2017年の私的年間ベストシネマ40選(No.21 ~ No.40)
私が2017年に鑑賞した新作映画の私的ランキング。21位から40位です。
21.『なっちゃんはまだ新宿』
『なっちゃんはまだ新宿』めっっっちゃくちゃよかった!!!今年のムーラボはホントにヤバイなと思った。『少女邂逅』や『聖なるもの』のようなザ・傑作感とはまた違った質感だけど - もっと柔らかく人懐こくて、それ故の不器用さも見える -心から好きにならずにいられない、オンリーワンの映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』脅威の2部構成。前半だけでもうお腹いっぱいになるくらい最高で、というかそこで終わると疑ってなかったので、今年最高の映画を観てしまった、という至福の心地に酔っていた。でもまさか、そこから10年後の物語が再開するとは。どエライ映画。半端ないし、容赦ない。凄い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』世界一可愛い映画だと思った。そう思える瞬間しか存在しなかった。私的に、可愛い、とはベースに切なさがあるのが前提で、その上でなお尊い在り方だと感じられることの意で、目の前で起こる全てがあまりに可愛いかった。でも、そんな“可愛さ”の10年後が試されてたなんて!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』片思い中の彼の恋人を想像しすぎて、空想の中で仲良しの友達として毎日を一緒に過ごすようになる。というとクレイジーに聞こえるけど、本作が凄いのは、クレイジーなんて感じる余地もないほど、可愛すぎて、微笑ましすぎて、そのいじらしさを享受するしか成す術がないこと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』一番驚いたのが、これだけの健気な可愛さと優しい愛しさが詰まった本作が、監督が4年間恨み続けためちゃくちゃムカつく女をモチーフに創られていたことと、脚本を読んでその真意を見抜けたと出演者が話していたことで、だとしたら、なお驚異の、放っておけない映画だと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』片思い中の彼の恋人や、彼氏の元カノに対する声は、世の中断然ネガティブなものが多いけど、本作では主人公の若さや優しくまっすぐな性格から、こんな大好きな彼の恋人なんだから、きっとこんな風に素敵な女の子に違いない、という絶えぬ空想が彼女の心に“アイドル”を育む。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』片思い中の彼の恋人に対して、直接話したこともなく知らないことばかりだけど、数少ない断片的な情報から空想を広げ、毎日想うことで、心の中のかけがえのない友達になる。本作はアイドルについての映画ではないけど、アイドル=偶像に想いを寄せるとは何なのかを真摯に示す。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』作品の内側に迫ろうとすると、深くて複雑な人間や人間関係についての本当に奥深い視点と示唆に満ちた映画なのに、それを表面上では発見される隙を与えないほど、柔らかな可愛らしさやキュンとする愛しさ、優しさで埋め尽くしてるのが凄い。見せつけるものをわきまえ過ぎてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』10年後の28歳編をどう解釈するかが観る人によって本当に十人十色になるだろうし、安定の幸福映画体験(18歳編)の上にそれだけ無数に思いを巡らせる深みと想像の余地を備えた本作なので、ムーラボ上映だけでは済まないと思う。多くの人に観られてこそ完成する映画、感。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
『なっちゃんはまだ新宿』池田夏海演じる主人公の秋乃も、菅本裕子演じるなっちゃんも、それぞれ一本の映画に一人いてくれれば大感謝級の最高可愛さ&優しさのキャラクターで、その上で可愛さの種類が異なる2人が一緒に「花より男子」読みながらタイプのキャラを当て合うシーンとかあって脳が溶けた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
今年のムーラボ、『少女邂逅』とか『なっちゃんはまだ新宿』とか『左京区ガールズブラボー』とか『デゾレ』とか『聖なるもの』とか、ひとりでも圧倒的に魅力的な女の子のキャラクターがふたりで仲良く遊んだり、メイクし合ったり、相手の唇に目を奪われたりする映画が多くて、本当に最高だったです。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年8月17日
22.『君が望むものはすべて』
イタリア映画祭『君が望むものはすべて』本当に愛すべき大良作で、今日まで8本観た映画祭作品の中で1番良かったし、他上映作品の様々な要素たちが見事に集約されてさえいるなと。上半期ベストの候補。160字連投では収まらなかったのでブログに。 https://t.co/b8HcsZD37h
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
23.『持たざるものが全てを奪う / HACKER』
『持たざるものが全てを奪う HACKER』を観た。めっっっちゃくちゃ良かったあぁぁぁぁ!!個人的には未体験ゾーンの映画たち史上最大の大当たり。王道の青春映画とハッキングクライムサスペンスとのスウィートな融合。タイトルからは想像できない柔らかな情緒性と爽やかさ。私的には大好きです。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』クライム映画方向でのエッジーを煽るような邦題に反して、実際は王道の青春映画として完璧なほど開かれてる。これが未体験ゾーンなのは勿体無い。余裕で劇場公開いけるほど誰が観ても楽しめる映画では。優しさとスリリングな面白さの両立加減が素晴らしい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』主人公たちがトントン拍子で上手くいきすぎてたり、無数の犯罪をあまりに肯定的に扱いすぎてるとかツッコミどころがないわけじゃないけど、そんなのホントに些細に感じられるほど、青春映画として素晴らしい。繊細な機微や成長がとても親密に描かれている。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』クライム映画とは感じられないほど、爽やかさで落ち着いたタッチと情緒豊かで繊細な語り口。こんなに主人公を応援してしまう犯罪映画も私的になかった気がする。ハッキングを通してしっかり青春のあれこれを見出し、輝き、苦悩していく主人公の成長が良い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』ハードコアなタイトルに騙されず王道の青春映画好きな方には今季本当にお薦めしたい1本。男子2人で上手くやってたところにデキる女子を迎えた途端ギクシャクしだすのとかその王道感がやっぱり堪らんし、主人公のツレない寄りの男子っぽさも堪らんかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』女子の切ない甘え声にひょいひょい流れさちゃうのも男子っぽさだし、そういうのに全くツレず無我夢中で自分の野望に邁進するのも男子っぽさだよなー、と思いっきり後者の主人公を見ながらニヤニヤしてしまった。そういう若さが弾けまくってる良い青春映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』ハイティーンの青春映画と集団ハッキングクライム映画の秀逸な融合という意味では『ピエロがお前を嘲笑う』とリンクする部分も多々あるけど、青春映画としてのトーンは対極的で、『ピエロ〜』の病みに比べて、本作は健全で華やか、情緒的で優しいムード。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
『持たざるものが全てを奪う HACKER』好きすぎてヤバイ。完璧な面白さと観易さだった。久しぶりに大満足できる新作青春映画を観れて、すごく清々しい気分。主人公がハッキング犯罪を始めたのも、両親に経済力がなくて大学に行くためには自分で稼ぐしかなかったという健気さで序盤からヤラれた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月22日
24.『第3の愛』
『第3の愛』最高最高最高!!!シネマートの恋愛映画枠に求めてるもの・惹かれる理由の集合体のような一本。遂に、遂に、久々に超ド真ん中を射抜く作品に出会えた。それこそ、同じくソン・スンホンが主役を演じた『情愛中毒』や『ミス・ワイフ』級の満足度。それを王道純愛映画で満喫できる。大感謝。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月2日
『第3の愛』本作こそ『男と女』並のプッシュをすべきだったのではと思わずにはいられない、予想を遥かに超える良さだった。シンプルなラブストーリーながら物語としてもカットとしても存分な密度に貫かれていて、2人の甘く切ない心の機微表現も最高。『私の頭の中の消しゴム』の監督だと知って納得。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月2日
『第3の愛』今年の私的ベストトラックとベストMVはこれしか。英語の歌詞も付いていて本当にありがたい。カフェの前を歩くシーンでこの曲が流れた時は破格の胸キュンだったけど、エンドロールで切ない詞だったと知ってどれだけ最高なのかと思った。 https://t.co/ZKUpShGPz0
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月2日
『第3の愛』前半は思わせぶりでじれったい2人の駆け引きが魅力的に撮られてるけど“ありがち感”はあった。だけど極上のカフェシーン以降の後半に関しては完全に惹き込まれきってしまい、最高という言葉以外浮かばなった。空港の搭乗口で待ち合わせするシーンとかその後の展開とかうっとり極まった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月2日
『第3の愛』予想外のエンディングも、故に説得力のあるシックで素晴らしいものになっていて、極上の余韻に酔いしれた。最高の恋愛映画を観たって気にさせる繊細で洗練されたエンディング。仕事が忙しく一緒に過ごせる時間が限られてる2人は余韻に恋する。恋愛とは、つまり余韻のことだと気付く映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年4月2日
25.『女神の見えざる手』
感想は書き残せませんでしたが、ジェシカ・ジャスティン演じる主人公のどこまでもカッコよくクールな戦いぶりに痺れた。そして、映画としてもドラマチックでスリリングな語り口にも時を忘れて飲み込まれた。絶品。
26.『はじまりのボーイミーツガール』
こちらも感想は書き残せませんでしたが、2017年最高の胸キュン映画のひとつでした。特に主人公の男の子が彼女の裏事業を知っても、やっぱり好きだから応援するんだ!って決めたあとの行動の数々にはときめきが溢れてしかたなかった。奥行きのあるシックなエンディングも含めて忘れられない1本。
27.『スプリング、ハズ、カム!』
『スプリング、ハズ、カム』めちゃくちゃ良かった!!しっとりした映画かと思いきや全編に渡って面白くて魅力的なキャラが続々登場する絶品笑わせ映画でありながら、優しく明るい父親と優しく素直な一人娘の互いを思いやる理想的な姿を随所に描き、温かく泣かせる。笑って泣けてさらに本当に良い映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『スプリング、ハズ、カム』切なさを覗かせる設定の割に、こんなあっけらかんと笑わせる映画だったの?と柳家喬太郎も本領を発揮しまくりのお気楽ムードに序盤は不意を突かれたけど、しんみりはせず前を向いてる2人を捉えた映画でありながら、後半はずっとうるうるしっぱなしで観せられた事の偉大さ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『スプリング、ハズ、カム』ここまで笑える映画だとも思ってなかったし、ここまで泣ける映画だとも思ってなかったし、ここまでガチの良さで包まれた映画だとも思ってなかった。ちょっとじゃなく、かなり良い映画。朝の回1度の上映だけでは本当に勿体ないと思う。こんな心温かく、澄んだ涙は久しぶり。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『スプリング、ハズ、カム』わざとらしく感動を狙った描写はどこにもなく、涙腺を刺激するものは全てがさり気なく、示唆的なやりとりの中にあることが、本当に素敵な親子映画。観終わった時には、この父と娘を誰もが好きになってしまうと思う。そして全ての登場人物が愛すべき魅力的な人たちばかり。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『エリザのために』の原題訳は「卒業」で、大学進学を機にもうすぐ親元を遠く離れる一人娘とその父親には、高校を修了すること以上に、親子が別々に暮らし始めることが「卒業」の意味を持つ。同時期の娘の新居探しの1日を描いた『スプリング、ハズ、カム』もそうで、これは父親と娘の“卒業式”映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『スプリング、ハズ、カム』の真に光ってる魅力は、互いに一人親・一人娘の父と娘が、もうすぐ離れて暮らすのが寂しいよねって部分で感傷を誘うなんて安易なことはせず、その機会を互いにとっての「卒業」と捉え、互いの今日までを讃え、互いの今日からを心からの愛情で祈ってる。その温かい前向きさ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『スプリング、ハズ、カム』春から東京で大学生になる娘の新居を探しながら親子で東京散策する話、だと狭い世界の映画になりそうだけど、道中で出会う様々な背景を持つ人達との時間や会話が、驚くほど2人の関係を多面的に照らして、観客自身の親子観を尋ねるような深いスケールと親密さを獲得してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『スプリング、ハズ、カム』パンフレットの代わりにそれに引けを取らない情報量を詰め込んだリーフレットを300円で販売してるのは非常に商才があると思った。売店が行列になるのも分かる。これだけ最高の余韻をくれる映画だとむしろ300円くらいなら追加で払いたくなる心理が働かざる得ないもの。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月19日
『たかが世界の終わり』や『サバイバルファミリー』のように家族関係のままならなさを綴った映画も流れる一方で、『スプリング、ハズ、カム』『王様のためのホログラム』『ナイスガイズ』の3本はどれも母親不在の映画ながら、父と娘の心が温かくなる素敵な関係が各々描かれていて幸せな気分になれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年2月25日
28.『おとなの事情』
『おとなの事情』を観た。当然ブラック寄りラブコメを予想(期待)してたけど、まさかここまでの本格派映画とは!ブラコメ風情と観応え満点ヒューマン映画との絶妙にして完璧な融合。イタリア製『At the terrace テラスにて 』感もありつつ、さらに奥深い領域までシックに描き上げる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月18日
『おとなの事情』正直言ってこの手の設定ならB級映画風でも全然満足できちゃったと思う。でも、ガチで巧妙に洗練されていて、取り上げられるテーマも大人たちを取り巻く普遍的にして暗がりに隠しがちな深みある話題ばかりで、完全にラブコメの枠なんか超え切ってた。誰が観ても楽しめる映画だと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月18日
『おとなの事情』思いっきり笑わせてばかりな映画を想像してたけど、そんな面もしっかりありつつ全体的にはシックで思慮深い眼差しが印象的な映画でもあって最強だなと。たくさん笑えて、ジーンとできて、一緒に考え込める、最高に親しみを持てる大良作。もし出口調査に会ってたら100点て言ってた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月18日
『おとなの事情』アラサー男子たちの問題だらけの恋愛事情を群像劇として生き生きと描いたイタリア映画に『最後のキス』があるけど、観応えはそのアラフォー版という感触もした。アラフォーだけあって家庭や子供もあり、秘密や悩みの深みも重みも増してるんだけど、そのヤバさが面白く描かれてて好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月18日
『おとなの事情』最近観た映画の中では群を抜いて理想的な父親像が登場する場面があって、それはもし自分が父親になるなら絶対こうなりたい、むしろそこの台詞を全部メモって覚えておきたいくらいだったけど、その後観た『ラビング』に小手先じゃない、愚直なそれを見せつけられてぶっ飛んでしまった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月18日
『おとなの事情』大いに笑える瞬間も沢山あるけど決して馬鹿っぽい映画ではなくて、リアルに、切実に多方面から“おとなの事情”を切り取っては深くえぐり込んでくる痛快さが通底していて、それを面白く楽しめる映画表現として絶妙に演出する手腕に惚れ惚れ。まさに大人のたしなみが実践されてる映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月18日
29.『かけがえのない数日』
イタリア映画祭『かけがえのない数日』大学卒業を目前に控えた仲良し女子4人組が、1人の就職先であるセルビアまでの引越しに同行する“卒業旅行”ロードムービーを中核に、各々に抱えた重大な秘密や葛藤、不安の交差を、目を見張る繊細なリアリティ描写で捉えることに成功した青春映画の新たな傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』仲良し女子4人組による卒業旅行ロードムービー、というタームから想定される安易なセンチメントや青春映画ぽさとは完全に距離を置いた、リアルな心理描写にシリアスかつ繊細に迫った本物のヒューマン映画としての洗練、秀逸さに息を飲んだ。本作の存在そのものがかけがえない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』親にも内緒の重病や、友への秘めた恋心、妊娠中の不安等、それぞれが口に出来ない秘密を抱えながら、4人で学生最後の旅をする。ベタベタした友情じゃなくて、互いを冷静に認識し合い、自立した自分として行動する。その個々の内心に寄り添った描写を紡ぎ続けていく手腕が絶妙。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』序盤はテーマに対してシックな描写が凝りすぎていて気持ちが入り込むまでに少し時間が必要だったけど、中盤の、ドライブ旅行の途中でアメリカ人男子グループと出会い、ボーイミーツガール要素が入ってきた辺りからグッと面白くなって、その後は右肩上がりで惹き込まれまくった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』後半、真に物語のテーマへと切り込みをかけて力を増す描写の数々からは、典型的な青春映画的題材を、ここまで凛とした極上のヒューマン映画に昇華しきるとはと心から感嘆。その心の機微をリアリティに徹して映し出すことこそ、映画が人間を讃えるということなのだと教えられる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
『かけがえのない数日』仲良し女子大生4人が各々の未来へ旅立つ直前に繰り出すロードムービーを通して、個々に抱えた孤独や悩み、恋心や友情、親への思い等を、安易な感傷ではなく真摯にリアリティを追求することで救い上げた傑作。ぜひ劇場公開を。 pic.twitter.com/mi6cKFDf2L
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年5月2日
30.『未来よ こんにちは』
『未来よ こんにちは』監督の前々作で半自伝的作品という、同い年の初恋の彼に残した強い想いと年上の夫との間で心を揺らす、10代〜20代の心の軌跡と成長を描いた『グッバイ・ファーストラブ』と対になるような、それはつまり嬉しい感触、贅沢な映画体験。豊かな映画ってまさにこういうこと、と。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
『未来よ こんにちは』これまでのミア・ハンセン=ラヴ作品に取り立ててそうは感じなかったけど、今作は確かにロメールの眼差しを感じた。密に、一瞬も見逃さんとするような視線が丹念に映し出す人物描写がそのまま物語に昇華していく。そんな眼差しの独壇場。そしてその先にユペール。贅沢なガン見。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
『未来よ こんにちは』イザベル・ユペール演じる主人公の着こなしが本当に素敵でお洒落で、私服コレクション映画としてもスゴくポイントが高い。30歳越えたらファッションに年齢はあまり関係ないんじゃないかなんて気付かされるような、若々しくスタイリッシュな高校教師の装いに何度もときめいた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
『未来よ こんにちは』でユペールが見せてくれる様々な素敵な装いを見て、とても元気付けられたし、安心したし、希望を持てた。50代になっても、60代になっても、若々しくお洒落な着こなしで、街をどんどん歩き回りたい。老け込む必要なんて全然ないんだって、男子もスゴく背中を押される映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
『未来よ こんにちは』人間の生涯は思い通りにいかないことの連続と突然のトラブルに心彷徨ってばかり。そんなリアリスティックを宿した登場人物たちに注がれるシックな優しさが、やがて観客ひとりひとりを肯定する静かな力強さへ広がっていく。彷徨いにこそ人生の魅力があるとそっと語りかける作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
『未来よ こんにちは』その日によって着こなしを選ぶこと、食べたいものを選ぶこと、飾る花を選ぶこと、話したい誰かを選ぶこと。私たちの毎日は確かに思い通りにいかないことばかりだし、突然の悲しみや憤慨に狼狽えるけど、それと同じくらい“楽しい彷徨い”にも満ちているのだと教えてくれる映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
そういうこと自体は誰もがやってることで、素通りしちゃえばそれまでのこと。そこに楽しみや幸福や意義を見出すにはきっと余裕や思慮深さが必要で、その在り方を客観的に見せてくれるのが『未来よ こんにちは』であり、そこでのイザベル・ユペールであり、もっと辿ればフランス映画の魅力だと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月26日
明後日公開のミア・ハンセン=ラブ『未来よ こんにちは』で流れる、Fleetwoods「Unchained Melody」があまりにも柔く脆い情緒そのもので、膝から崩れ落ちそうになる…時間も思考も止まって放心…こういうのが最高に好き… https://t.co/jWgta41Nfb
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年3月23日
31.『夏の娘たち ひめごと』
『夏の娘たち ひめごと』を観た。めちゃくちゃ良かった!!期待を遥かに超えてた。少し暗めで陰鬱としたムードを覚悟してたけど、大きく違った。“ラブコメディ”と呼んでしまいたいくらい肯定的で力強く、幸せの在り処へと正直に向かっていく男女の姿を柔らかく、色っぽく、優しく描いてる。大好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年7月23日
『夏の娘たち ひめごと』まるで茅ヶ崎から長野に場所を移した『3泊4日、5時の鐘』のようだなという印象で、それはもちろん良い意味で、やっぱりこういう優しいイジワルさ的な視点から色事に揺れる男女を赤裸々に柔らかく描いた、肯定的なムードに包まれた映画というのは好きにならずにいられない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年7月23日
『夏の娘たち ひめごと』「夏だからセックスしちゃってもいいんじゃないか」という何がいいんだかよく分からないけどきっと誰もが感じ得る、熱にほだされた浮き足立つ冒険心のようなもので、全編が艶っぽく包まれている。時折驚くほど能天気で力強い展開を仕掛けるけど、それを幸せに感じられる映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年7月23日
『夏の娘たち ひめごと』やっぱりこういう恋愛映画が好き。スリラー映画で味わうどきどきとは、全く違う種類のどきどきで溢れてる。女性たちの男性に対する心理が、気の置けないガールズトークによってちょっと驚くレベルまで明け透けにされた時に感じる、妙な喜びと柔らかな刺激をもたらすどきどき。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年7月23日
『夏の娘たち ひめごと』私的にこの夏一番の映画。女性に向ける親密な眼差し、物語におけるロケーションの活かし方、大胆な物語展開を残酷なほど能天気にさっぱりやりのけちゃう様にむしろ人生に対する肯定を感じて妙に力強い幸せな心地が浮かんでくるところ等、エリック・ロメールの趣を多々感じた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年7月23日
『夏の娘たち ひめごと』風情ある自然豊かな田舎町を舞台に繰り広げられる、成熟した男女映画とナイーブな恋愛映画との柔らかく魅力的な共存という意味で『パティーとの二十一夜』も彷彿した。登場人物全員をそれぞれ応援したくなるほど、皆が健気に素直に幸せに近づこうとしている姿が優しく映った。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年7月23日
32.『新感染』
『新感染』これほどの観応えを前にしちゃったら「ゾンビ映画の最高傑作」という謳い文句も即納得するしかない、本当に。いや〜ここまで凄いとは。尋常じゃない持久力を持った映画。中盤以降、最後の最後までこれでもかとひたすらテンションが上がり続ける、クライマックスの無限連続。極上の映画体験。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 4, 2017
『新感染』正直、序盤からファーストインパクトまでは肩透かし感を感じていて、これは一本調子ですぐに飽きちゃうパターンかも、という危惧がよぎったけど、とんでもなかった。先へ進めば進むほど、途轍もなく面白くなる、夢中になる、ハイパー飲み込まれる。後半の容赦ない神アゲまくりぶりは超圧巻。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 4, 2017
『新感染』胸に刺さらずにいられない切な真心に満ちた人間ドラマと白熱ゾンビエスケープ劇とのバランスや掛け合わせ方がこれでもかと完璧で、相乗効果とかいう次元すら超え、完全に一体のものとしてひたすら右肩上がりでクラマックスを切り開き続けていく様は映画的ゴージャスの極み。成熟された熱さ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 4, 2017
33.『ありがとう、トニ・エルドマン』
『ありがとう、トニ・エルドマン』160分の長さも、すっきり澄んだ時間の流れに疲れるどころか幾度も笑いながら癒される心地だったし、父の行動にイラつきながら観ることになりそうという予告編での予感もほぼ杞憂だったし、何といってもクライマックスが奇跡的に最高すぎて時を忘れてブチ上がった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月25日
『ありがとう、トニ・エルドマン』自分にとって一番心地よい穏やかさの空気感で統一された作品で、それでいて直感で思いきり笑えるカットが沢山あって、あぁ愛すべき映画だなーなんて観てたら、最後に極上ぶっ込みがきて完全理性超えた。こんなに爆笑し続けてたのは本当に久しぶり。笑いが止まらない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月25日
『ありがとう、トニ・エルドマン』ここまで色々を最高にひっくり返してしまう極上クライマックス映画は本当に久しぶり。しかもクライマックスの中のさらなるクライマックスまである!自分でも制御できなくなるほど笑い声が止まってくれなかった。そしてその後の一瞬で泣いた。まさしく映画の力だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月25日
『ありがとう、トニ・エルドマン』序盤はひとまず父を悪者として扱う的な視線が全くなかったのがすごく優してシックだと思ったし、父親側・娘側という相反的な描き方は一切せず、常に同じ繋がりの中で互いを思いやっているというのがとても伝わってくる映画で、想像の比じゃないほど優しさに溢れてた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月25日
『ありがとう、トニ・エルドマン』大人同士の複雑にこじれた父娘の仲直り映画ということで、少しくらいは絵に描いたお餅的感動描写もやむを得ないし、避けられないのでは、と思ってたけど、そこに全く陥っていないのが本当に素晴らしいし、それとは別の次元の感動を大爆発させるクライマックスの尊さ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年6月25日
34.『僕と世界の方程式』
『僕と世界の方程式』を観た。めっっっちゃくちゃ良い!!想像してたレベルとは別次元・桁違いの圧巻の良さ。邦題やポスター等から無邪気でハートフルなティーン映画風情だと思ったら大間違い。“愛”とは何なのかを満身創痍になってでも突き詰めようとする、力強い本物の傑作。青春映画の枠じゃない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『僕と世界の方程式』とんでもない感動作だった。文字通りの、感動作。だって本作そのものが「感動…何かに深く感じて、心を強く動かす」とは何なのか?についての映画、自分の中で起こった“感動”を受け入れ、それを信じて動くことの意義と正しさについての映画だから。そしてそれを愛だと知る映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『僕と世界の方程式』生まれつき数学への特異な関心と才能を持った少年が、高校生の数学オリンピックを目指していくあらすじだけど、物語の上でそれらはあくまで設定に過ぎなくて、物語として描かれるもののリアリティや重さやスケールに比べたら、本当に些細。人間にとって愛とは何かを明かす感動作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『僕と世界の方程式』全く浮かれた描き方はしない、リアリティのある澄んだ切り取り方が特徴の作品で、自閉症の息子を育てる母の苦労や彼自身の葛藤も多面的に描かれる。そして2人にとって数学の存在も、希望と苦悩の両面をもたらすものという描き方がリアルで好き。中盤の台湾合宿以降は絶妙の極み。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『僕と世界の方程式』誠実な物語と繊細な描写がリードするシックな作品だけど、台湾合宿以降の中盤はそれまで物思いに沈むばかりだった主人公が、合宿で出会った天真爛漫で優しい女の子と過ごす内に徐々に特別な幸福を見つけ出していくのと同時に、映画のムードも生き生きと脈を打つ世界に変っていく。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『僕と世界の方程式』自閉症で誰にも心を開けなかった主人公が台湾で出会った優しい女の子と仲良く過ごす様子を見て、母親が穏やかに見守る表情をするあたりからうるうるきだして、母と息子でカフェのテーブルにて静かに話し合うシーンでは何度も涙が目から流れた。奇跡のようなクライマックスシーン。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
35.『ラ・ラ・ランド』
『ラ・ラ・ランド』最っっっっ高おおおぉぉぉぉ!!!死ぬほどロマンチックな映画だった。ものすごい幸福感で満たしていただいた。(初日鑑賞時は連日の夜更かしが祟り、眠らないように努めることに神経の8割を注ぐような有様でしたすみません。2回目万全の体調でIMAX、大満足な映画体験でした)
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 26, 2017
『ラ・ラ・ランド』(私の体調面も大きいけど)2回目の鑑賞でめちゃくちゃ良さがリアルに分かってくるというか、作品全体としての魅力が再鑑賞でどっと押し寄せてくる部分が大きい作品だなーと。だって、オープニングのあのシーンが、まるで大団円のエンディングでもあるように感じられるからしてね。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 26, 2017
『ラ・ラ・ランド』LAで、世界中の都会で、何十年前から今夜も何十年後も循環していく物語。4つの季節が巡りきっても、また次の年の四季が繰り返していくように。オープングの歌で全ての答えはもう出ている。それでもそんな普遍を一人一人の物語として今日も誰かが光に手を伸ばす。それに注ぐ祝福。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 26, 2017
『ラ・ラ・ランド』オープニングで唄われるように、夢のために恋人と離れても、どんなに打ちひしがれても、明日の訪れと共に何度でも這い上がっていく。そんな夢を追う強者たちのタフネスが描かれつつも、記憶に対しては人間誰しも感傷的になるもの。その絶妙な描写が大人を惹きつける青春映画の所以。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 26, 2017
『ラ・ラ・ランド』感想。往年の定番楽曲を、新たなセンスと解釈によって幾度もアップデートさせてきたジャズの名演のように、夢追い人たちの青春が築く永遠の循環の中に息づく1人1人の物語を、映画が持ち得る最大限の想像力で讃えた、祝福の映画。 pic.twitter.com/0ddkxQU2vw
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 26, 2017
『ラ・ラ・ランド』本当に隅々まで映画の贅沢が詰まりまくった、その素晴らしさにも評価の高さにも納得の映画体験だったけど、恋愛に意味を見出したい人・恋愛に意味があって欲しいと思ってしまう人には、なかなか評価に戸惑う映画なのかなとも思った。恋愛映画としては過度な期待はお薦めできない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 24, 2017
『ラ・ラ・ランド』リアリストが観たらロマンチックな映画、ロマンチストが観たら期待の割にそっけない映画に感じるんじゃないかと思う。映画が持ちうるファンタジックな創造力をこれでもかと大大放出しながらも、物語自体は色々ととても現実的。だからこそ作品全体のドリーミーな部分がより際立つ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) February 24, 2017
36.『マイ ビューティフル ガーデン』
『マイ ビューティフル ガーデン』なんて幸福な余韻に浸らせてくれる映画なんだろうと、終映後しばらく突き上げてくる爽快感に酔いしれた。スペシャルキュート、スペシャル愛おしい作品。英国版『幸せなひとりぼっち』+ガーリー要素+ガーデニング、なだけじゃなく最高にキュートな恋愛映画だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 9, 2017
『マイ ビューティフル ガーデン』この後に『金魚』を観たので変わっちゃったけど、それまで今月観た映画の中で1番だなと幸福感と共に感じられた作品。結局こういうのが一番好き。それをど真ん中でいく、少年少女の心を持ったまま大人になってしまった男女によるいじらしく優しいラブコメ。大好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 9, 2017
『マイ ビューティフル ガーデン』不器用女子によるお隣の偏屈爺さんをコーチにしたハートフルなガーデニング初体験物語、という予告編で分かる部分以外に、図書館の職員として働く彼女が毎日図書館に通うチャーミングな理系男子とじわじわ恋に落ちる図書館デート映画の側面が半分にあって凄くイイ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 9, 2017
『マイ ビューティフル ガーデン』主人公が自覚はないけど周囲の男性からとてもモテてしまう女性故、彼女に想いを寄せる優男たちの男ごころ映画としてもとても愛おしくて。特に、成り行きで彼女の家事使用人になったシングルファザーが図書館彼氏の存在を知った時に見せる密かな落胆表情にうおぉ〜。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 9, 2017
『マイ ビューティフル ガーデン』お隣のガーデニング達人お爺さんとの交流パートも、年の功とユーモアを詰め込んだ、機知に富む言葉の数々で花々や庭園造りを表現していく彼の台詞が知的で心奪われた。混雑と混沌の違いを認識し、目の前の景色を“美しい秩序を保った混沌”と捉えられる感性が素敵。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 9, 2017
37.『愛を歌う花』
『愛を歌う花』を観た。大大大満足。ヒロイン2人の見惚れるほどの美しさと柔らかい歌声がほろ苦くも甘美な青春恋愛ストーリーを包み込むスウィートな前半と、愛憎と欲望を巡る駆け引きとダイナミックな物語性を繊細な心理描写を積み重ねながら深みをもって描き出す後半。期待を超える充実の映画体験。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 8, 2017
『愛を歌う花』妓生養成学校で出会い無二の親友になった女性2人がそれぞれ選んでいく生き方や恋愛、やるせない愛憎の行方を豊かに描きながら、伝統音楽を取るか大衆に聴かれる流行歌を取るか、日本統治下にあった当時の朝鮮で妓生はどんな役目を負っていたか等も密に描かれていて非常に多面的な作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 8, 2017
『愛を歌う花』主人公を演じるハン・ヒョジュは『ビューティー・インサイド』のヒロイン役でも完璧なミューズだったけど、本作での魅力はそれを圧倒するほど。そしてもう1人のヒロイン役のチョン・ウヒもハン・ヒョジュに引けを取らない素晴らしさ。歌手になった彼女は可愛すぎて完璧アイドルだった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 8, 2017
『愛を歌う花』正直期待の3分の1くらいはハン・ヒョジュ目当てだったけど、映画の中盤には“真のスウィート・ソウルとはこれか!?”と目が醒めるほど愛らしく瑞々しい、シルクのような歌声を披露する完璧アイドル、チョン・ウヒさんを前に専ヲタ化も免れなかった。『哭声 コクソン』も絶対観ます。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 8, 2017
『愛を歌う花』愛や悲しみを託した唄の魅力がドラマチックに迫ってくるコンサートシーンや録音シーンの素晴らしさが印象的な、音楽と恋愛映画の理想的な融合でもあるし、男女の三角関係を描いた映画としても圧巻の観応えがある。妓生という側面を通して知る日本と韓国の史実は罪深くも新鮮。完璧では。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 8, 2017
38.『君の膵臓をたべたい』
『君の膵臓をたべたい』5000億点!!始まって10分も要さずにそのあらゆる側面から、これはリアリティとは別次元のキラキラファンタジー作品だと分かる。が、しかし!それが一瞬たりとも怯みも隙もない5000億点満点の夢物語を叶える無敵ラブコメであることに極上の幸福を感じた。最高に好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『君の膵臓をたべたい』序盤は正直「これ以下はまずない」と予想してた『心が叫びたがってるんだ。』(感想を書きようがないくらい呆れた映画)よりは確かに全然マシそうなんだけど、結局この水準以下ならその全然も大して意味は持たないな〜、なんて思ってたんだけど、ね。『キミスイ』は本当に偉い!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『君の膵臓をたべたい』現実にはありえない夢物語を、ならば夢でなら見られる最高の理想を自然な姿で、沢山沢山持ち寄って一番理想的な夢物語にしよう、という姿勢の淀みなさと大胆さと素敵な鈍感さに、本当に打たれてしまった。痺れてしまった。ありえないくらい幸福で感動できてしまう青春ラブコメ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『心が叫びたがってるんだ。』も『君の膵臓をたべたい』もムードはシネコン的キラキラ青春ドラマだけど、夢物語のくせにヘンなところで捻くれてそれすら台無しにしてしまう前者に比べて、後者は本当に圧巻の素晴らしさだった。完璧に一番きれいな夢物語を完遂してる。心がとろけきった。この違い!!!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『君の膵臓をたべたい』が私にクリティカルヒットしたのは、脚本が『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と同じ吉田智子だからだと思う。男子が突如仲良くなり始めてしまった理想的女子と会う内に身も心もだんだん垢抜けていく描写とか、終盤に女子の視点から振り返る構成とか同じだし、そこに弱い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『君の膵臓をたべたい』脚本家が同じこともあり『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を良い意味で彷彿とさせる要素が多々。男子ならもはや抵抗不可な完璧なミステリアスヒロイン。彼女が書き留めていた日記を通して終盤は彼女視点のドラマと心理が明かされる構成。半端ない胸キュン描写の無限連発。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『君の膵臓をたべたい』ここで感動してください的ないかにもなエモシーンに全然頼らずに、余裕で幸せな気持ちになれる映画だったのが凄くよかった。もしクライマックスがなくてもずっと観ていられるほど、理想的な夢物語、今はもうすっかり打算で生きる大人になった身からすると、あまりに素敵だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
『君の膵臓をたべたい 』後半の衝撃的な展開として登場するアレは、確かにマイナス点ではあると思う。でも、本作の場合、全くそれを補って余りあるそれまでの魅力・幸福感、そして思いきり挽回するそれ以降の、相変わらず素敵で、絶妙なさじ加減による感動な終盤があるから、それ程気にならなかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 3, 2017
39.『インビテーション』
未体験ゾーン『インビテーション』最高最高最高最高!!凄い凄い凄い凄い!!ドドド傑作!!そう、こ・う・い・う映画こそ真に最高のスリラー映画だと思うの!!想像を超えた理想形についに出会ってしまった!!スリラー映画部門なら私的歴代1位でもいいと思うほど充実度MAXの完璧映画体験だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 28, 2017
『インビテーション』自分にとって理想的なスリラー映画の在り方というものに初めて出会ってしまった。元々スリラー映画自体積極的に観てこなかったけど、それは私的にこのジャンルで「こ・れ・は・傑作だわ!!!」という圧巻な映画体験をしたことがなかったから。でも、あったんだわ。今日発見した。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月28日
『インビテーション』とにかく思慮深い、新次元の洗練を達成したスリラー映画。疑心暗鬼というスリルの根源である人間の心理を絶妙なタッチで繊細に積み重ねながら、徐々に徐々に恐怖への疑惑と現実との距離感を引き寄せていく贅沢な焦らし演出とその先に待つ帰結。そのシックで高品位な構成に大拍手。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月28日
『インビテーション』ある夫婦がご無沙汰だった友人達を自宅に招き開催したパーティーが舞台で、始めから警戒心を抱いている主人公を筆頭に、各々がパーティーの真の目的について疑心暗鬼になっていく。その繊細で深みのある心理描写はヒューマン映画の質感だけど、節々でスリラーの予感を蒔いていく。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『インビテーション』の素晴らしさは、疑心暗鬼をテーマに洗練された心理描写を貫く秀逸なヒューマン映画としての魅力と、その途上で随所に忍ばせ層を重ねてきた未知なる恐怖への予感に対して、絶頂的解放を与える完璧回答としてのスリラー魅力が、見事に一本の映画の中でエレガントに融合している点。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『インビテーション』恐怖とはまだ現実としては形成されていない未来の事象に対する予感の質感の一種であること。疑心暗鬼こそが人間の内側に物語を生み出すということ、等々人間の心理について思慮深い示唆に満ちていつつも、最後は問答無用のカタルシスで景気良く締めてくれるところが本当にクール。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
『インビテーション』映画としてのスタイルに痺れた。所謂ストレートなスリラー映画ではあまり味わえない、シックなヒューマン映画特有の観応えを存分に満喫させた上で、やがて一気にベールを取って、それまでぼんやりチラ見せしていたスリラーへの予感に超大胆に応えてくれる。惹きつけ方に惹かれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年1月29日
40.『パターソン』
『パターソン』これは私的に今年を代表する一本。そして感銘。予告編の印象とは比べものにならないほど良くて、“日常を淡々と描いてる”という前情報?が彼方にぶっ飛んでいった。むしろ真逆な印象。“ドラマチック”とは捉え方ひとつなんだと教えてくれる、無数のドラマチックが詰め込まれた珠玉作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年9月4日
『パターソン』の魅力は、『ラビング』を観た時の、物語の事件性描写じゃない部分、2人や家族の穏やかな日常パート描写の時点で圧倒的な魅力があって、心を満たしてやまないこの魅力にずっと触れ続けていたいと思えた、あの感触に近くて、それは日常をドラマックに描くとはどんなことかを教えてくれる
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年9月4日
『パターソン』彼が毎日、感じたことを詩にしてノートに書き連ねる習慣と、不便な事態に遭遇したとしてもスマホは断固として持たない在り方と、彼の一週間を捉えた本作が映す、妻や仕事や出くわす人々・出来事に対する彼の接し方は、その全てが必然の一貫性で繋がれていて、その凜とした気品が感動的。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年9月4日
『パターソン』ワンタッチで次々と映るものが切り替わる1枚のコンピュータスクリーンに依存した生活が、いかにちっぽけで味気も深みもないものかを体感せずにはいられない、真に豊かな感受性と想像性が通底する生活を2時間体験できる上に、上映後もそのまま自力でそれを継続しようと心底思える映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年9月4日
『パターソン』1つの週末に彩りを添える…というレベルの映画じゃ全然ない。むしろ自分のこれから先の一生を救う唯一無二の映画体験として、この作品は自分の人生に現れたと思えてならない。一日一日の普段の日常を大切にすることの価値とかその仕方とか、かけがえのない無数のヒントが詰まっている。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年9月4日
『パターソン』スマホやPCで詩と出会い、詩を読むことと、詩集のページをめくって詩と出会い、詩を読むことの決定的な違いとそれが明らかにするものが、体感レベルで伝わってくる映画。想像は時間的、空間的な余白があってこそ生まれ、育つこと。そして想像なくして内面的な豊かさは築かれないこと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2017年9月4日
私的1位から20位まではこちらを。