2018年10月の私的シネマランキング (No.13 ~ No.26)
私が10月に鑑賞した新作映画の私的ランキング。12位から26位です。
13.『愛がなんだ』
『愛がなんだ』を観た。様々な恋愛行動を幾つもの観点から描き捉える事で、恋愛の本質を検証してきた今泉作品が「この“好き”が愛という基準で異常とか批判されたところで、そもそもこれが愛かどうかなんて私どうでもいい」という恋愛概念クラッシャーを主人公に招くことで、更なる深みと面白さに到達。 pic.twitter.com/WMRqyy0l63
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月28日
『愛がなんだ』とにかく主人公の親友を演じる深川麻衣が最高すぎる。『パンバス』では所謂“まいまい”のイメージを踏襲する役だったけど、今回は驚く。気が強くて仕事が出来て唯我独尊タイプのSっ気キャラで「あいつ、最低じゃん」とかさらっと言いまくったり、舌打ちしたりする。ハート撃ち抜かれた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月28日
『愛がなんだ』監督がW.アレンの言葉を引用して述べたように、片想いは両想いよりも相手を知らずにいれるので、理想のままの相手を好きでいれるという利点がある。が、本作の主人公はそんな片想いの利点を両想いになれずして全て失った後も、なお好きを続ける。全く揺るがずに。その強さときたら驚く。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月28日
『愛がなんだ』物語のメインとなるテルコとマモルとすみれによる残酷な程完全な三角関係と並行して、ナカムラと葉子の片想い関係がサブとして描かれるのだけど、遂に本作の主題がストレートな姿で爆誕するクライマックスが、互いの恋愛で同じ立場にいるテルコとナカムラの決死の対峙シーンなのが秀逸。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月28日
↑ 上記投稿にキャラクター名の入力間違いがあり、「ナカムラ」ではなく正しくは「ナカハラ」です。映画.comさんの作品ページを見ると未だに誤情報が掲載中…。釣られた私が悪い。
14.『search / サーチ』
『search / サーチ』を観た。映画全編が、数々のアプリ操作によって絶えず情報更新されていくPCの画面そのものという点は、2年前のホラースリラー『アンフレンデッド』で既出だけど、本作はスリラーというより正攻法の捜索サスペンスで、このスタイルの見せ方との相性の良さはずっと上、というか完璧。 https://t.co/8ooejGuQ0S
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年11月1日
『search / サーチ』行方不明になった愛娘の捜索サスペンスと、全編を数々のお馴染みアプリが入ったPC画面で見せるというスタイルとの相性の良さが最大限に活かされた一本。極めて現実的。それ故、良くも悪くも現代的な王道パーソナルサスペンスの域を出ないけど、後半は一転しっかり勝負を仕掛ける。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年11月1日
『search / サーチ』シングルファザーが行方不明になった優等生の愛娘を探すため、彼女が登録してる数々のSNSに入り込み、なんとか行動履歴を探ろうとするところを主に、全編がPC画面越しに描かれるのだけど、アプリを切り替える速度とか、判明したことを逐一懸命に警察に電話する感じとかが超リアル。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年11月1日
15.『覚悟はいいかそこの女子。』
『覚悟はいいかそこの女子。』を観た。2018年の少女漫画原作ラブコメ映画として『センセイ君主』と双璧をなす(物語もまさしく『センセイ君主』の主人公が男子だったらver.感全開)、心からご馳走さまでした映画。とにかく心の片隅でいつも乙女心を飼ってる男子には共鳴シーンの連続で堪らない一本では。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月15日
『覚悟はいいかそこの女子。』本作での中川大志は男子の中にある乙女マインドの露出を表現することに本当に長けていて、それで成功してる映画と言えると思う。すっかり彼女に恋をした中盤以降の、あの常にうるうるした目や、熱で寝込んでるのに死ぬほどの嬉しさが伝わってくるあの喜び方、共感極まる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月15日
『覚悟はいいかそこの女子。』興行的には得策とは言い難いであろう、男子の乙女マインドの全面押しをここまで素直に肯定的にやりきってくれる映画は最近あまりないから、久々にそんな共感だらけで嬉しかったし、ちっちゃなことでも死ぬほど嬉しく思える瞬間にたくさん共鳴できる愛すべき王道ラブコメ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月15日
16.『ブラックメール』
インド映画祭『ブラックメール』を観た。むっつり系のサラリーマンが嫁の不倫相手から金をむしり取るため、ゆすりの匿名メールを仕掛けたことから始まる、途轍もない大騒動の行方を描いたブラックコメディ。後半は大胆でぶっとんだ展開の連続に驚くけど、シリアスなムードは皆無で終始気軽に楽しめた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月9日
『ブラックメール』派手なダンス等の典型的ボリウッド要素は無く、うだつの上がらない中年男が自ら仕掛けた罠にハマっていく様をユルめのテンションで描いたブラコメで、インド映画というよりも東〜東南アジア映画のムードに近しい作品に感じた。まさかの展開で大胆に突き進む、物語の緩急演習が見事。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月9日
『ブラックメール』序盤のゆるゆるムードから一転、後半は次から次へと過激な展開へと突き進むから最後まで楽しく観れる。ただ、どんなに派手な方向に物語が向いても、決してシリアスムードは呼び込まない一定のゆるテンション維持と、基本的に先が簡単に読めてしまう安直な展開が続くのは惜しかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月9日
17.『アンダー・ザ・シルバーレイク』
『アンダー・ザ・シルバーレイク』を観た。過去2作で批評・興行の両面で成功し、次は何をやっても許されたのであろう監督が、その有頂天パワーの全てを自身が青春を過ごしたアリー90s以前のUS文化・LA文化に対する思い入れ図鑑の大発表会に注いだ結果、冗長で締まりのない物語を呈した、憎めぬ失敗作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月14日
『アメリカン・スリープオーバー』は同時進行で起こる複数の物語を並行して描く絶妙なバランス感覚が端正な映画で、そこも大きな魅力だったから『アンダー・ザ・シルバーレイク』の、物語としてのバランス感ガン無視で、描きたいネタを止めどなく詰め込みまくる冗長スタイルには特に後半がっかりした。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月14日
『アンダー・ザ・シルバーレイク』青春版『インヒアレント・ヴァイス』を想像してたけど、物語の本質であるはずの、事件を追うサスペンスからどんどん横道に外れていき、スラッカーの終わりなき現実逃避劇をアリー90s以前のLA文化オマージュの中で繰り広げる、どこか気の抜けた肥大妄想ノワール映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月14日
『アンダー・ザ・シルバーレイク』ウィルソン・ブライアン・キイ『メディア・セックス』の内容がそのまま物語に組み込まれているように、ポップカルチャー愛好家に対する批判性を兼ねている点が痛快。ポップカルチャーと呼ばれ、もてはやされているものも、結局は誰かの決死の野望の産物でしかないと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月14日
18.『マイ・プレシャス・リスト』
『マイ・プレシャス・リスト』を観た。賢くて真面目な性格故、周囲みたくオープンになれず、自分だけの世界に生きがちな女の子が、遂に世の中のままならさと本当で奮闘しなきゃならなくなった時の、健気でユーモラスな愛らしさ。『好きだった君へのラブレター』同様、その描き方が本当に絶妙で魅力的。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月20日
『マイ・プレシャス・リスト』頭の良さが気性の激しさに火をつけるタイプの19歳の主人公を見ながら、“I'm 19 and I'm on fire”というフレーズを連想していたら、本当にLordeの唄が劇中歌として流れ出して高まった。(Disclosureにボーカル参加した「Magnets」だけれど)。他のサントラ楽曲も良曲揃い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月20日
『マイ・プレシャス・リスト』頭の良さが気性の激しさに火をつけるタイプの19歳の主人公を見ながら、“I'm 19 and I'm on fire”というフレーズを連想していたら、本当にLordeの唄が劇中歌として流れ出して高まった。(Disclosureにボーカル参加した「Magnets」だけれど)。他のサントラ楽曲も良曲揃い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月20日
『マイ・プレシャス・リスト』サリンジャー生誕100周年を迎えるタイミングで『ライ麦畑で出会ったら』や『ライ麦畑の反逆児』が控えているけど、本作でも劇中の最重要アイテムとしてサリンジャーの「フラニーとゾーイー」が度々登場するし、「ライ麦畑〜」じゃない作品を推してる点でもポイント高い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月20日
『マイ・プレシャス・リスト』主演のベル・パウリーは『ロイヤル・ナイト』でも人当たりのよい完璧優等生な姉の足を引っ張るトラブルメーカーにして憎めない、やんちゃな妹役を好演していたけど、本作でも生意気さと繊細さを兼ねた不器用女子をユーモア全開でチャーミングに演じていて、とても魅力的。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月20日
『マイ・プレシャス・リスト』19歳の女の子が1年続いた引き篭もり状態から自立していく物語だけど、セラピストや同僚、父親、元彼、恋人候補といった周囲の大人達がそれぞれ抱える問題も明かしながら重層的な視点で人間ドラマが描かれる。その点では『ハッピーエンドが書けるまで』に近しいテイスト。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月20日
19.『エンジェル、見えない恋人』
『エンジェル、見えない恋人』を観た。「(観客の目にも)見えないファンタジー」をいかに写実的に描いてみせるか、という点で全編にわたり極上の映像体験を満喫できる。予想を遥か超えた説得力に満ちた映像演出。それをもって、2人の純愛は驚くほどのリアリティと濃密なロマンチックを深くたずさえる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
『エンジェル、見えない恋人』映像演出としては全編にわたって完璧だけど、前半で強烈な印象を残す母親を除けば、2人きりの世界と物語が描かれ続ける。それ故、ロマンチックではあるけど長編映画としてはスケール面で弱く、まるで傑作短編〜中編映画のエクステンデッド版を観ているような感触だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
『エンジェル、見えない恋人』女子が盲目な点、そのとき出会った男子と心を通じあわせ恋愛関係になる点、やがて手術で視力が回復し男子側に苦悩と試練がもたらされる点、それらを圧巻の映像演出で描いてる点等が、公開中の『かごの中の瞳』と共通してるので、観比べ鑑賞でより味わい深くするのお勧め。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
『エンジェル、見えない恋人』彼の両親がまだマジシャン夫婦として蜜月を過ごしていた頃を回想したオープニングからロマンチック全開で心奪われた。幻想的でラブリーなマジックを盛り上げる、シナトラ「All the Way」の女性Voカバーが極上スウィートで最高だったけど、歌手名を調べても出てこない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
20.『堕ちた希望』
『堕ちた希望』を観た。「希望」が「何かへの期待」であるなら、人命さえ道具と化す、何にも誰にも期待できぬ過酷な生活環境で、それでも彼女に不屈の生命力を沸かせ続けるものの正体は何か。この世界でただ一つ彼女が期待を懸け得た「新しい自分」に辿り着くまでの壮絶なる道のりを克明に刻んだ力作。 pic.twitter.com/9XMP4XYuHl
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年11月5日
『堕ちた希望』正直、私には観る資格さえおぼつかないと感じ得た程に、リアルに過酷極まる生活環境やエリアが描かれた映画で、そこで“奮闘”とかエンタメチックな言葉など到底虚無ワードと化す。真剣な意味で“生きている”。映画祭でも好みの柔いタイプばかり入りがちな私にとって、価値ある体験だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年11月5日
21.『日日是好日』
『日日是好日』を観た。社会的役割に振り回されたり、社会的価値の確保に囚われたりして、瞬く間に過ぎていく一生だからこそ、感覚と感情と記憶を抱えた、それだけの生き物でしかない人間としての自分の変化に気付ける場所が、暮らしの中に在り続けることの尊さとそれを見つけるヒントのシックな描写。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月19日
『日日是好日』本作におけるフェリーニ『道』のくだりが示すように、変わらないもの(『道』という映画や、毎週通い続ける茶道教室)を丁寧に再訪するからこそ、その対極にある受け手である自分自身の変化に気付くことが出来ること。新たな刺激を次々求めるばかりの私には遠くなって久しいことに気付く。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月19日
22.『フィフティ・シェイズ・フリード』
『フィフティ・シェイズ・フリード』を観た。最終章にして作品全体が取って付けた感そのもののような印象が拭えず、なんとか引き伸ばしての3作目だなと。前作『ダーカー』と並べてみると、(当シリーズとしては)いかに前作が優秀だったかを思い知るほど。同時製作したにしては濃度に大分差がある印象。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月8日
『フィフティ・シェイズ・フリード』前作『ダーカー』できれいに大団円を迎えたものを、もうひとドラマ描くために何とかもう一度かき乱してる感が思いきり伝わってくる、出てくるあらゆるネタ群の前作のマイナーチェンジ留まり感が残念ではあったけど、洒落たMVを贅沢に満喫できる感は相変わらず健在。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月8日
『フィフティ・シェイズ・フリード』過去2作同様、その殆どが若手アーティストによる書き下ろしの歌モノBGM(今回は特にモダンなエレポップ尽くし)が劇中で約20曲も流れるわけで、今回も自ずと半MV感覚で魅せられる。本シリーズではそれは褒め言葉。心地よい高揚感は抜群。 https://t.co/1z6n3yX1Fi
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月8日
『フィフティ・シェイズ・フリード』の劇中曲で特に良かったJulia Michaelsの描き下ろし曲「Are You」。Selena Gomezの傑作『Revival』に7曲もソングライティングで参加していたり、Justin Bieberの「Sorry」にも参加していた彼女らしい、シックで洗練されたモダンポップ。https://t.co/ZZTLpGtxoS
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月8日
23.『キラー・メイズ』
『キラー・メイズ』を観た。全部がダンボールで造られた巨大迷路(←目に新鮮で面白い) が象徴するように、映画の隅々までオタク的DIY精神が張り巡らされた、迷路脱出アドベンチャーを着飾ったオフビートコメディ。自作自演の迷路は勿論、映画全体が引き篭もりオタクの拗らせ魂のメタファーという印象。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月24日
『キラー・メイズ』物語の主な舞台となる、ダンボールでDIYされた手作り感満載の巨大迷路は、期待以上に圧勝のアイデアで、非常に新鮮で目に楽しい。ただ、冒険の途中で主人公が超頻繁に連発する捻くれ心からのぐずりが、脱出劇の高揚感や緊張感を中断させまくってしまう。狙いは分かるが勿体ない感。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月24日
24.『ブルー・マインド』
WECでスイスの青春ホラー映画『ブルー・マインド』を観た。ホラーといってもベースになるのは極めて写実的な、15歳の女子高生を主人公にしたセンシティブな青春映画。タイトルどおり、思春期ど真ん中に新しい学校へ転向した少女を襲う憂鬱で不安定な心理と、体を蝕んでいく怪奇現象をじっくりと描く。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
『ブルー・マインド』ファンタジーホラー要素が加わった、スイス版『パロアルト・ストーリー』といった印象。真面目な両親に心を開けなくなり、不良系の同級生達とつるむようになったけど、満たされない気持ちは埋まらずにむしろ大きくなっていく、思春期の普遍的絶望感がしっとりとリアルに描かれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
『ブルー・マインド』基本的にホラー映画とは感じさせないほどリアリティ重視のダウナー系青春映画で進行していくこともあって、クライマックスでホラー系に寄せてきた時の突拍子なすぎるリアリティ喪失具合に、一番笑ってはいけないところなのに笑えてしまう。そこが惜しいというか、台無し感すごい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月13日
25.『ブラザー・オブ・ザ・イヤー』
TIFF『ブラザー・オブ・ザ・イヤー』を観た。序盤はひょうきんな小ネタ連発で笑わせてくれる軽快な兄妹コメディとして楽しかったけど、ルックス以外の要素が全部悪すぎる兄の性格がそのまま反映されたような後半の沈鬱な退屈さはまさに虚無感。あまりに安易な感動へ一直線のエンディングにも冷めざめ。 pic.twitter.com/IlVgPTJr22
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月29日
26.『めくるめく愛の詩』
TIFF『めくるめく愛の詩』を観た。クロスカット・アジア部門は毎年立派なパンフレットを無料配布してくれることに大感激なので言いづらいけれど、TIFFで上映するには残念な出来。幼馴染の男女の約20年を描く青春映画だけど、反発し合う2人の痛いやり取りが何歳になっても同じパターンで飽きてしまう。 pic.twitter.com/RQw1fYAUl2
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2018年10月27日
私的1位から12位まではこちらを。
・2018年9月の私的ベストシネマ