2015年の私的年間ベストシネマ 60選 (No.1 ~ No.20)
私が2015年に映画館で鑑賞した作品の中から個人的なベストランキングをまとめました。
超私的な感覚で1位から60位までを勝手に選びました。
基本的に日本での公開が2015年の新作を基準に選出しましたが、中にはそうでないものもあるかもしれません。そのあたりはご容赦ください。
それでは、私的60位から。
私的60位から41位まではこちらを。
私的40位から21位まではこちらを。
20.『おばあちゃんの夢中恋人』
『おばあちゃんの夢中恋人』を観た。大変良かった!!隙間なく楽しい大充実作!台湾語映画が活況を迎え日々沢山のB級映画が製作されていた1969年の“台湾ハリウッド”北投を舞台に繰り広げられる、ドタバタ映画製作ミーツ純愛ラブコメ。日本の特撮等当時の映画へのオマージュに満ちた愛しい良作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年5月3日
『おばあちゃんの夢中恋人』まさかここまで楽しさと瑞々しいときめきに満ち満ちた、非の打ち所が見つからない良作とは!完全に予想以上!『オーロラの愛』もよかったけど、それ以上にずっと良い。映画好きにはとにかく楽しい作品だと思う。B級映画製作現場の勢い任せの情熱と悲哀を生き生き描いてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年5月3日
『おばあちゃんの夢中恋人』ラブコメとしても当時の古典的な恋愛映画へのオマージュと思われるザ・王道な展開を次々と取り込みながら進んでいくので、キュートな楽しさに溢れてる。塀の上から美少女が落ちてきてワンピースの中に頭を突っ込むなんて出会い方もごく自然に感じられる愛嬌に満ちた作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年5月3日
『おばあちゃんの夢中恋人』あと一週間で上映が終わってしまうのもったいなすぎる、ってくらいめっっっちゃ良い。タイトルとは裏腹に若い美男美女が“台湾ハリウッド”で台湾語映画の製作に情熱を注ぎ込んだ日々の物語だし、おばあちゃんは90%以上1969年当時の美少女として出てくるし最高映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年5月3日
19.『犬どろぼう完全計画』
『犬どろぼう完全計画』を観た。めっちゃよかったー!!今年の夏休み映画、最高の1本ではと!完璧にキュートな戦い。クライマックスのカーレースと最高改造車のカッコよさは『マッドマックス』の50000倍の疾走感と爽快感と泣きたい気持ちと応援したい気持ちが溢れ出た!!とてもよくできた映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月18日
『犬どろぼう完全計画』本当に隅々までよく作り込まれた映画で。完全に予想以上。『シンプル・シモン』を彷彿させる絵本的なアニメーションを効果的に使った演出と、小学生の女の子仲良し2人組が一生懸命あの手この手で犬を連れ出そうとする奮闘ぶりとが引き合って、健気な可愛さで埋め尽くされてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月18日
『犬どろぼう完全計画』もっと(持ち味として)とっ散らかったドタバタコメディを想像してたけど、大人の事情に振り回されながらも卑屈にならず、まっすぐ困難を乗り越えようとする子どもたちの奮闘を、最高にキュートに、楽しく、誠実に描いていて、こんなに誰が観ても楽しめる良い映画もないと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月18日
『犬どろぼう完全計画』堂々の今年を代表する“子ども映画”。家族の窮地を抜けるため、目標の設定から、計画の立案、実行まで、基本的に子どもたち3人だけで奮闘していく。勿論すんなり上手くはいかないため、次々と新たな計画を練っては実行していく姿が作品に良いテンポを与えている。描写が丁寧。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月18日
18.『あの頃エッフェル塔の下で』
『あの頃エッフェル塔の下で』を観た。期待してた何倍も素晴らしい。本当に完璧な観応え。単に純粋な恋愛映画としてではなく(そう捉えた時点でも十分最高だけどそれ以上に)、幼少期から中年期まで記憶に残る出来事を辿っていく中での、ひとつの恋愛体験が人生にもたらす意味深さの描写、それが極上。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
『あの頃エッフェル塔の下で』私的に“恋愛映画”を観る時は大抵、物語を囲う視点達からその映画は恋愛なるものをどう捉えるのか、を結局は観察しがちだけど、本作には恋が何とか愛が何とか、そんなこと読み取る隙も気も全く起きなかった。本当はそんなこと全然重要じゃないだろと心が叫ぶ切実な痛み。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
『あの頃エッフェル塔の下で』原題の「私の青春期の3つの思い出」に比べると、この邦題は作品が描こうとしているものを大分ぼかしてしまってる気がする。①少年時代②ソビエト(16歳の時の友情を巡る冒険譚)③エステル (初恋)があって、確かに尺的にも③がメインだけど、全体で素晴らしい映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
『あの頃エッフェル塔の下で』とんでもなく小悪魔的美少女エステルがいよいよ登場する最初のシーンだけでも、なんて最高なのもうこの時点で最高の恋愛映画だわってなったから尋常じゃない。なんなのあの会話。際ど初々しい2人の数々のやり取りは500回くらい見返して暗記したいものばかり。ズルい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
『あの頃エッフェル塔の下で』恋愛映画としても申し分なくて、切ない痛みで胸が苦しさで締められた自分の体験をガチで蘇らせる見事な見せ方をしてる。それでも映画全体としては恋愛に限らず、人が自身の生命に寄せる様々な情熱の在り方をどうやったらこんな風にできるのってくらい絶妙に拾い上げた作品
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
『あの頃エッフェル塔の下で』主人公が16歳の時の部屋にはJamのラスト作『Gift』のポスターが貼ってあり、劇中では「Carnation」もかかる。やがて成長に伴い当時のキラー曲としてRun-D.M.C.やDe La Soulが流れて、NW→ラップという時代の気分を伺えて楽しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
『あの頃エッフェル塔の下で』生きていくには何かしらの情熱が必要だから、生命に注ぐエネルギーを求めて恋愛に向かうのか。純粋に恋愛そのものへ向けられた情熱なのか。そこに明確な境界はなく、行ったり来たりするのが実際の恋愛の姿だったと。苦しみや痛みと引き換えの幸福に全てを忘れて跪くだけ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月31日
17.『ブルックリンの恋人たち』
『ブルックリンの恋人たち』を観た。一番好きな雰囲気の映画すぎて心底酔いしれた。よりシックでしっとりとした『ビフォア・サンライズ』の空気感というか…2人が交わす言葉の量も、そっと気遣い合う大人な会話の温度も控えめだけど、その控えめさが本当に心地よくて、真にエレガントで…。大満足。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年3月15日
『ブルックリンの恋人たち』はシャロン・ヴァン・エッテン等、インディ・フォークやネオ・ヴィンテージの情緒豊かな歌唱の数々によって時を刻んでいく。だけど歌モノ映画特有のクサさがない。ブルックリンの夜のしっとりとした空気に溶け込むように、2人の密かな心の揺れや震えをそっと代弁していく。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年3月15日
2人が会えるのは同じ街にいる1週間足らずの限られた数日だと知っているけど、不安で心が擦り切れそうな日々の中で、毎晩その人と過ごす時間だけは穏やかでありのままの自分に戻れる…真夜中の街を背に。『ブルックリンの恋人たち』と『ロスト・イン・トランスレーション』に流れる空気は同じ肌触り。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年3月30日
16.『Mommy / マミー』
『マミー』を観た。普段、恋愛映画ばかり観ては恋人達の愛情表現を観察して上から目線でああだこうだ言ってる自分が恥ずかしくなる、究極の、愛についての映画。これがザ・ラブストーリーでしょ、と。それなのに映画そのものは重苦しくなく、実に風通しがいい。隅々までとことん圧巻。私的に今年一番。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
『マミー』1:1の画面サイズは視野が狭く感じられて、多様される人物の首から上の顔面アップでは、ほぼ背景は見えず、主対象物である人物の顔で埋め尽くされる。これは、周りの風景など目に写す余裕はなく、ひたすら相手のことを見つけ見つめて生きなければならない、2人の視界そのものを示してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
だから『マミー』の画面サイズは窮屈なのではなく、2人にはそれが精一杯最大限の視界では、と。だから、同じ視野を共有できる3人目の、第三者と繋がれた時に、その視界はようやくもうひとり分ほどサイドに広がった視界を持てるようになり、生きる世界も広くなる。それをあんな風に表現するから凄い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
『Mommy』愛し合える恋人達は、もし仮に“愛”がなくとも互いを思いやり行動して、仲良くやっていけるのでは、と感じた。仲良く互いに思いやってる恋の状態に対し、“愛し合ってる”という言葉を当てはめただけなのかもと。そう呼ぶに相応しい状況が既に出来上がってから、別の言葉に差し替えた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
一方で、“愛”や“愛してる”という言葉を仲良しの恋人達以上に日常で活用する状況にある『Mommy』の親子は、そういった愛し合える恋人達の使う“愛”の言葉の成り立ちとは状況と言語化の順序が逆に見える。しかし。そこでこの偉大な映画が伝えるのは、そもそも“愛”とは何であるかということ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
『Mommy』“愛”とは、互いに思いやって行動できる2人の間にはそもそも必要のないものじゃないか。互いに思いやって行動できてる、とそれぞれが信じ合えてるなら、そこにある“愛”は現象ではなく、賢くて洗練された素敵なリップサービスではないか。勿論、肌の触れ合いと等しくそれも必要重要。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
だが『Mommy』という映画で登場する“愛”という響きは言葉ではなくて、現象の“愛”だ。「今まではできなかったけど、今からは、互いに思いやって行動できてるとあなたと信じ合いたいよ。」という、(それが親子であっても)決して重なれないし、入り込めない、人間と人間の隙間を埋める祈りだ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
『Mommy』キャッチにもなってる台詞「私たちには愛しかない」とは、親子であっても決して肌の向こうは知り得ない目の前の人間と自分自身との間にある隙間に、“あなたと等しく信じ合いたいよ”という祈りを注ぎ込むことしか、今なす術は持ち得ない、という満身創痍の覚悟と根拠なき絶対の自信だ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
そしてそんな根拠なき(つまり本能的といっていい)絶対的の自信を超自然的なテレパシーみたいなもので共有し合える人間なんて、私自身の感覚でも振り返ってみたんだけど、私をこの世界に出して育てた「Mommy」しかいないのではと思った。だが、しかし、(ここからは映画の主題とは少し逸れるが)
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
多くの場合、人は歳を重ね、社会との関わりを濃くする中で「Mommy」離れをする。だけど、主に男性の場合、本当はそんな綺麗には収まらず、母離れはしても、その替わりに自分にとってのそんな「Mommy」役を心惹かれる女性の中に見出し、母親とかつて共有した“愛”を強引に当てはめたりする。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
映画『Mommy』では作中一、二を競う印象的なシーンでoasisの「Wonderwall」が流されるが、このプロポーズのみたいな求愛ソングはそんな事例の世界的代表例だろう。サビの歌詞は「きっと君だけが僕を守ってくれる」だ。そんな恋愛の歌を『Mommy』という映画に使う憎いセンス。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月29日
そんな究極の愛の在り方を全編に渡って、表情豊かに、生々しく描写し続ける『Mommy』だけど、だからといって映画そのものは決して重苦しくなっていない点が本当に見事で。鮮やかで美しい胸踊るポップミュージックの数々と、洗練されたカメラワークが心地良いほどの風通しの良さを生み出している。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
15.『わたしに会うまでの1600キロ』
『わたしに会うまでの1600キロ』を観た。圧巻の極み。たった1人で3ヶ月荒野を歩き続ける事のリアリティ体現を、波のように絶えず寄せては返す過去への脳内トリップ、後悔と納得の反復描写に託し、それを極上の手さばきで実現することで、映画体験に成せる前人未踏のリアリティ表現に成功してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月30日
『わたしに会うまでの1600キロ』今年の映画では『マミー』と並ぶ、ズバ抜けて洗練された手さばきで新次元・新階層のリアリティ表現を映画体験に宿した大傑作。どちらも“他人事を見守る”風になりやすい特殊な題材を、観客の胸をかっ開いて全身の隅々まで同時体感を流し込むような、極限の鍛錬さ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月30日
『わたしに会うまでの1600キロ』アクション映画におけるフィジカル方向からの人間描写に惹かれる映画好きと、腰を落ち着けた心理の観察からの人間描写が好きな文科系映画ファン。本作は、その両エッセンスを垢抜けた斬新さで同居させた、フィジカル系描写と文科系心理描写の臨界点で、真に人間的。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月30日
『わたしに会うまでの1600キロ』超過酷な3ヶ月のハイキングに向き合いながら、広い荒野で孤独な時間を費やす彼女の全身には過ぎ去った今までの人生、母との関係、破綻した結婚生活、自暴自棄になってセックスや薬物に溺れた日々と自分を支えてきた数々の歌や詩が絶えず渦巻く。その描写の巧みさ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月30日
『わたしに会うまでの1600キロ』作中には文学史に名を刻む数々の作家や詩人の名フレーズが絶えず挿入される(そうすることで彼女は目の前の孤独な苦行を乗り切ろうとする)ので文学ファンは堪らないと思う。 フラナリー・オコナーの「新しい靴を履けば幼子でもこの世界に恋をする。」が激刺さり。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月30日
14.『劇場版 復讐のドミノマスク』
ムーラボ『劇場版 復讐のドミノマスク』ほんっっとに最高すぎたあぁぁ!!なんて爽快感、面白さ、ホロリ具合、女の子の可愛さ、クオリティの高さ!全男子の夢が詰まりすぎてる!プロレスもボクシングもキュートに拾い上げた最高のヒーローコメディ映画にして、最高の純愛映画かつ最高のシスコン映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
ムーラボ、『マイカット』と『劇場版 復讐のドミノマスク』が同じ回の組み合わせなの、いくらなんでも両極端すぎでしょ!!!笑 前者が終始貫いて残していった重苦しい空気を、最初のたった15秒くらいで木っ端微塵に吹っ飛ばし、一瞬にして完全に空気を入れ替えてしまった後者の強さと言ったら!!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
正直今日のムーラボは『マイカット』目当てで行ったし、『劇場版 復讐のドミノマスク』は眼中になかった。ヒーローものもプロレスも興味外の自分。なのに!!最初の1分が過ぎた時点で思いっきり面白がって、目も耳も心も釘付けになっていた。中盤頃には今年最高の映画に出会えた喜びで感動していた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
『劇場版 復讐のドミノマスク』映画と音楽の融合という意味でもあまりにあまりに理想的。というか、映画と音楽の融合とはつまりこういうことを言うのだよという回答を見せつけられているようだった。細身のシャイボーイはあの2曲だけでどっからどう聴いても最高のシンガーソングライターだと分かる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
『劇場版 復讐のドミノマスク』のムージック・ラボ作品としての凄さは、真面目系高校生として登場した細身のシャイボーイがあの場面で弾き語りを始めた瞬間、それまで恋愛映画要素はゼロだった本作が、たったその1曲が演奏された瞬間を機にして、紛れもなく最高の恋愛映画にさえ変わってしまうこと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
それだけの重要性をもった素晴らしい、本当に最高の音楽が、その力に見合った重要なものとして映画の中でしっかり役割を与えられて、それがその映画そのものの性質を決定付ける極めて印象的なカットとして観客全員の印象に強く残る。『劇場版 復讐のドミノマスク』は疑いようのない、最高の音楽映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
個人的に『劇場版 復讐のドミノマスク』は今年観た映画の中でも『ボヴァリー夫人とパン屋』や『生きていてすみません!』や『破裂するドリアンの河の記憶』に迫るほどの最高の作品だし、物販で買った細身のシャイボーイのCDはおそらく年間ベストALだし、今日から望月みゆさんの専ヲタになります。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
『劇場版 復讐のドミノマスク』は純粋に今年一番楽しめた映画だし、序盤はどのシーンもコントを見てるようなひたすら面白さがあり、細身のシャイボーイが熱唱する最高の2曲で恋愛の本質をブチ抜く胸熱純愛映画にもなっちゃうし、後半の王道感溢れる爽快な感動は誰もを幸せな気分にするはず。お薦め。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
レトロなくらいザ・王道中の王道展開のオマージュ集ともとれる『劇場版 復讐のドミノマスク』がそんなこと忘れさせるほど終始今この瞬間煌めく楽しさと胸キュン感で満ち満ちてるのは、そんな元ネタ達に対する製作者の今この瞬間も本当に大好きという気持ち、愛情が1秒も緩むことなく充満してるから。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
いかにもなオープニング曲に象徴されるように作品のフォーマットそのものになっている王道のヒーロー番組や『ロッキー』『キック・アス』といったアクションヒーロー映画から、近年のアイドルブームネタまでを、さらに一歩踏み込んだ笑いに繋げる努力を惜しまずに最高に面白可笑しくオマージュしてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
若手監督の映画だと示唆的な余白を意図するあまり、抽象に依りがちな作品が多い印象の中で、潔くとめどないオマージュで全編走り抜ける『劇場版 復讐のドミノマスク』の圧巻の具体性と迷いのない前のめり感、クオリティの高さまで引用したような各カットの洗練さは一周回ってもはやオリジナリティー。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月22日
13.『恋人まで1%』
『恋人まで1%』を観た。もう〜好き好き好きすぎる!全く予想してなかった級の素晴らしさ、満足度。なんでこういう新作が毎週公開されないんだろう〜毎週一番観たくなるのはこういうのでしょッっていう、終始笑いが絶えないのに澄んだ優しい空気感がジェントルで素敵な大人の青春ラブコメディ。幸せ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
『恋人まで1%』邦題被りすぎな『あと1センチの恋』がその邦題やポスター、予告編のチャラいイメージに反して、実は極めてまっとうで真面目な恋愛映画だったように、本作も邦題のイメージみたいに全然雑じゃないしクオリティ高い。1センチと違うのは、徹底して笑わせてくれる徹底されたコメディ感。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
『恋人まで1%』30代を目前に控えた仲良し男子3人組が20代でいられる内は真剣な恋愛は後回しにして可愛い女の子たちと気軽に遊びまくろうと意気投合したものの、ガチで可愛くて良い娘と日夜デートしたりお泊まりしたりする内にガチで好きになってしまい出すという話でね、もう分かりすぎて最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
『恋人まで1%』主人公のアラサー男子3人組が可愛い女の子とエッチ大好きすぎる良い奴らなため、終始ひっきりなしに笑えるエッチネタが飛び出てくるけど、決して下品にならず、透明感あるジェントルなラブコメを貫いてさえいるっていう、そこの笑いまくれる艶笑喜劇とキレイさの同居ぶりが大変好み。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
12月の『マイ・ファニー・レディ』が待ちきれない人は『恋人まで1%』観といて間違いない。ヒロインがどちらもイモージェン・プーツってだけじゃなく、後者で序盤に彼女が主人公の働く事務所を訪れた時のあの極上最高テンションこそ、前者で彼女が演劇のオーディションを受けに来る時のそれまんま!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
そして『マイ・ファニー・レディ』の恐ろしい程の凄さは、映画全編に渡ってあの破格の面白テンションを完璧に維持し続けるところで。映画館で配布が始まったチラシも本当に素晴らしい。イラストのポスターも最高だし、裏面の解説にエルンスト・ルビッチの文字を見つけて嬉しすぎた。本当にそうだから。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
12.『サンタ・クロース』
SKIPシティ映画祭で『サンタ・クロース』を観た。この予告編と紹介文を見た時から“これは絶ッ対間違いないやつだ!”と勝手に確信してた作品だけど、そんな期待に完璧に応えてくれた終始心がキュンとするシーンだらけのとっておきの一品だった! https://t.co/AMtNWw9daA
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
『サンタ・クロース』クリスマスに夜空を駆けるサンタのソリに乗って死別したお父さんに会いに行きたいと願う少年(めちゃくちゃ可愛い!演技もキュートすぎる!)がイブの夜に出会ったのは、ベランダに飛び込んできたサンタの格好をした泥棒ダメ男。そこから始まるでこぼこコンビの一夜の冒険を描く。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
キラキラ輝くイルミネーションに飾られたイブのパリを2人が駆け抜けるシーンはそれだけで心が洗われるような美しさだし、少年の純粋さと父親が不在の幼少期という同じ境遇に打たれた泥棒ダメ男が、一夜を通して徐々に少年と真心で繋がっていく描写は何度もジーンとくるし『サンタ・クロース』最高だ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
『サンタ・クロース』イブの夜にサンタに成りすました泥棒が、一夜の行動を共にする純真な少年に“サンタの弟子”としてネイビーのサンタ衣装を着せるんだけど、ネイビーのサンタ服めちゃくちゃ良い!冬にサンタコスプレする女の子には赤×白よりも、紺×白を着て欲しすぎる。頼む今すぐ普及してくれ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
『サンタ・クロース』は出来すぎなほど洗練された、王道を邁進する完璧な81分だけど、決して大味にはならず、誰もがキュンとせずには居れず、何度か瞳をうるわせずには居られない、ダントツの求心力がある。“名作クリスマス映画”リストの定番入りに充分な素晴らしさを持つ作品だと疑う余地がない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
『サンタ・クロース』は本当にシネコンで展開したらいいのにと思う。大人も子供も誰が観ても絶えず楽しめて好きになれるクオリティの高い作品だし、それ以上に12月のデートで観るのに最適な映画として、これほど完全無欠な作品が他にあるのだろうかという。そういう点でも理想的すぎる映画だと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
『サンタ・クロース』のエンディング曲、CeeLo Greenによる「What Christmas Means to Me」のカバー、最高!Apple Musicは日本で映画祭上映規模の作品でもサントラがフル公開されてることが多くて便利。http://t.co/E8fsHAue6m
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月20日
11.『マイ・インターン』
『マイ・インターン』を観た。これはもう、ザ・最高。正直中盤まで感じていた、あまりにも清々しさの一辺倒、なんて言葉でお茶を濁す気など完膚なきまでに吹っ飛びきってしまうほど、本物の理想的清々しさで、全身の細胞から生まれ変わったような気分に浸れる。浄化されすぎてる、私。毎日観たいです。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月12日
『マイ・インターン』とにかく2015年、いやもうオールタイムで最高のヒーロー映画でしょ、これはもう。本作でのロバート・デ・ニーロこそ私にとって本物のヒーロー。間違いない。いや〜もうカッコよすぎですわ。完璧すぎるし、理想的すぎるし、だからこれはもうヒーロー映画なんだと思う。激惚れ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月12日
『マイ・インターン』私的にもう最近は大変複雑な年代を迎えて、誕生日も近いし、とにかく歳取りたくなすぎると毎日のように思ってたけど、このロバート・デ・ニーロを眼前にしてしまったら、もうめっちゃ一気にずっとぐっと大人になりたくなってる。こんな気持ちに一瞬で戻れたから、この映画大好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月12日
『マイ・インターン』ロバート・デ・ニーロ演じるベンのようになりたいからこの映画100回観たいってガチで思ってしまってる。もう完コピしたい。めっちゃカッコよすぎる。ハンカチのくだりとか堪らない。未来を生きることが楽しみになるし、希望をもたせてくれる映画。すごい。完全に心奪われてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月12日
『マイ・インターン』“『プラダを着た悪魔』の最高の続編”という評が完全にガチでハマってる。むしろこれを観た誰もがそう感じずにはいられないほどだと思うし、そこにある約10年のブランクがあまりに丁度よく感じられるように、エレガントで洗練されていて、大人。『プラダ〜』の5000倍良い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月12日
10.『青、そして少しだけピンク』
『青、そして少しだけピンク』を観た。めっっっちゃ良かった!!!今年観た新作の中でも私的にナンバー1級。同性愛への差別や抑圧に対峙する純愛映画としても、そうした壁や長い別離を経ても互いに必要とし合う父親と息子の家族映画としても、10代の胸キュン青春映画としても、本当によくできてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月7日
『青、そして少しだけピンク』は『生きていてすみません!』と並んで今年上半期の私的映画体験のハイライトになった。どちらも、離婚して息子とは別々に暮らす同性愛の父親が、諸々の事情から息子と久しぶりに生活することになり、隠していた同性愛を明かすことになるという設定が奇しくも共通してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月7日
そして『青、そして少しだけピンク』と『生きていてすみません!』が素晴らしいのはそれぞれ同性愛への偏見に加え、前者では若者の身体醜形障害、後者では女性の就労環境での差別といった社会的なテーマを扱いながらも、すっきり生き生きしたドラマへ見事に昇華する映画としてのバランス感覚の冴え方。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月7日
『青、そして少しだけピンク』これまでも同性愛への偏見や抑圧を描いた映画は観てきたけど、私的に本作ほど、そういうの本っっっっ当にどうしょもないし、意味ないわ、ってごく自然に、強く、本当に当たり前に心底そう思える作品はなくて。カップルとして本当に本当に素敵だったから。故に大成功映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月7日
『青、そして少しだけピンク』同性愛に対する社会問題がベースとしてある作品ではあるけど、所謂社会派っぽい堅さはまったくなく、とてもとても観易い映画。思春期の息子が恋してる女の子と彼女が大好きなタンゴを踊れるように、オネエ仲間達とダンスを教えてあげるシーンとか胸キュン多幸感いっぱい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月7日
9.『ハッピーエンドが書けるまで』
『ハッピーエンドが書けるまで』超絶最高!!!「気になる子いるの?」「英語の授業で一緒の子。彼女を見る度、頭の中でビートルズの『I've Just Seen a Face』が流れるんだ。」https://t.co/wZNZ2v470q https://t.co/6Y2bkYKB7T
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
『ハッピーエンドが書けるまで』の序盤で登場するこのやり取りが、あまりにあまりに分かりすぎて、死ぬほど興奮した!共感しすぎる!「I've Just Seen a Face」ほど一目惚れの心地を正確に描写した音楽と歌詞は存在しないと思う。 http://t.co/tWvW0DLCGA
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
『ハッピーエンドが書けるまで』本当に最高だ!!文化系王道青春映画として『ウォールフラワー』に続く素晴らしさ。小説やインディ・ロック/ポップをこよなく愛する登場人物たち、洗練された綺麗な映像、女の子の可愛さなど、まさにシックになった『ウォールフラワー』といった趣。最高に瑞々しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
『ハッピーエンドが書けるまで』片想いの時から“天使”に喩えてたくらいめちゃくちゃ可愛い付き合いたての彼女が“私の心に繋がる地図よ。”といってクリスマスのプレゼントにくれるのがBright Eyesの『Fevers and Mirrors』という。インディ・ナードの夢叶えすぎ映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
『ハッピーエンドが書けるまで』同監督による2年後の次作『きっと、星のせいじゃない。』では互いの限りある命と愛情を抱えて極限を生きる若いカップル2人の密度の濃い純愛映画だったけど、こちらは両親、姉、弟がそれぞれ向き合う3つのナチュラルな恋愛模様が優しく同居した、より親しみ易い作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
ジョシュ・ブーンの2作品『ハッピーエンドが書けるまで』、『きっと、星のせいじゃない。』には監督の特徴と取れる共通した要素があって、主要人物が小説や文芸に特別な愛情を抱くティーンで 、ノベルや作家の存在が物語上で大きな役割を果たすこと、インディ系の音楽を好んで採用してる点等がある。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
そんな文化系ティーンの青春映画にあって、彼らにナードとかスクールカーストでどうとかの学園映画にありがちな枠付けには頓着せず、“自分たちは自分たちの好きな世界で生きている”彼らの主観を第一にした作風で、爽やかで気持ちのよい文化系青春映画に仕上げている。基本的にいい子しか出てこない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月5日
8.『いいにおいのする映画』
(朗報:2016年2月6日よりシネマカリテにて再上映)
ムージック・ラボのCプログラム(『DREAM MACHINE』と『いいにおいのする映画』の組み合わせ)、あまりにも強力すぎだろおぉぉぉぉ凄いよこの2本立ては!!!前者の超ド級の衝撃度、そして後者最高最高最高最高最高これきっとグランプリ取るっしょとんでもない2本を観てしまったあぁぁ
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』は青春映画の一番新しい金字塔を打ち立てたと言い切るしかない。だってこんなこと実現できた映画は、他に観たことないし、そもそもこの発想というか感性があったのかっていうレベルで、超絶クールかつスタイリッシュな新感覚。観たらそうわかる。それくらい、明確に、新しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』が革新的なのは、映画を構成する幾つもの要素において、異質なもの同士の画期的な調合が成されていて、そこでは、“共存”や“融合”といった既存のクロスオーバーを意味するタームでは全く捉え切れない程、奇跡的なバランスで成り立つ新次元の調和による世界が実現してる点。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』は進路を前にした極リアルな高校生の爽やかな青春映画とダークでミステリアスなファンタジー映画が、現実(覚醒)と夢(睡眠)が、モノクロとカラーが、てんでんばらばらな個性を持つ登場人物達が、一瞬もとっ散らかることなく、奇跡的にひとつの世界としてブレンドされてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』がなぜこんなに奇跡的なほど革新的な調和の世界を実現できたのかは(その、特殊なことをしてるはずなのにあまりに極自然で柔らかな在り方は本当に(逆に)不思議で奇妙にすら感じる)、この映画が監督のVampilliaのライブ体験から発想を得てる点が大きいと想像する。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』の世界観の源流にあるVampilliaは轟音ギターもストリングスもツインドラムも有する大所帯のロックオーケストラで、映画からの印象ではモグワイとシガーロスとゴシックハードコアを、繊細で凛とした美しさと、衝動的で爆発的な激しさを一つの世界観として調和してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』でこれほどまでに異質なもの同士の調合と調和が試みられているのは、音楽という世界でまさしくそんな在り方の理想形を、洗練されたスタイリッシュなパッケージングの元で実現してるVampilliaのステージ上でのパフォーマンスに触発されたからではないかと想像する。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』はモノクロという限られた色彩での表現を選択することで、リアルで爽やかな青春もダークファンタジーも、純愛もキケンな愛も、各々個性的すぎてバラバラになりかねない人物達も、驚くほどに境界線を薄めて、“今ここで自然に在り得る現実”としてひとつの世界を完成させてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』本作の奇跡的な調和でもって成り立っている革新的な在り方の成功の一番の功労者は、何と言っても主演の金子理江さん演じるレイの素直で天真爛漫なキャラクター性や佇まい、声質に尽きる。特にあの柔らかく明るい彼女の声なくしてこの作品の絶妙なバランス感覚は現れなかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』本作ほど主演の佇まいで作品そのものの性質が大きく様変わりしてしまう映画も本当に稀だと思う。ほんの少しどちらかに寄っただけで途端に映画全体のカタチまで一瞬で姿を変えるだろう。この映画が最高に素晴らしい出来なのは、主人公のキャスティングに最高に成功してるから。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』あまりの感激に色々連投してきたけれど、結局のところ、金子理江さんの柔らかさや光によって、今までにない不思議さ・奇妙さのベールで全体が包まれながらも、どこまでもまっすぐで、温かく、ラブリーな最高の新王道青春映画になっている。これを観過ごすのは本当に勿体ない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『いいにおいのする映画』自分以外にも思った人いるはずだけど、こんな素晴らしい映画、さっさとMOOSIC LABという小さな枠から出してあげて、9/19からシネマカリテで上映される『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』と抱き合わせ上映するしかないじゃない、と心から思えてやまない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
ムーラボ、グランプリが『いいにおいのする映画』で、準グラが『劇場版 復讐のドミノマスク』で、観客賞はその2本が同率1位とか本当に最高の結果すぎるでしょ。正しすぎる。ロードショーが楽しみ。https://t.co/4HLGqjyutwhttps://t.co/dASt4Wzejp
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年9月22日
7.『ナイトクローラー』
『ナイトクローラー』を観た。超絶超絶超絶最高ぉぉぉ!!!想像してた遥か数千倍良かった。こういうことか!!これもう年間ベスト1位決まりすぎだろ!特に後半は身体中の全神経が一つ残らずスクリーンの中へ入り込んでしまったような極限的集中へ導いてくれた。最高に超快感なスリル。堪らなすぎる!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『ナイトクローラー』極めて洗練されたカメラと構成と音楽。主人公は毎夜フリーでマスゴミネタを死にもの狂いで追いかける、ある意味毎晩その繰り返しと言えるのに、彼の心情の機微表現の巧みさがこれでもかと映画そのものに超明確なグルーヴを与えていて、超快感な脈動感に満ちた物語が実現されてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『ナイトクローラー』職なし金なし倫理観なしの男が報酬目的だけでモラル無視のマスゴミネタ最速奪取に励み出す。そんなブラックな設定からは想像できないほど、ピュアでまっとうな普遍的・超実用的なお仕事映画としてもまったく不足感なく仕上がってる。全方位完全無欠さ。清々しい感動さえ存在する。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『ナイトクローラー』彼の仕事内容は倫理的には健全とは言えないものの、彼の仕事のやり方は粗はありつつも理想的に近いPDCAの超高速回転だし、部下の育成や扱い方についても結果的に問題大有りなものの、理論的に正しい在り方と自分の欠点・性格を把握した上で取り組んでるという意味では超参考。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『ナイトクローラー』私的に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と強く共鳴する作品。社会へのおべっか使いなど捨てて、この身ひとつで挑むマジガチのお仕事映画として破格の見応えがある。『ウルフ〜』よりも知的で正気を保ったまま『ウルフ〜』とは桁違いのスリリングでクレイジーな勝負へと挑む。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『ウルフ・オブ〜』が登場キャラクター総じて、そして映画のムード全体としてもベタベタした人間関係や気安い連帯感を好む風なのに対して、『ナイトクローラー』の彼は完全に単独行動好きな、孤独感に対して徹底して鈍感なところが私的には大変好み。それでもお目当ての女性に関しては別腹なところも。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
『ナイトクローラー』組織で取り組む仕事ではなくピン活動で、かつその日一晩で完結し切ってしまうトライ。それを毎晩繰り返す姿の描写、にも関わらず、主人公のその時々によって変わる心の色や熱の遷移描写のあまりの巧みさと洗練で、華麗なまでに起承転結によるカタルシスを常時実現してるのが凄い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年8月23日
6.『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』
(朗報:2016年3月より『最高の花婿』に改題して劇場上映)
うおおおぉぉぉぉ〜〜『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』、最高だったあああぁぁぁ!!!今回のフランス映画祭上映作のほとんどが今後の劇場公開も発表されてる中で本作は例外のようだけど、これはもう!!ぜひ!!劇場公開を!!もう一回観たい!!Excellentを三重折りしたいくらい最高だった!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月26日
『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』順々に結婚を迎えていく美しい4人の娘たちが選んでくる花婿は、毎度文化や宗教が大きく異なる外国人ばかり、そんな状況に反発を堪えつつ混乱するコンサバ両親と娘・婿たちの奮闘を、あるある異人種・異文化差別言動を絶妙に敷き詰めながら見事なハートフルコメディに。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月26日
『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』終始笑い声に包まれた素晴らしい上映で、その多くが、誰しも身に覚えがあるはずの、悪気とは違えど特定の外国文化や異人種に対する蔑みに近い偏見が言動に出てしまった時に露呈する人間の滑稽さを拾ったもので、それを下品じゃなく健全な笑いとして描く絶妙さに惚れた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月26日
『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』観る前はブラックコメディ寄りを想像してたけど、異人種の娘・息子の結婚にいがみ合ってた父親同士が、子どもの結婚に反対してる点で意気投合したのをきっかけに打ち解けてくように、人間らしさの滑稽な部分を温かく受け入れた作品で、最後は爽快で幸せな気分になれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月26日
5.『破裂するドリアンの河の記憶』
『破裂するドリアンの河の記憶』を観た。これは一度観てしまったら、その後ずっと記憶の中で忘れようのない特別な存在として、思い返す度に焦がれるような気持ちにさせる唯一無二の作品。今後何かの上映特集のリストでそのタイトルを見つけただけで一気に歓喜で心が満たされる作品。本当に最高でした。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
『破裂するドリアンの河の記憶』邦題の印象とは裏腹に、本当に美しい作品。どこまでも繊細にこだわり抜かれたカメラワークと示唆に富んだカット、作品の特徴でもある詩的なモノローグの多用に象徴される心惹かれずにいられない魅惑的な文学性…その全てが有機的に溶け合い、どこまでも詩情豊かな映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
『破裂するドリアンの河の記憶』青春純愛映画として側面がフィーチャーされる前半のパートでは本作の詩情豊かな美しさが特段炸裂してる。移ろいゆくものたち、姿を変えようとする町や海や周りの人々、そして2人の高校生の心 に向けられる繊細なカメラと言葉とピアノの旋律…ひたすらに理想的だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
『破裂するドリアンの河の記憶』後半では青春純愛要素とは完全に異なる主題に移行し、そんなあまりに大胆な構成が適用されてること自体が本作に対する魅力的だけどやっかいでもある謎として観終えた後も心に残り続ける。どこか腑に落ちない点があってこそ忘れられない・また観たくなる作品になる典型。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
『破裂するドリアンの河の記憶』上映後には本作が長編第一作目となるエドモンド・ヨウ監督に早稲田で映画製作を教えた安藤鉱平氏によるトークショーがあって、これも最高だった。川端康成に影響を受けたという『Love Suicides』や『金魚』 をはじめとした監督の短編も日本で再上映希望。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
安藤氏のトークショーでは、映画後半で印象的な社会による言論弾圧と本というテーマについてトリュフォー『華氏451』との関連性、マジカルリアリズムというジャンルの魅力、ウー・ミンジンとの素敵な関係と作風の違い等、『破裂するドリアンの河の記憶』の理解に近づける有り難いお話を沢山聞けた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
『破裂するドリアンの河の記憶』はトークショーでも話題になってたけど、目を見張るほどに出てくる女の子が皆とても可愛くて。特に前半の主人公、メイ・アンの可愛さはヤバかった。2人でバスに乗り逃避行しながら語られるモノローグ共々の美しさといったら… 可愛い女の子大好きな映画監督は最高だ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
『破裂するドリアンの河の記憶』を観て、連想されたのが『ほとりの朔子』だった。どちらも河や海のほとりで17〜18歳の少年少女が自分の進路や大人が仕切る世の中に向き合っていく作品で、純粋な青春映画の要素と幾つもの社会的な問題の描写を自然に同居させている。他にもリンクする点の多い2作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月19日
昨日観た『破裂するドリアンの河の記憶』の記憶が未だ鮮明なまま心から離れてくれなくて、昼間から人知れず切なさに佇む。映像も言葉も本当に詩的で、奥深く、凛と美しい。「タイ語は響きが美しくて好き。雨の中の旋律のよう。」と囁く澄んだ声と2人を乗せたバスを包む黄昏の街の情景が忘れられず…。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月20日
4.『生きていてすみません!』
(朗報:2016年3月5日より『これが私の人生設計』に改題して劇場上映)
『生きていてすみません!』を観た。超・超・超・超・最ッッッ高おおぉぉぉぉ!!!!こんなに思いっきり笑えて、頷けて、泣ける映画に出会えたなんて!!まさに監督の言うように“お腹にも響いて、頭にも響く映画”。イタリア映画祭最高!!もはや今年の私的ベスト映画。なんて喜ばしい映画なんだ!!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
『生きていてすみません!』生まれた時から建築一筋の天才設計女子が、止めどなくはちゃめちゃな逆境の中で公営団地の設計公募プロポーザルに再起をかけるお仕事奮闘コメディ。中盤以降の強引なりきり寸劇がもたらす極上コメディ展開と社会批判の見事な融合は、それこそルビッチ『生きるべきか〜』級。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
『生きていてすみません!』中盤以降これでもかとぶち込まれる爆笑展開は会場を絶えない笑い声に包んだけど、才能もやる気もある女性が、むしろそれを意図的に隠さないと会社員になれないという、日本とよく似たイタリアの社会情勢・就労情勢をホントに痛烈に突きまくってて、爆笑しながら頷ける傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
『生きていてすみません!』主人公は生まれた時から建築の才能に恵まれ努力も続けてた設計才女なのに、女性という理由だけで建築士としては採用されない。だから審査に出す設計案を架空の建築士が作ったことにしてその助手として会社に入り込むという無茶ななりきり劇で映画は超面白くなるけど、深刻。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
『生きていてすみません!』監督のトーク“私たちは政治家を非難することで、私たち自身の問題や責任から回避していることがよくある。”“私たちは自分自身ではいられない場面がある、仕事等。能力があるのにそれを意図的に隠して仕事に就いた女性が自らを偽ることなく進んでいくまでを描いた映画。”
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
『生きていてすみません!』は女性の就労環境の理不尽さに加えて、ゲイであることを打ち明けられない父親や会社員など、様々な社会問題を爆笑上質コメディに昇華しつつ、明るく可笑しく強かにそれぞれの問題へ向かっていく姿は泣けるし、日本も一番大事なシーンで登場するのでロードショーして欲しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年4月30日
イタリア映画祭『生きていてすみません!』はイタリアで理不尽な就労状況におかれている女性が健気に明るく奮闘するコメディで、日本の会社社会に非常によく似た光景が描かれるから、日本の女性にも多いに共鳴する映画だと思う。序盤はほんのりビターなコメディだけど、中盤以降はこれでもかと笑える。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年5月1日
3.『3泊4日、5時の鐘』
『3泊4日、5時の鐘』を観た。超〜〜絶最高おおぉぉぉぉ!!私的に今年一番の映画かもしれない。観逃さなくてホントによかった。空気の使い方が終始一貫して本当に贅沢で、それがとてつもなく甘美で心地よすぎる。最高の恋愛映画だと思います。堪らない。真に“ロマンチック”とはこういうことでは?
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
私は『ニシノユキヒコ〜』と『サッドティー』がどちらも大好きだけど、『3泊4日、5時の鐘』はその2つの良いところが見事に同居して溶け合ったような、終始ふんわり柔らかいもので心が包まれながらも、所々で(というか後半はもうフルで)胸がギュンギュンと萎み込む恋愛の甘美な痛みだらけで極上。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
『3泊4日、5時の鐘』恋愛映画ファンはあの卓球シーンを観る為だけでも観る価値あるよ。もう私は死にそうだった。いくらなんでもあのシーン、青春恋愛映画の究極すぎる死ぬ。そしてその直後のワインシーンで脱青春=大人の恋愛映画の究極を続けるわけですよ。この密やかなレンジの広さ。最高でしょ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
『3泊4日、5時の鐘』は男性が観た時と女性が観た時で感想というか作品の感触が全く違ってくるだろう、というのが観ながらもヒシヒシと感じるわけで、で、もうその時点でこの映画めっちゃ最高と思ってしまう。何というか、映画の中と外が、そんな感じで繋がってしまう感じというか、最高の男女映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
『3泊4日、5時の鐘』男性として本作を観た時に、なんというか、本当に、官能的、とは違うけど、ぶっちゃけうきうきしてしまうというか、妙に堪らなく快楽を誘う心地よいドキドキ感がある、女性心理の機微の描写の、生々しさを爽やかに晒していただいてしまったような、美しいあらわさに、惹かれる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
私的に『ピース オブ ケイク』は大変エロい映画で、それは多様されるモノローグによって普通の可愛い女の子の本音が終始晒されまくるから。その点『3泊4日、5時の鐘』はモノローグなど全く必要とされないほど生々しい明白さで示される美女数人のそれをひたすら眼前にできる映画で、大変イケナイ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
『3泊4日、5時の鐘』晩夏の茅ヶ崎で過ごす3泊4日の休暇、という柔らかくゆるやかなベースの上で、女性が“女の顔”になる幾つもの瞬間・シーンを絶えず繋ぎ合わせることで、理想的な脈動感を織り成す海のように寄せては返す感情の波を余すことなく生き生きと物語の中心に昇華していて本当に贅沢。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月11日
2.『君といた日々』
中国映画週間『君といた日々』を観た。最高だ最高だ最高だ!!!もう、こういうのをいつもずっと観ていたいんです、っていう、それそのものすぎた。最高にベタでキュンキュンして甘く切なくて辛くて悲しくてでも好き以外の何ものでもないっていう、超王道にしてマジガチの青春恋愛映画。最高だーー!!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月25日
『君といた日々』私的な今年の映画ベスト3入り。だって、もう完璧じゃん。バスケでのスラムダンクオマージュからのなんと挿入歌で「君が好きだと叫びたい」までガン流れてそれがそのまま恋愛映画のテーマとして昇華されていくだけでも悶絶なのに、終盤再びその演出がリフレインされた時にはもう!!!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月25日
『君といた日々』は近年のアジア青春映画、サニーだったり建築学だったりあの頃君をだったりオーロラの愛だったりと似た、あの構成をとった王道の青春恋愛映画だけど、個人的にはそういうのの中で一番。だって、しっかりひとつの恋愛をじっくり描いてるし、現在のまとめ方もいい。再映かDVD化熱望。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月25日
東京・中国映画週間で上映された最高青春恋愛映画『君といた日々』こと『匆匆那年』(Fleet of Time)の、見惚れてた横顔がこっちに振り向いた瞬間に恋に落ちるというベタさがいいし、ヒロイン役のニー・ニー(倪妮)さん魅力的すぎる。 pic.twitter.com/O65MY78Y4Z
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年10月27日
1.『ボヴァリー夫人とパン屋』
『ボヴァリー夫人とパン屋』を観た。最高だ最高!!エロティシズムや官能とは対象そのものに宿るものでなく、そこに身勝手な快楽の地図を見出した自分の妄想の中でこそ存在しうる媚薬だと悟る末期的妄想中毒者にとって、これほど親密さと憧れを寄せることが出来る映画はガチでそうそうないと確信する。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月27日
『ボヴァリー夫人とパン屋』宣伝の謳い文句には“官能的”とは出てるものの、枯れたおじさんが人妻に抱く妄想だし、そこにはそこまで期待できないだろうと高を括っていたけど、完膚なきほど覆されてしまった。ジェマ・アータートンのエロティックミューズっぷりとおじさんの妄想力あまりに完璧すぎた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月27日
『ボヴァリー夫人とパン屋』男性が目の前の女性をうっとりスキャンしている時、どんな角度で、どんなズームをかけて、どういうところをじっくりと瞳に焼き付けているのかを、驚くほど正確に再現した(見透かした)カットの無限の連続で、それをあんなカッコいい女性監督が作ってるなんて堪らない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月29日
『ボヴァリー夫人とパン屋』パン屋の飛躍妄想式のガチ恋を間抜けな恋愛物語として第三者から捉えたコミカルな視点と、彼が夫人を捉える時に脳を埋め尽くす抗いがたき魅惑的な性の憧憬としての映像とを、優しく優雅に溶け合わせ同居させている点が魅力大。可笑しいのに、心底その官能に共感してしまう。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月29日
他人の目から見た時に浮かぶ間抜けなラブストーリーと、思い込み過多な本人視点のめちゃガチうっとり恋情が同居する映画にありがちな、その双方による揚げ足の取りっこを採用せず、むしろ前者の視点でさえも、彼を本当に優しく見守るように肯定してる、『ボヴァリー夫人とパン屋』はそこが本当にいい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月29日
監督はパン屋の彼のキャラ付けとしてウディ・アレンのテイストを考慮したと話していて、アレンの近い設定の恋愛作品がそうした客観から主観に対する揚げ足取りでコメディとしての楽しさを増幅するのに対して、本作はそこは控えめにすることで、恋愛映画としてじっくり安心して楽しめるようにできてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年6月29日
ということで2015年の個人的なベスト映画は、上半期と同じく『ボヴァリー夫人とパン屋』で。ベスト20本は本当にどれも順位をつけ難いほど大好きです。
そして、劇場公開という捉え方では本当の1位は別にあります。
ピーター・ボグダノヴィッチ監督の『マイ・ファニー・レディ』。
うおおおおおおおお!!!!!『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』改め『マイ・ファニー・レディ』いよいよ12月19日から劇場公開かああ!!!!これ去年の東京国際映画祭で観て自分的に史上最高の映画体験できた珠玉すぎる一本。嬉しすぎる!!! http://t.co/9uTIZiEfD1
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年7月27日
『マイ・ファニー・レディ』と待ちに待った再会。それでやっぱり、この映画、本当に1番好きな映画だな、と。だってもうホンッッッットに、どんなに隙から隙まで凝視しても、ひたすら妥協なしに敷き詰められた純度100%の面白さと胸キュン感で全く絶えないもん。様式美の究極。永遠の幸福。泣ける。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
『マイ・ファニー・レディ』ホントにこの世にあってくれてありがとう映画。笑いの止まらない下世話な色恋ドタバタコメディなのに、何度も何度も心が洗われてジーンときちゃう90分。そうゆうとこ本当にルビッチ風。大人になってもロマンチックの魔法を信じたい全ての男女に差し出された究極のご褒美。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
『マイ・ファニー・レディ』究極のチラ見せ映画。大人になる為に封印しておいたはずのモノたちが、演劇・ホテルでの逢引・ロマコメ映画という、大人にも束の間そこからの解放を許す状況と、シビアな現実ムード空間とをひたすら行き来し続けることで、チラッチラチラッチラし通し。それが本当に楽しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
人はそんな大人になる為に自分で封印しなきゃと捉えてるものに再会できた瞬間に、理屈抜きの幸せを感じる。『マイ・ファニー・レディ』の極上の多幸感は、本作がそんな瞬間の無限の反復によって成立してるところにあると思う。何らの形でそんな瞬間を人に与えられる能力や素質を持っている人はモテる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
去年のTIFFで『マイ・ファニー・レディ』に大感動して、今年の春は連日ヴェーラでルビッチにどハマりして、そしてまた劇場で『マイ・ファニー〜』に再会できて本当に嬉しい。ここまできたら作中で引用されてるルビッチ『小間使』がDVDで再発されたり『思ひ出』もそうしてくれたらもっと嬉しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
『マイ・ファニー・レディ』パンフで山崎まどかさんが書いている“物語は真実ではなく、彼女が夢見る映画の世界観で上書きされたファンタジー“、“自分の物語を演出するためにイジーが選んだのは30〜40年代のハリウッドのスクリューボール・コメディの世界観”に作品の意外な奥深さを感じて唸る。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
実のところこの映画の物語は全て、ある種百戦錬磨の女優である彼女ひとりの語りに依るものでしかない。そこも含めて考えると、タイトルの『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』や『マイ・ファニー・レディ』というフレーズが何倍も生き生きと響いてくる。これを語れるなんて間違いなく彼女はファニー。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
しかもそこに対する回収も、現在のパートナーである映画オタクの“彼”が、過去を語ると女優としてウケが良くなるからインタビューを受けることを勧めてくれた、とすることできっちり遂げてる。リスネタの詳細を彼がドヤ顔で語ることからも、彼女が語った物語の真の演出家はひょっとして…とか面白い!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2015年12月19日
『マイ・ファニー・レディ』は去年のランキングにて旧題『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』で私的年間ベスト1位にしたので今年のランキングには入れなかったけど、やっぱり自分にとってこれほどの映画はないと劇場上映で観て改めて感じました。
春のルビッチ特集で映画をものすごく好きになって、年の瀬に『マイ・ファニー・レディ』にまた出会えたことは2015年の映画鑑賞の中で一番幸せなことでした。
2016年もヤスミン監督の『タレンタイム』劇場再上映や、2014年の隠れた名作『Living Is Easy with Eyes Closed』が『「僕の戦争」を探して』の新題でDVDリリースされるなど、素敵な再会が待っています。新作も楽しみ。
とにかくここまで読んでくださった方がいましたら、どうもありがとうございました!
今年もマイペースで好きな映画を探していきたいと思います。
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