2016年の私的年間ベストシネマ 60選 (No.21 ~ No.40)
私が2016年に映画館で鑑賞した作品の中から、個人的なベストランキングと感想をまとめました。
超私的な感覚で1位から60位までを勝手に選びました。
こちらでは、私的40位から21位までを。
私的60位から41位まではこちらを。
40.『浮き草たち』
TIFF『浮き草たち』この世の多くの若者達にとって、与えられた環境から一旦自力で抜け出さない限り、人生は虚無感だ。でも一人じゃ走り出せない。そんな呪縛を解き放つ魔法として、この世界にはボーイ・ミーツ・ガールという奇跡が存在すること。そんな青春映画の理想を見事に集約させた82分間。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 30, 2016
『浮き草たち』もっと文芸風情で陰影感のある映画を想像してたけど、そこは見事に真逆で。アーシーなR&Bサウンドが先導する、ラフで親しみ易いムードの中で、等身大で崖っぷちの青春がキョドりながらも走り出す、爽やかな映画。少年と少女が出会うことで人生はリアルで真新しいビートを刻み始める。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 30, 2016
『浮き草たち』気弱少年が思いがけず巻き込まれたミッションをベースに、その途上で出会った少女との2日間をクライム映画ノリでテンポよく陽気に描きながら、核心は若い男女が心を通わせることで、各々が人生の呪縛から抜け出す勇気を得て、共に生きたい誰かを見つけた希望を讃える瑞々しいロマンス。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 30, 2016
39.『知らない、ふたり』
『知らない、ふたり』を観た。大きな期待を見事に満たしてくれた。そういう意味では私的に完璧。『サッドティー』が好きな人なら間違いないのでは。本作には『サッドティー』を貫いていたほんのりアイロニーを滲ませた可笑しさはない。本当に優しくて、優しくあることに真摯。そういう美しい可笑しさ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』本当に優しい。恋愛を通した“優しさ”についての映画。ここでは“好き”=相手にとっての幸せを見つめる(=考える)、そういう空気を常に保って物語が循環する。“優しい恋愛”、それを絵に描いたお餅ではなくて、ちゃんとリアルの中から捉え出してる。観ると心が洗われちゃう。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』まず恋愛群像劇としてバッチリ王道の安定感、ほんわか可笑しくも見事な集約に向けた楽しい見せ方。そしてその循環とは一線を画す本当にガチな最高恋愛映画を突きつける木南・芹澤ペア、さらに人生を呪う深い心の傷への癒しと克服と、3つの側面が贅沢に互いを引き立て合っている。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』優しげでシャイで多くは声に出さない青柳・NU'EST周辺のやわらか胸キュン群像劇と、それよりは世代が上で理想と現実の間で信頼関係を継続していくにはお互いの考えを言葉にし合い痛み合う覚悟が不可避と悟ってる木南・芹澤の大人の純愛劇、その2つの対比とバランスが絶妙。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』木南晴夏さんの迫真にエモーショナルな演技はスクリーンを突き抜けて本当に心に来るし、後半のレオンのエピソードは恋愛よりもっと強くて深い人間的な部分に触れられたような、ひらめきと爽快感がある。若々しく可愛らしい恋愛群像劇を幹としながらも、観応えはとても豊かで深い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』序盤で韓国出身の好青年が初々しい日本語で綴ったラブレターで「あなた(青柳文子さん演じる小風)が“あにょはせよ”と言って微笑んだ時、あなたを好きになりました」と告った時の私→わかりすぎる!!良い映画なの決定した!!!(ホントにあの“あにょはせよ〜”はガチ可愛!)
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
そんなとても可愛い“あにょはせよ”も観られる完璧な予告編。本当にすぐにもう一回観たくなる映画だった。“いいひとしか出てこない映画”とかいう言葉、よく見たりするけど、この映画ほどそれがすんなり当てはまる作品には出会ったことがないかも。 https://t.co/f3EuU0jJes
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』4月の20日間くらいを日毎に連日描き連ねていく構成なので、春の着こなしカレンダーとしても楽しく観ている自分がいて、あげく今年の春アウターは白のロング丈もいいかもという考えが一瞬頭をよぎったが、絶世の美男子が着てるから綺麗に映えるのだと当然気付いてはいるのです。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
『知らない、ふたり』「好き」って誰かに言うこと、知られてしまうことは、“好き”でいることの責任やそれ故の限界を引き受けてしまうことでもある。心の中で思ってるだけだったら、どれだけ好きになってもいいし、どんな行動もできる。「好き」が知られていない故の“好き”がリアルに描かれた映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) January 9, 2016
38.『アスファルト』
『アスファルト』を観た。想像してたよりもずっとずっと良かった。序盤までは、アパートと住人達をベースにした群像劇という点と全体のトーンの近さから『さよなら、人類』の優しく親しみ易い版風と捉えてたけど、中盤以降のどんどん温もりで満たされ続けてく多幸感を前にとんでもなかったと反省した。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 11, 2016
『アスファルト』映画が終わって劇場を出た時に本当に幸せで心が満たされていて、外の空気が清々しく感じた。こんなにポジティブな余韻を深くから爽やかに残してくれる映画は稀だと思う。登場人物以上にまるで自分自身にとってセラピーだったような、幸せのありかを心に取り戻す素敵な100分だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 11, 2016
『アスファルト』シックな優しさとかシックなユーモアっていうのは、まさにこういうことを言うんだなっていう、お手本のような素敵な映画。特に心優しい老婦人と突然やってきた宇宙飛行士の同居日記と、大人びた美少年とツンとしてるけど未だ美しい往年女優とのやり取りが本当にほっこりした。温かい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 11, 2016
『アスファルト』突然目の前に現れたなんだか困ってそうな見ず知らずの人に、まるで家族や友達にそうするみたいな自然さで声を掛けてさらっと導いてあげる心優しい老婦人や大人びた美少年の素敵さ。それは団地の住人特有の親密さでもあり、彼らの人間的な魅力でもあり。人として洗練されてて格好良い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 11, 2016
『アスファルト』を観てると、曇り空って2種類あると改めて思う。まさに文字通り“曇り空”などんよりした気分にさせる空と、曇ってはいるけど、まるで雨上がりのそれのように、空気が澄んでいて清々しい心地にさせる空。本作の空は毎日曇りだけど完全に後者。自転車で走り抜ける姿が気持ちよさそう。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 11, 2016
37.『淵に立つ』
『淵に立つ』パーフェクト映画。120分中の一瞬も『淵に立つ』の本質でない瞬間が存在しない。素早いテンポで展開する作品ではないのに途中でトイレ行けない。あまりに、見逃してもさほど影響がなさそうな時間が存在しない。物語に起承転結はあるが、それ以上に一本のストリームとして完璧で美しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『淵に立つ』暗いとか重いという感想を見かけて本作を敬遠するなら勿体なすぎる。暗くない、重くないとも言えないけれど、ものすごく風通しが良くて、穏やかで、すっきりとした作風。作品の方から積極的に暗さや重さをアピールしてくる映画とは全然違う。映画自体はいたってフラット。観客を試してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『淵に立つ』本当に上質な映画というのは本作のような作品をいうのだと思う。ヤな言葉だけど実際に明確にそうだからしょうがない。本当に映画としてのクオリティが高い。ここまで観客が作品の中に入る余地と、観客の心境の行方を静かに忍ばしく確実にコントロールすることのバランスが取れた映画は稀。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『淵に立つ』めっちゃ絶賛してる私ですが、正直私も観に行くかだいぶ迷ってました。中国映画祭が売り切れじゃなかったら行かなかったかも。でも本当に観れてよかった。あまりの出来の前に、暗さや重さなどひとまず置いといて感嘆し、感心するばかり。 https://t.co/DvzCYlV8Q3
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
2016年の映画で個人的最高のキスシーン=『淵に立つ』。こ・れ・がキスでしょっ!!ていうキスの本質をじっっっくりと完璧体現するパーフェクトキスシーンあり。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
2016年の映画で個人的最高に印象深く圧倒されたラストシーン=『淵に立つ』。これがラストカット、マ…ジ…か…っていう。鮮烈。
『淵に立つ』ある家族と夫の旧友との物語を、彼らの何が問題で、何が悲しくて、何をどうすべきだったか、までは作品の方では語らず、多くを観客に委ねるような、良い意味での物語運びの淡々さと、それと真逆な1カット1カットのじっくりさ、豊潤さのバランスが超絶妙。うるさくないのに満腹になれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『淵に立つ』物語やキャラの設定的にはけっこうキーポイントの部分で『クリーピー 偽りの隣人』に近い要素もあると感じたんだけど、映画として観るとまるでド真逆にあるような、対極ともいえる作風の違いで。そういう部分を眺めて映画を観るのも凄く楽しいし、私的な好みもこっち側だから嬉しかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『淵に立つ』ポスターに書いてある「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」に対して、映画を観て30分も経たずに「嘘やん!」と思い、それが徐々に「完全に嘘すぎ」→「現実逃避してることに一番気付かないのは当事者なんだよね」に変わっていく120分が私にとっての『淵に立つ』の物語だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
36.『造られた殺人』
『造られた殺人』を観た。ポスターやあらすじから想像させる、ダーク方向一辺倒の面白さを見事木っ端微塵に覆す、ゆるっとニヤれ続けられるブラコメトーンをベースに、お仕事ヤバミス揉み消し奮闘劇に凶悪連続殺人犯とのガチ攻防戦までぶつけてきた文句なしの完璧な満足度!今週末新作のダークホース!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) November 20, 2016
『造られた殺人』まさかのガチ良作ぶりに驚いた!スゴく上手い映画だと思う。テレビ局の社会部ダメ記者が、迷宮入りの連続殺人事件の犯人を突き詰め大スクープに成功するけど、実は誤報だったと人知れず気付いた主人公が、勝手な犯人像をでっち上げまくりながら真実発覚を恐れる様子がブラック楽しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) November 20, 2016
『造られた殺人』ガチで緊迫しっぱなし系を覚悟してたけど、終始親しみ易いフラットな雰囲気で、かつ仕事の鬼ミスを孤軍隠蔽しようと駆け回る主人公にヤらしく共感できたり、ガチ殺人犯の出現に警察と報道会社員としての立場に板挟みになりながら嫁を守ろうと奮闘する姿に夢中になれたり見所の塊映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) November 20, 2016
『造られた殺人』今週末公開の新作では他に『ガール・オン・ザ・トレイン』『胸騒ぎのシチリア』『退屈な日々にさようならを』を観て、『造られた殺人』はおまけ的な感じで一番期待してなかった。でも結果的に圧倒的に一番面白く楽しめた。同館で今やってる『華麗なるリベンジ』の100倍くらい好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) November 20, 2016
『造られた殺人』日本版ポスターが暗すぎて勿体なすぎる。実際の作品の面白さやブラコメ風情のドタバタ奮闘劇の興奮を全く無視してる気が。なんなら思いがけずも“殺人”(報道)をでっち上げる羽目になっちゃう主人公のダメリーマン記者をどこか自分を見てるような感じで応援できさえする映画なのに。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) November 20, 2016
35.『ハイスクール マリファナ大作戦』
『ハイスクール マリファナ大作戦』を観た。タイトルや告知画像から連想された激ダーティーなイメージを見事に思いっきり覆してくれた、王道青春コメディには一定量絶対必要な“健全なヤバさ”を完璧に抱え続けながら、痛快かつ爽快なドキワク感いっぱいに運命の1日を駆け抜ける最高ミッション映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 8, 2016
『ハイスクール マリファナ大作戦』主人公は学校一の優等生。悪友の誘いで初めてヤク体験した翌日に偶然決まった全校一斉の薬物検査をかいくぐる為、バザーで皆が食べるブラウニーにヤクを混ぜ込みいっそ全員を薬物検査で引っかけるという作戦を思いつく。そんな苦闘の連続する1日を完璧楽しく描く。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 8, 2016
『ハイスクール マリファナ大作戦』今回の青春映画祭の中で一番ブッとんだヤバイやつ系かと構えてたけど全然真逆で、一番王道の王道を行く、誰が観ても楽しめるザ・青春コメディのど真ん中だった。これは嫌いな人いないわ。優等生と落ちこぼれが組んで汚い大人をやっつける王道の爽快感が堪らんです。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 8, 2016
34.『素敵なサプライズ』
『素敵なサプライズ』を観た。期待通りとても良い映画だった。設定や物語からすれば、もっと面白く(良い意味で大人気なく)盛ることは幾らでも出来たと思うけど、そこは節度よく抑えることで逆に全体を通してメリハリの大変効いた、シックな恋愛物語とドキドキなコメディックサスペンスの見事な融合。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 28, 2016
『素敵なサプライズ』もっとブラックユーモアなノリをベースにしてるかと思ってたけど、とんでもない。とてもハートウォーミングで、ナイーヴでピュア。それでいてカーチェイスや銃撃戦もちょちょいとあって品よくアクティブに、かつ落ち着いた大人のしっとり感で包まれてる。抜け目のない素敵な映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 28, 2016
『素敵なサプライズ』お互いサプライズコース(すぐ死ぬ予定だけどいつ死ぬか分からない)を選んでいる2人がデートの別れ際に醸し出すムードがすごくよかった。「(お互い明日には死ぬかもしれないし、2度と逢えない可能性が大きいけれど)素敵な午後だったよ。ありがとう。」これは堂々の純愛映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 28, 2016
『素敵なサプライズ』序盤から明らかなように死や死生観をさっぱりと洒落に扱う、その一方でロマンスだったり人と人と繋がりの描き方はピュアでナイーヴ。そのさじ加減が伝えるシックであることの趣。そこがすごく好きで、その部分でこの映画は何十年後もずっと魅力的だと思う。隠れた良作になりそう。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 28, 2016
33.『セトウツミ』
『セトウツミ』を観た。最ッッッ高だった!!好きすぎる。2人が並んだ最初の画が映された瞬間から最後までひたすら全編が面白かった。あまりにドツボ。誰かを揶揄したり皮肉ったりして笑わせることは簡単に出来る。そうじゃない、健全で爽やかなコント。それでこの圧倒的面白さ。素敵とはこの感じだ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) July 30, 2016
『セトウツミ』あまり期待せず時間合わせで入った。きっとゆるゆるなんだろうと思ってた。とんでもなかった。確かにスゴく癒される空気に満ちてるけど、そこで繰り広げられていたのは完璧なほど研ぎ澄まれた、破格の最高コントだった。ものすごい純度だった。超“人を幸せにしてくれる映画”だと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) July 30, 2016
『セトウツミ』この映画なら4時間でも観ていられる、むしろそれくらいずっと観ていたかった。終わるのが寂しかった。それくらい圧倒的に幸せなひとときそのものがこの映画。最近の私は幸福感に対して完全にやりたい放題で雑でそれが当たり前になっている。そういう意味でもこの映画は尊さの塊だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) July 30, 2016
32.『グッバイ、サマー』
『グッバイ、サマー』は同じく14歳の少年達の奮闘を描いた『シング・ストリート』以上に14歳を肯定する映画。何をやっても最後は失敗しちゃう、でも、その痛みこそが何かを始めた勇気を称え、それはまた何かを始める強さになる。思春期のリアル。 pic.twitter.com/36qEIAU2OG
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 10, 2016
『グッバイ、サマー』親友との会話で測る思春期の恋物語としてもリアルで深くて良い。「(君が今片思いしてる子とは、彼女を) 意識しなくなった頃、付き合えるよ。その頃には彼女も普通の女子だったんだと気付くさ。」なんて14歳に言われたら立ち直れない。そして今年の最高のラストシーンを観た。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 10, 2016
でも、その“失敗”って本当は失敗じゃないんだよね。成功した後の後始末のようなもの。2人は子供だからやりたいことをやると最後は大人に叱られちゃう。でも怒られるくらいのことをやって今ここにいるってことは本当は“成功”なんだよね。傷跡のついた成功、でもそれは完璧な成功よりずっと魅力的。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 10, 2016
『グッバイ、サマー』も『シング・ストリート』も登場人物達の、全部の準備が仕上がる前に進んじゃう感、見切り発車でやっちゃう感が素晴らしいし、だからこの2作は中学生に観て欲しい。思春期が大人の準備期間なんて、大嘘だと本当によく分かるから。1番やりたいことを1番やっていい人生の最前線。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 10, 2016
31.『すれ違いのダイアリーズ』
新作期間中に充分気になりつつも、初夏の浮かれた気分がシリアス回避を促して結局スルーしてしまっていた『裸足の季節』と、半年ぶりの『シング・ストリート』をギンレイホールで。『裸足の季節』、こんなに澄んだ、絶品の余韻が残る、映画として真に力強い作品だったなんて。年の瀬に会えてよかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2016年12月30日
『裸足の季節』舞台のトルコ田舎町の男尊女卑を強く残す風習や、それを一切顧みない大人達は想像以上に酷くて、怒りとやるせなさを禁じ得ないもの。だけど、5姉妹の末っ子の視点を通して語られる本作は、少女の・若者の、それに対して知恵と勇気とユーモアをもって抗い続けるエネルギーに満ちている。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 30, 2016
『裸足の季節』忌々しい地域の風習に対して、ひとつの大きな反抗と脱出の冒険が描かれる作品ではなくて、5姉妹はそれぞれのやり方でいつでも自由になれるチャンス、自分のやりたいことをやれる隙を狙っていて、随時彼女達の勇気ある行動と作戦が描かれていくのが、とても好き。何度も熱くなれる映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 30, 2016
『裸足の季節』想像してたより描かれる状況や風習はキツかったけど、想像してたほど映画としては暗い作品ではなくて、地域社会の暗部が描かれる分だけ、彼女達が日々そこから取り戻そうとする輝かしい瞬間も描かれていて、その影と光の寄せては返す波のようなリズムが魅力的な観応えを生み出していた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 30, 2016
『裸足の季節』少女のパワー、少女達が集まった時の特別なエネルギー、それが本当に生き生きと、全編に渡り度々描かれていて、その映像としての収め方が本当にリアルで頼もしい映画だと思った。もしこの状況が降りかかるのが男兄弟だったらどうなるかなとか想像しちゃうくらい、少女感の捉え方が見事。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 30, 2016
『裸足の季節』サッカー観戦に出掛けるシーンのドキドキ感と胸熱感、そして終盤からラストにかけての、同じBGMが最後まで先導していく、あの心の旅路とバスの窓から見える景色の移り変わりがそのまま重なり合っていく描写の極上さ。澄み切った余韻が続くエンディングの素晴らしさは今年屈指だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 30, 2016
30.『すれ違いのダイアリーズ』
『すれ違いのダイアリーズ』を観た。イイ!イイ!これはイイ!!もう最高では。日記を軸にした、時間も場所も異なる人を思う恋愛って、チャーミングだけど恋愛物語として深く描けるものではないのでは?なんてあまり期待できずに誠にすみませんでした。堂々と素敵で素晴らしい恋愛映画になってました。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 21, 2016
『すれ違いのダイアリーズ』ここまで快作だとは全然予想できてなかった。めちゃくちゃ良い映画。構成が素晴らしい。基本的に同じ空間に居合わせない2人だけど描写上も対等に扱うことで見事にダブル主演になってる。そこがある種特殊な恋愛物語を絡めてる点において活きてる。独りよがりになってない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 21, 2016
『すれ違いのダイアリーズ』純愛物語として予想以上の深みと面白みがあった。日記でしか、惹かれるお互いのことを知らない2人は終盤までこれでもかと(物理的に)すれ違いまくっていく、でもその分だけさらに心は近づいていく・身近に感じていく、まだ会ったことのない相手に。その温かい描写が秀逸。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 21, 2016
『すれ違いのダイアリーズ』ものすごく洗練されてるタイの映画。物語の内容は全然違うけど、作品のイメージは『マダム・イン・ニューヨーク』に近いと思う。どの年齢層の誰が見ても楽しめる、爽やかにポップで洗練された、憎めない笑いの要素と温かさに溢れ、純粋な恋愛が全体を貫く。それって、最強。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 21, 2016
『すれ違いのダイアリーズ』「男って本当に馬鹿。喧嘩した時に女の子が“もう別れる”って言うのは仲直りしたいからなのにそれを真に受ける」的なのがあってグァァーってなったし、良い日記の書き方の勉強にもなった。文字のレタリングをその日の気分で大胆に好き勝手変えた方が素敵な日記帳になる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) May 21, 2016
29.『ミス・ワイフ』
『ミス・ワイフ』を観た。まさかのまさかの大良作なんですが!!予想してた5000倍くらい良くて、なんならこの夏一番良い映画なのでは。設定からご都合主義全開な故ツッコミ所は多々あるけど、けど!!細かいことはスルーできるなら、何度も笑って何度も泣ける堂々の良作だと思う。必要以上に良い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 15, 2016
『ミス・ワイフ』シネマートのアジアお気楽ラブコメ枠ファンとしては予告編通りふわふわんと楽しませていただければ満足なのに、後半明らかに必要以上に良い映画になってすぎる。なんで何度も泣くはめにならなくてはならないのか。なんで何度もめっっちゃ良い映画じゃんて感動しなくてはならないのか。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 15, 2016
『ミス・ワイフ』ここまでの良作だとは、ここまで深みを持ち、盛り沢山で、泣き笑いの全力作だとは到底想像できなかった。最高に痛快で、切なさでいっぱいになれて、主人公と1ヶ月限定の家族を応援したくなる。多少の強引さなど気にならない。近年のシネマートアジアお気楽ラブコメ新作枠で1番好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 15, 2016
28.『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』を観た。 前作『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の繊細な哀愁をベースにした、鮮やかながらもしっとり大人の群像劇ムードから一転、堂々のボリウッド色前面な、パワフルで華やかな力強いヒューマンラブコメディに進化。それでもいいの最高だから。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) March 12, 2016
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』前作はヒューマンドラマだったけど今回はまさかのロマコメ。しっかり完全に、ラブコメディしてる。50代、60代、70代の男女たちが。まったく自然に。20代の男女たちのラブコメ映画と大差なく。だからこの映画は生きる希望そのものに見えた、私には。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) March 12, 2016
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』前作でベースとして常に描かれていた哀愁を置き去りにするほど、それぞれが直面している生活の変化、恋愛の行方に一生懸命で、エネルギーに溢れた力強い映画。まさかのザ・青春映画。60歳を超えても皆んな恋に不安になったりキュンキュンしてるのが良い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) March 12, 2016
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』前作よりもホテルのオーナーである若いカップルがフィーチャーされてるし、華やかなダンスシーンも多くて、前作のシックな繊細さがなくなったことにがっかりしてる人に対しても、しっかり応えるような心に刺さるエンディングを迎えるところもポイント高い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) March 12, 2016
『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』今年の新作洋画で素晴らしい恋愛映画は何本かあったけど、王道ラブコメっていうのはまだなかった気がして。そんな中で本作の存在は私的に絶大。はっきりいって期待の数十倍良かった。完全に王道ラブコメ。とても品のある。個人的に上半期の上位間違いない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) March 12, 2016
27.『君の名は。』
『君の名は。』を観た。遥かに期待以上。これは堂々の青春SFミステリのニュークラシック。細田守作品のあのTVのゴールデンタイムが似合う感じ。それを新海誠作品が思いっきり手にしちゃってる。とんでもない。『時をかける少女』『サマーウォーズ』を華麗に瑞々しく更新した、青春アニメの新重鎮。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』今までで一番パワフルで、青春エネルギー全開の新海作品。序盤は完全に新感覚ラブコメで、その軽快さと楽しさに拍子抜けする程。そこから一気にギアを上げていく中盤以降の青春SFミステリとしての超絶吸引力、さらには秒速5オマージュの新海王道シックムードまで飛び出す全方位最強。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』家でDVDでは魅力が10分の1になってしまう。映像も当然そうだけどそれ以上にRADWIMPSの曲の響きが作品と完璧に調和してる。バンドの単独作以上に、オーセンティックなソングライティングが大炸裂してる、あの響きに包まれるのは劇場だからこそ。そしてそれが本作には重要。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』RADWIMPSがめちゃくちゃ大活躍してる。この映画観たらRADに良いイメージ持ってない人でも、あ〜もう認めますよ!ってなるしかないと思う。ストレートに良い曲しか流れない。アップテンポの曲も、スケールの大きいバラードも、全部の曲が大変魅力的。これはアルバム売れるわ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』恋愛映画売りしてるけど、実際は青春SFミステリとしての超王道感が軸になってる。そこに前半は軽快で楽しい胸キュンラブコメ、後半は“じゃあ改めて恋愛ってなんだろ”って問いに着かせる程、出会いに寄せる真摯な2人の情熱を絡めていく。とにかく王道青春SFミステリ頂点感が凄い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』色々な意味で男の子映画。時をかけるべきは少女ってよりも男子っしょ‼︎と言わんばかりに、男の子がもう1度“会いたい”女の子のために時空も空間もかけ抜けて全力疾走する。その超エモさ。それなのに決して暑苦しくならず、常に瑞々しく透明感に満ちてロマンチックな新海らしさ最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』男女の高校生の中身が入替わる『転校生』が82年、原田知世で『時をかける少女』初映画化が83年。そうした日本の王道青春SF映画のクラシック要素を、2010年代の今の日本で一番生き生きする姿にアップデートさせた上で、若者の純愛とSFの最新/深相乗効果を更新した青春物語。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
『君の名は。』SNSを1番分かり易い例の筆頭に、距離や時間を一瞬で越える現代のネットワークが起こし得るドラマを隠喩した作品とも解釈できる。そこに参加することの意義を、個人的な交友や恋愛から緊急異常事態時におけるアナウンスのような社会的な側面まで、様々な角度から肯定的に検証してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 26, 2016
26.『オレはどこへ行く?』
イタリア映画祭『オレはどこへ行く?』もう文句なしに面白い。ここ2ヶ月で一番楽しめた映画で大満足。昨年の『これが私の人生設計』に引き続きお仕事奮闘コメディの快作。でも後者が前向き懸命な奮闘なのに対して、本作は後ろ向きと開き直りの間で調子に乗り通し系の奮闘。とにかく終始吹きまくった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 30, 2016
『オレはどこへ行く?』公務員の諸々の特権問題に対してひたすら揚げ足を取りながら90分間笑わせ続けつつ、その中でしっかりラブコメもあり、そうそうそのラブコメの部分がアレでね、いうなれば本作は“『これが私の人生設計』ミーツ『最高の花婿』”なの。だからホントに隙がない。面白さの集合体。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) April 30, 2016
25.『シン・ゴジラ』
『シン・ゴジラ』を観た。超絶大傑作であることを疑える隙が全編135分の中でガチで1秒も与えられないまま、最果てのスリルとスケールの中を一気に駆け抜けていく、極上的に圧巻の映画体験だった。最初の1秒から最後の1秒までひとときも絶えない、高みを極めたスピード感とスリル。奇跡的に完璧。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) August 18, 2016
24.『世界の果てまでヒャッハー!』
『世界の果てまでヒャッハー!』を観た。最高最高最高!!未体験ゾーンの映画たち2017で上映される『真夜中のパリでヒャッハー!』 https://t.co/aBeji2Jmh8 は瞬時に観たくなって、だったらこっちも観とかなきゃ的ノリで入ったけど、フッキンクソ最高コメディでした最高
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 11, 2016
『世界の果てまでヒャッハー!』まさかここまで熱く盛り上がれる最高映画だとは!序盤のバカネタ連発コメディの時点でも充分面白かったのに、中盤以降の南国リゾート遭難サバイバルアドベンチャー✖️ぶっ飛びバカネタゾーンに突入してからの極上テンションカタルシスに完全に飲み込まれた!超楽しい!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 11, 2016
『世界の果てまでヒャッハー!』フランスパリピノリのオシャレ感を加えて、テンションをハイに突き抜けさせた『ハングオーバー!(シリーズ1作目)』という印象。ブラジルの海岸リゾートと密林を行き来しながら、生死をかけた何でもありのぶっとびバカザバイバルツアーがクソ面白い!観てよかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) December 11, 2016
23.『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』
『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』を観た。めっっちゃ最高!!戦地とは遠く離れたのどかな場所でいじめられっ子の8歳の少年が、太平洋戦争に連れられた唯一無二の親友であるお父さんが無事帰ってくるために、戦争が早く終わるように、神様のおまじないに全力で挑むストーリー。ザ・最高映画です。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 4, 2016
『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』まさかの最強映画!!言うなれば『グラン・トリノ』と『ライフ・イズ・ビューティフル』を足したものを、『天才スピヴェット』のちっちゃな少年のピュアな孤軍奮闘が家族や人々の温かさを引き寄せていくあの最高ハートフル感で割った感じ。ボーイズ映画の新傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 4, 2016
『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』本当に王道感溢れる(老若男女の誰が見ても楽しさと感動を保証されてるような)ストレートでハートフルな少年映画の傑作なんだけど、テーマの拾い上げ方が多岐に渡っていて見せ方も本当に上手い。全く隙がなくて恐ろしいくらい、全部のシーンに良さがある。完璧。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) September 4, 2016
22.『イエスタデイ・ワンス・モア』
『イエスタデイ・ワンス・モア』去年の『君といた日々』に引き続き、今年も中国映画週間が超正統派青春純愛映画を届けてくれました。ありがとーー!そう!こうゆうのが常に観たいの!毒親に縛られる超優等生女子と自分に正直で心優しい不真面目男子の交流を中心に高校3年生達の卒業までを描いた佳作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『イエスタデイ・ワンス・モア』中国一の大学に行く為全ての娯楽を毒母に厳禁されてる超優等生女子が、クラス一成績が悪い自由主義男子にカンニングを庇ってもらったのを機に、一方が宿題を代わってあげれば、一方は親に禁止され聴けないラジオ番組を録音してあげるといった、温かな交流を繰り広げる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 23, 2016
『イエスタデイ・ワンス・モア』アジアの王道純愛青春映画でこのタイトルだと否応なしに近年連発されてる2時代式の「輝いてたあの頃系」を連想しちゃうけど全くそうじゃないし、カーペンターズも流れない。大フィーチャーされるのは「ヘイ・ジュード」。真新しさはないけど甘酸っぱさ全開で文句なし。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 24, 2016
『イエスタデイ・ワンス・モア』完全に現代の青春ラブストーリーなのに「ヘイ・ジュード」がフィーチャーされていて、それが自然と似合うような、ハートフルで繊細で良心的な青春映画。「悲しい歌だって、楽しく唄えばいい」落ち込んでる時にそんなことを教えてくれる整った異性…そりゃ好きになるわw
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 24, 2016
厳しい親に管理されてる頭の良い女子が、気ままな不真面目男子と出会い、宿題を押しつけられる一方で、自分の意志で生きることをさり気なく教えられてて徐々に好きになっていく。『イエスタデイ・ワンス・モア』と『私の少女時代』の共通点で共に高校3年。ルックス大変身のある後者の強さを改めて知る
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 24, 2016
『イエスタデイ・ワンス・モア』優等生と、正反対の劣等生が恋に落ちるというのは青春恋愛モノの定型だけど、卒業が近付く高校3年生の2人にとって、それがどんな施しようのない隔たりと葛藤を生むのかまで愚直なほど繊細に焦点を当ててたのがよかった。その果てで2人が最後に起こした行動に大拍手。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 24, 2016
21.『プレーム兄貴、お城へ行く』
(朗報:年末年始にキネカ大森で開催される、インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン@キネカ大森 にて再上映が決定)
インディアン・フィムル・フェスティバル『プレーム兄貴、お城へ行く』を観た。ここまで豪華絢爛を極めに極め尽くした映画を観たのは初めて。とにかくハイパーゴージャスすぎる、洗練された最新型ボリウッドの究極形だと思う。映像の美しさもセットの派手さもストーリーの超複合性も全部凄くて超感服。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 9, 2016
『プレーム兄貴、お城へ行く』とにかく何から何まで全開のゴージャスさで盛り合わせた複合性の高い超総合エンタメ映画で、どこにピントを合わせて観たらいいか序盤は混乱したほど。それでも主人公が無言行を突き破った瞬間、最高ラブコメが爆誕して「この映画大好き」以外の感情は一瞬で消え失せてた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 9, 2016
『プレーム兄貴、お城へ行く』色々と物語演出のスケールがド派手すぎて、お腹いっぱいすぎ感は免れないけど、その根本には最高成りすましコメディと最高ラブコメディの完璧な融合があるので、極上の幸福感は間違いなく味わえるし、もう後半になってくるとあまりの豪華さに平伏すのみ状態になってくる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 9, 2016
『プレーム兄貴、お城へ行く』全てにおいて押しが強くて全力すぎるから、あれほど綺麗にまとまってはいないとはいえ『きっと、うまくいく』や『バルフィ! 』に通じるような偉大な力作要素を間違いなく持っている。多幸感に満ちたラブコメと人間味溢れる物語展開やギャグ描写に時間を忘れて楽しめた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) October 9, 2016
『プレーム兄貴、お城へ行く』絶世の美女で人徳にも溢れた王女に憧れた演劇役者が、素人考えで王女に会いに行くという呑気旅行の途上で、王女と婚約してる皇太子とそっくりという理由から身代わり役を任され、彼に対して愛想を失くしてた王女の気持ちをユーモアで取り戻して恋に落ちる、大人のお伽噺。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2016年10月9日
私的20位から1位まではこちらを。