽作としてのシェイプアップが顕著。中盤までは削られると残念な要素まで削ぎ落とされていて、文句なしに面白いけど前作の方が好きだなーと感じてたけど、終盤で全部ぶっ飛んだ。大好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『いつだってやめられる - マスタークラス』教授の学位まで持ってるのに職もなければ性格もイカれてる中年男たちが一稼ぎする為に各々の専門知識を駆使して合法麻薬を作り出し、売りさばく。そんな前作の美味な危なっかしさというか、ダメ人間のひねくれ奮闘劇特有のスリルは本作では影を潜めてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『いつだってやめられる - マスタークラス』前作で滲み出ていたダメ大人たち特有のこじられ暴走感が、本作ではかなり減退していて、全体的にとてもポジティブなムードで、皆さんずっと器用になってる。というか警察に追われる立場だったのに、今度は協力側に。それでも進めば進むほど抜群に面白い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『いつだってやめられる - マスタークラス』このシリーズ好きすぎる。化学、機械工学、生物学、経済、歴史、数学、法学、武術…10人10色の分野で権威だけど性格まで各々に極端な10人が、不遇な過去とオサラバするために暴走も爆笑もアクションも全部詰め込んだミッションコメディで全力疾走。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『いつだってやめられる - マスタークラス』全体的に、前作に比べてだいぶ洗練された結果、危うい毒っ気が消えてしまったのは事実だけど、その分を一気に全部取り戻すようなクライマックスでの魅せっぷりと言ったら!!上映途中に観客から一斉の拍手喝采が起こる瞬間に立ち会ったのは凄く久しぶり。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
8.『人形の家』
南インド映画祭『人形の家』他の11作品が2012年〜2016年の最新作の中、本作だけ2006年発表のクラシック扱いの上映。観て、大納得!この映画を上映してくれたことに大感謝。埋もれたままでいた、出会うべき名作だった。169分という長さに少し躊躇もあったけど、入って本当に良かった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『人形の家』近年のインド発ラブコメといったら、鮮やかな色彩に派手な笑い、豪華絢爛なミュージカルシーンに起承転結が明確な王道ストーリーという印象があるけど、本作はそういったケバケバしさに流される前の、物語や脚本に重きを置いたじっくり登場人物の心の機微を堪能させてくれる青春恋愛映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月3日
『人形の家』169分が全然長く感じない。むしろ毎日のようにデートに励む2人の微笑ましいときめきから熱い恋心へと膨れていく過程をじっくり丁寧な描写で積み重ねる前半があるからこそ、後半の、子供の結婚も就職も全部決めつけてしまう親への恋人の魅力アピール大作戦の説得力が増して、心に響く。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
『人形の家』インド映画ファンの中だけに留めておくには本当に勿体ない、青春恋愛映画のマスターピース。楽しいユーモアを終始散りばめながら、最高にキュートでかけがえのない彼女との出会いと初恋によって、それまで親に全てを決めつけられてきた人生を覆そうとする青年の奮闘を描く。完璧な観応え。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
『人形の家』日本人からすると少し非現実的なほどポジティブでお調子の良いキャラとノリで突き進むインドのラブコメが多い中で、本作のムードやキャラクターはとてもリアリティがあり心底親しみ易い。厳格な親の目を盗んで、初めて出会った本気の恋に奮闘する一生懸命な姿に青春恋愛映画の尊さを見た。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
『人形の家』身近な人間関係の裏表をユーモアを交えながらじっくり描くことに大変長けた映画で「幾つになっても男性は女性に比べて未熟」という真実がこれでもかと噴出する。だからこそクライマックスでヒロインが下した決断には本当に感心したし、最高の映画だなと。男子よ出直してきなさい、という。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月4日
9.『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』主人公の男は鋼鉄ジーグのことを全く知らなければ興味もなく、私も同じだった。な・の・に、説明なんか何もなくとも「鋼・鉄・ジ・ー・グ・キ・ターーーー
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月18日
!!」と理性も知識も超え本能レベルで直感せざる得ない“ジーグ”爆誕の瞬間の極上カッコよさ、クソ高まった!
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』今年の上半期の予告編の第1位は個人的に本作で、それはあらすじでは全く眼中になかったものを一気に必見作品に変えるほど、極上に洗練されたものだった。その圧巻のクールさ、研ぎ澄まされたスタイリッシュなシリアスさとスリルが2時間を完璧に貫き通してた。大ガチ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月18日
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』確かにイタリア版『ダークナイト』と呼べる要素は多々見出せるけど、『ダークナイト』でさえ甘っちょろいと感じるほど本作のトーンはシリアスでリアル。題名に反してヒーロー映画にありがちな甘さやダサさは皆無。涼やかなダークネスと荒廃の上に立ち昇る情熱に痺れる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月18日
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』ヒーローになる気などさらさらなく、鋼鉄ジーグも知らない主人公だからこそ、本作は「そもそもヒーローという存在はどのように成立し得るのか?」という深みまで明確にリーチしていて、そこが魅力的。自分でヒーローだと自惚れる奴は、実はヒーローでも何でもないと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月18日
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』ヒーロー映画にありがちな大義名分や本人の覚悟といった野暮ったい要素は必要とされず、一瞬の衝動が次の瞬間にクレイジーヒーローを爆誕させていく錆びれた疾走感が本当にクールで良かった。正義など完全に失った現代が抱え得る、真に等身大のヒーロー像を刻んだ怪作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月18日
10.『カフェ・ソサエティ』
『カフェ・ソサエティ』瑞々しい華やかさを放つエマ・ストーンをヒロインに迎えながらも、全体のムードはマニッシュでドライに抑えていた印象の前2作から一転、スウィートでラブリーな若々しいムードに終始包まれたウディ・アレン最新作。ロマンチックな映画に浸ることの幸せを存分に教えてくれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月7日
『カフェ・ソサエティ』カウント・ベイシーやベニー・グッドマンの心弾むスウィング・ジャズと1930年代後半のハリウッドを背に、当時活躍した数々の映画スターたち、アステアやグレタ・ガルボ、ホークス等々沢山の俳優や監督の具体名がゴロゴロ出てきて映画ファンは何度もニヤニヤしてしまうはず。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月7日
『カフェ・ソサエティ』前半と後半で
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月7日
2つの三角関係が描かれる本作は、それに付随する切なさ、やるせなさもひっくるめて軽快なロマコメとして楽しい幸福感で貫かれていて、続けて観たルビッチの1933年発表のザ・三角関係映画『生活の設計』にも全く同じ幸せを感じた。やっぱりこういうのが好き。
『カフェ・ソサエティ』今でも好きな昔の恋人と飲み明かした夜明けに「君が好き。でも君は結婚してる」「私もあなたが好き。でもあなたは結婚してる」「でも。ここは朝焼けのセントラルパークで、光がビルに射している。」で、キスしてしまうの、どっちのせいにもせず景色のせいにしちゃうのが上手い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月7日
11.『ピューマ』
イタリア映画祭『ピューマ』爆笑を交えながら進むあけすけなコメディで実に楽しく観れた。高校3年生で妊娠してしまったカップルと、それぞれの問題ありまくりな家族たちが繰り広げるぶっと飛んだ大騒動の日々を描く。本人たちよりも親たちの方が自立できてなくて、親まで恋人の家に居候しだす面白さ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『ピューマ』カップルの男子の方はこれがコメディでなければどう乗り切ったんだろうと心配になる程、イイ加減でどうしょもなさを発揮する。そこが一番笑えるシーンではあるけど、そんなこともあって本作はラブコメというより、おもしろ家族コメディとして一歩引いてみるのが一番楽しめる観方だと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
12.『今は正しくあの時は間違い』
『今は正しくあの時は間違い』甘々スウィートなホン・サンス。男女が知り合って別れるまでの2日間のデートを「あの時は正しく今は間違い」と「今は正しくあの時は間違い」の2部構成で繰り返し描く。視点も物語展開も随所で異なるパラレルワールド感は置いといて、ひたすら幸福感に酔いしれた2時間。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『今は正しくあの時は間違い』1部の「あの時は正しく今は間違い」に対して 、2部は「今は正しくあの時は間違い」としつつも、相変わらず主人公が悪酔いを繰り返し、よりいっそうどうしょもないことをしでかしたのに笑ったり、全編に渡ってユーモアと可愛らしさの溢れる、柔らかな自然体ラブコメ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『今は正しくあの時は間違い』ホン・サンス作品の中でも、より優しく甘やかな、スマートな印象。全編にわたって男女とも可愛らしくて微笑ましいし、2部の後半は何ともいえずセンチでロマンチックでさえある。キム・ミニの柔らかく可愛い話し方が終始可憐で、ホン・サンスのミューズぶりを発揮してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『今は正しくあの時は間違い』一目惚れした女性との最初のデートの最後に、酔いが回った彼女にいきなりキスされた上に、あえて口元はギリギリで外され「今度は唇にしてあげるね。」の一言でバイバイするの、とてもラブリーで可愛かった。ホン・サンスの映画はシラフで観てても途中から釣られ酔いする。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
13.『花咲く恋』
イタリア映画祭『花咲く恋』「登場人物に寄り添った」という形容は映画評にありふれた言葉だけど、本作ほどそれに徹した作品は稀だと思う。男女の接触が禁止される少年院を舞台に18歳の少女と少年の心の触れ合いを描いた青春恋愛映画。彼女の視点を追い続けるカメラは『バードマン』のような臨場感。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『花咲く恋』この邦題から連想される甘さとは随分遠い映画だけど、同時に「少年院が舞台」と聞いて抱くイメージとも違った。全寮制の男子校と女子校がひとつの棟に収めらているような開かれた印象で(「イタリア人は刑務所の中でも楽しみがないとやっていけない」監督談)日本の少年院とは違うと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『花咲く恋』朝の礼拝と年数回のパーティ以外では女子と男子の接触が完全に禁止された少年院の中で、監視員に気付かれないよう交換する手紙と向かい合わせの棟で窓越しに交わす会話だけが2人を繋ぐ。それでもそんな些細で繊細な交流こそが、孤独で沈みがちな2人の心を軽くし確かな希望を灯していく。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
14.『愛のために戦地へ』
イタリア映画祭『愛のために戦地へ』これは本当に全部が全部、予想と違った!このタイトルや紹介文から想像される内容や質感を思いっきり覆す、独自性の光る、柔らかな脈動感と軽快さに貫かれた社会派コメディ、そして幾つかの男の友情が描かれる人間ドラマ。ラブコメ面はサイド要素でメインじゃない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『愛のために戦地へ』紹介文やタイトルから「ラブコメ+戦争もの」や「序盤は胸キュンコミカル、後半はシリアスで泣かせ」的な王道感を安易に想像しちゃってたけど、全然そうじゃないし、観易いけど安易な作品とは対極にある、相当な意図と狙いがなければ作れない、頭抜けた独自性に裏打ちされた一本。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『愛のために戦地へ』監督の前作『マフィアは夏にしか殺らない』を継承する、シチリアにおけるマフィアの存在の根深さというテーマを、そのきっかけになった、終戦後アメリカ軍が反共産主義対策を最優先するために実行した、悪者の有効活用の罪深さの面から、驚きの軽やかで描くことに成功した意欲作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『愛のために戦地へ』映画本編とQ&Aを合わせて本当に学びが多い。イタリアの政治にマフィアが介入するようになったのは、戦勝国として統治していた米国がマフィアの息を吹きかえらせ現地の支配者にならせることで、反共産主義国家として手懐けようとした為で、同じ目的でナチス戦犯も早く解放した。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『愛のために戦地へ』Q&A。イタリアでは戦後からベルリンの壁崩壊まで、反共産主義を掲げる米国の思惑に端を発した、政治家とマフィアの癒着が続いていた。ベルリンの壁により反共産主義の目的が薄れると、政治とマフィアのバランス関係は崩れ始め、そこからイタリアのマフィアは弱体化していった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『愛のために戦地へ』驚きがいっぱい。戦争がテーマかと思っていたら、小さな町に対する米国の統治策略とマフィア問題の方がずっと前面に出ていて驚き。恋愛モノかと思ってたら男同士の心温かな友情物語集で驚き。そんな時代背景やテーマにも、軽やかで牧歌的なコメディムードを貫いてる点に最も驚き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
『愛のために戦地へ』こんな着眼点で、さらにそれをまさかの拍子抜けするほど軽やかで柔らかなムードで、さらにはそんな軽いタッチが不釣り合いに感じるほど極めて重層的に幾つものストーリーを内包した奥深い物語構成も含め、本作はその全てからピフ監督がいかに希有な映画作家であるかを示している。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月30日
15.『どうってことないさ』
イタリア映画祭『どうってことないさ』紹介文からきっと今回の映画祭で一番笑える(良い意味で)バカっぽい最高コメディなんだろうなと予想してたので、クラウドファンディングにかけた一般カップルのセックス中継騒動から、ここまで社会批判性の強いしっかりしたブラックコメディになっていて驚いた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『どうってことないさ』クラウドファンディングで真剣に起業を呼びかけても無反応だったのに、ヤケになり恋人とのH配信を宣言したら大拡散され目標額の何倍も支援される。その金額の大きさが自分達に返ってきて、貧乏を抜け出す為にはやるしかないと決意する。実に多様な社会批判が詰め込まれた一本。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『どうってことないさ』中盤までは何でこの設定なのにドカンと笑いを取ってこないんだろう?と思いながら観てたけど、後半にはこれはコメディの仮面を被った鋭利で多面的な社会批判映画だと確信せざるを得なくなって、物語を織りなすパーツひとつひとつに丹念に込められた批判性とその密度に感心した。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
イタリア映画祭『どうってことないさ』で劇中のクラブシーンとしても、エンディングテーマとしても流れるBRONCHOの「Class Historian」がDu Du Du Du Du Du Da連呼な最高に高まる曲で堪らなかった。 https://t.co/PCEO6Emehw
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
16.『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』“深いトラウマを乗り越えていく姿に感動”的な予告編の安易な盛り方とは違う、人間のリアリティをまっすぐ描いた作品。乗り越えなければと執拗に自分を傷つけるより、“乗り越えられない”と知り、それを自分だと認め、誰かと生きていくこと。格好悪くなく、大切。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は『ムーンライト』と並んで、大人になったからこそ実感できる、(所謂ストレートな)“感動”じゃなくて(忘れたい経験を重ねてそれでも歳を重ねて生きていくことの)“感慨”のようなものが胸に迫る映画。強くないことが強さ。美しさを失くして美しさが分かった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』主人公が同居することになった甥っ子が2人の彼女との間を日々行き来するモテモテ高校生で、けっこう全編に渡って“モテる男とモテない男の対比映画”になっていたりして、軸としてはシリアスなテーマを描きながらも、随所で柔らかいユーモアが頬を緩ませる映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』おじさんと少年の交流、おじいさんと青年の交流を描いた映画というと、反発し合ってた関係に感動的な友情が生まれるお決まりパターンが多いけど、本作はそういう夢想ではなく、生身の人間と人間の不器用な関わり合いを丁寧なリアル描写でじっくり見せる点が魅力的。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』主人公が予想以上にダメな人で、もし自分の後見人がこんな人なら絶対ヤダって思ったけど、そんな彼に対してもソッポ向いたりせず、ちゃんと話すべきことは自分から話し、相手の主張も受け止める甥っ子君を見て、あ〜これは女子からモテる男子だわって凄く納得した。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
17.『ジュリアの世界』
イタリア映画祭『ジュリアの世界』主人公が一家で入信している「エホバの商人」を一つの軸とすることで、厳格な世界を生きる優等生だった少女が、ダメダメな不良青年への恋と駆け落ちを通して、自分自身の人生を生きるとはどういうことかを体当たりで傷つきながら会得していく、繊細で壮絶な青春映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『ジュリアの世界』定職もないくせに威張り散らし、暴力やドラッグの近くで生きる不良の彼氏よりも、「エホバの商人」の教えに従順で、学校でも家でも優等生を通してきた彼女の方が、いざという時に精神的にずっと強くて、決断力や変化したいという意思の強さも比にならない描写が凛々しくて良かった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『ジュリアの世界』原題の直訳は『世界の少女』で、エホバの商人の信者は自分たちの世界と外界をきっちり区別していて、外の世界を「世俗」と呼んで厳しく批判する。原題の世界とは「世俗」側を指し、エホバよりも恋愛を選んで世俗へと堕ちた主人公ジュリアを指して『世俗の少女』としているとのこと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『ジュリアの世界』正直私はあまり良さを見出すことが出来なかった。ジュリアの変化を明確に表現しきっている女優さんは素晴らしいけれど、今日まで観た映画祭の8本の中で物語的な部分と映画表現としての部分を総合的に見ても、他より個性や印象に欠けるかなと。友達から聞いた話が作品の動機も苦手。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
18.『フリー・ファイヤー』
『フリー・ファイヤー』“撃って撃ってひたすら撃ちまくる映画”という先入観から、スカッと映像的なスリリンカタルシスを求めて入ったけど、意外にもそこまで撃ちっ放し映画ではなくて、銃弾を介した会話劇映画、というには野蛮でやけっぱちだけど、慎重さと大胆さが交差する満身創痍の駆け引き映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
『フリー・ファイヤー』タイトルからしてフリー・ファイヤーだし、基本的に全員ならず者達なので、死ぬのも恐れぬ勢いで乱射しまくる映画なのかと思ってたら、みんな割と小心者で誰かの銃弾にビビリまくりの素朴なキャラクターが揃った、意外なほど人間味のある物騒なエンドレス隠れんぼ映画に和んだ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月18日
19.『パーソナル・ショッパー』
『パーソナル・ショッパー』予告編も含めた宣伝内容のイメージとの乖離がだいぶ大きくて戸惑った。そっち方面=パーソナル・ショッパーという私からしたら大変魅力的に見える仕事に肉迫した映画、に期待してたから余計だと思うけど。彼女のもう一方の面=霊能者の方により重きを置いたダークスリラー。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『パーソナル・ショッパー』オープニングから想像してたイメージとだいぶ違ってキョトンとしちゃったけど、実はそっちが全体のイメージに通ずるものだった。ファッション界を舞台にしたサスペンス要素は、メインである死者の霊との追いかけっこをベースにしたサイコホラーを構成する一コマにとどまる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『パーソナル・ショッパー』人間にとって“恐怖とは何か”が大きなテーマとして描かれる。人が恐怖を抱くことの多くは、実際にはまだ起きていない現象に対するイメージや、今ここにはないものへの想像にある。一方でホラーがエンタメ作品化されるように人は恐怖という感覚に対してある種の希望も持つ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
『パーソナル・ショッパー』映画上映前に流れた、主演のクリステン・スチュワートが出演してるシャネルのガブリエルバッグCMの方が本編を観てる時よりも高まってたかもしれない…。映像とSt. Vincentの曲とのコラボ具合がキマりすぎてて。https://t.co/bFu5CG9I45
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月14日
20.『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』
『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』映画館で貰えたクリアファイルが可愛く気合いが入っていて、これはノベルティとして素敵だと思った。映画のハイライトが事細かにぎっしり描かれていて、知らない人が目にした時の食いつき率が高そう。 pic.twitter.com/zCL9p00JH1
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月20日
『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』正直これを映画館で流しちゃうのはかなり贅沢だと感じた。夜中のTVドラマで流れてそうな、非常にライトな青春ドラマ。個人的にはこれを恋愛映画と呼ぶにはちょっとアレな気がした。ヒロインを演じるジエン・マンシューのアイドル映画としては手堅い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月20日
『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』青春恋愛映画と形容する次元ですらないほど、パサパサと軽薄に流れていく空虚な似非映画。旦那さんになる日本人の彼氏が、信じられないほどダメな人で勘弁してくれ、ってなった。お洒落ぶったような音楽もこれでもかと耳障りなものばかり続いて残念。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月20日
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