2014年の私的年間ベストシネマ 60選 (No.1 ~ No.20)
私が2014年に映画館で鑑賞した作品の中から個人的なベストランキングをまとめました。
超私的な感覚で1位から60位までを勝手に選びました。
作品鑑賞直後のツイートと併せてまとめましたが、そうした書き殴ったタイミングの特性上、感情の土石流みたいなツイートばかりで恥ずかしい限りではありますが、素晴らしい映画を観て楽しんだ思い出の証としては微笑ましいかなと(苦笑)
基本的に日本での公開が2014年の作品を基準に選出しましたが、中にはそうでないものもあるかもしれません。そのあたりはご容赦ください。
それでは、私的60位から。
私的60位から41位まではこちらを。
私的40位から21位まではこちらを。
20.『0.5ミリ』
『0.5ミリ』を観た。すげえええ!!期待を遥かに超える激ガチマジガチな揺るぎなくそびえ立つ堂々の傑作。誰もが思いっきり堪能できるであろう極上の味わい深さが隙なく丹念に濃縮された2時間と、そんな幸福な満足感だけでは終わらせない確かな爪痕を残す後半1時間。あまりに濃厚な3時間だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月15日
6才の少年が18才になるまでの家族との暮らしを描いた『6才のボクが、大人になるまで。』を昨日観て、そこでは描写のなかった70代〜80代の残り数年の人生を生きる男性とその家族を悲観的じゃなく本当に生き生きと描いた『0.5ミリ』を今日観て、それらは自分の中で凄く意義深い循環となった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月15日
実際に観るまでは6才〜18才の少年期を綴った映画の方が、老人を描いた映画よりも私的にずっと優先順位が高かったはずなのに、『0.5ミリ』の老人たちは「スクールガールズ・コンプレックス」が好きだったり、ほぼ全員が安藤サクラに惚れてたり、昨日観た映画に引けを取らないほど生き生きしてた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月15日
『0.5ミリ』3時間超えという長さも話題になっていたので覚悟してたけど、これならもう4時間でも5時間でも余裕でずっと楽しく観れてしまうなーっとあまりに完璧な2時間に満足しきっていたら、そこから一気にトーンを変えた本気の“闘い”へと物語は色を変え、叩き起こされたような心境になった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月15日
『0.5ミリ』のあの終盤の展開は安藤サクラ演じる主人公サワのために用意された30分に感じた。それまでの2時間超においてサワは誰から見ても本当に良い人で笑顔の素敵な頑張り屋さんなんだけど、本心や何を考えているかがまったく見えない。最後にトーンを変えた画面の中でそれは徐々に姿を現す。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月15日
音楽が素晴らしい映画といえば『0.5ミリ』も音楽の持つ力を最大限存分に行使した、音楽というものの偉大さに土下座したくなる映画だと思う。大袈裟だと思う方は最初の30分だけでも観てもらえば身を持って大いに納得できるはず。あの音楽の使い方なくして『0.5ミリ』の堂々たる姿は成立しない。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
19.『情愛中毒』
『情愛中毒』を観た。想像してた10倍よかった、とっても私的好みの恋愛映画だった。このタイトルからは濃厚で激しそうなイメージが伝わってくるけど、実際はとても静かで、冷んやりした空気の行き交う、繊細できめ細かい情緒的な恋愛映画。そこがとても好きだった。私的に一番理想的な恋愛描写かも。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『情愛中毒』不倫感は極めて薄い、純粋でまっすぐな恋愛映画と受け取った。恋愛が始まる過程が本当に丁寧に、ゆっくりじっくり描かれていてそこが堪らなかった。まさに大人の初恋といえそうな繊細で慎重でいじらしい感じが大変沁みた。静かで、冷んやりとしていて、甘やかな希望。帰着以外完璧だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『情愛中毒』映画には終わりがなくてはならず、ふんわりと舞い上がった後のエンディングとして不倫映画である以上、ビターな終わりしかないことは覚悟していたものの、先に観た『罪物語』とある意味で同じ帰着を迎えたことは、テーマの重複もあって容赦ない重苦しい体験として私にはのしかかってきた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
18.『やさしい人』
『やさしい人』を観た。思いっきり容赦なく、ガチにザ・恋愛映画してて驚いた。そして期待を遥かに超える堂々の素晴らしさ。今年観た恋愛映画の中でも私的に1、2を争う完璧な満足度。映画祭開催中のトリュフォー作品や『アデル、ブルーはブルーは熱い色』の恋愛心理描写がツボの人にはマストと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
『やさしい人』中年を迎えつつある落ち目の優男風インディロッカーが美少女と恋に落ち、夢中になってしまう物語だけど、甘々で幸せな序盤を第一部とするなら、2人の関係が破綻し出しおっさんが恋愛感情を暴走させるのが第二部。ここまででも恋愛映画として十分良い作品だと感じながら観ていたけど(続
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
『やさしい人』続)そのままでは幕は閉じず、物語は第三部と呼べる新しい展開を迎える。そしてこの終盤の展開と描写こそが私がこの映画をただの良い恋愛映画ではなくて、めちゃくちゃ良い恋愛映画として心に刻むこととなったピークポイント。自分の中の恋愛の定義を織り成す新たな側面・観点をくれた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
私的な良い恋愛映画の基準は、恋愛感情が人にもたらす特別な働きを丁寧に拾って、躊躇なく描いているもの。それが今までの自分の想像の範疇では全く考えられなかった観点を与えてくれる描写で、なのにとても納得できる描写だと、なお好きな映画になる。『やさしい人』の終盤はそういうところがあった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
私的に恋愛感情とは何より個人的な感情で、抑制しない限り独りよがりな行動しかもたらさないと考える。独りよがり=社会的には“みっともない”で、自分は実生活でそれを執拗にセーブしてしまうので、映画の中で恋愛感情をみっともなくそのまま行動に移してしまう大胆な人達を観るのは痛快だった。(続
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
『やさしい人』もまさにそういう映画で、特に中盤ではおっさんが美少女に振られて部屋をぶっ壊し号泣する。良い恋愛映画だなと。でも、この映画はそこで終わらない。物語の終盤、独りよがりの恋愛感情をも救済する人間のやさしさが描かれる。『やさしい人』の題名に確かな実感を宿し映画は幕を降ろす。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
今日『やさしい人』を観て改めて痛々しさに叫びたいほど思わされたのは、男性の多くは恋愛の前ではいつまでも子供っぽくて、そんな男性と付き合うたびに女性の方はどんどん精神的に大人になっていき、冷めていく。子供を脱しても選択肢と迷う時間が増えただけだったりして結果的に無口になってしまう。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
17.『物語る私たち』
『物語る私たち』を観た。私のドキュメンタリー映画に対する固定観念は粉々になって風に飛んでいった、こんなに細やかでいじらしい、静かに丁寧に心の機微を描いた作品に。もうこれほどの作品を前にジャンルなんてこれっぽっちも意味を持たないな。私が映画に求める要素ばかりで構成された理想の映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
私的に1番理想的な映画は『ビフォアサンライズ』で、あのシリーズに惹かれるものが多い人は『物語る私たち』も大いに刺さるはず。心の動きを繊細に追った臨場感溢れる芳醇なドラマを束ねた結果をドキュメンタリー映画という形態で提示していて、その本質は沢山の細やかな言葉が綴る情感豊かなドラマ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
『ビフォア・サンライズ』シリーズのリチャード・リンクレイター監督の最新作『6才のボクが、大人になるまで。』が11/14から上映されるけど、『物語る私たち』とセットで見つめることで浮かび上がってくる何かがありそうな予感が心の中で渦巻きまくってて同時期上映だったらなーと惜しがってる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
『物語る私たち』を観てボン・イヴェールで1番好きな曲が「Skinny Love」になった。オープニングで効果的に使われているので、そうなる人多いと思う。それにしても考えれば考えるほど凄い映画。タイトルの意味が後からじわじわ効いてくる。 http://t.co/TEbVNU6JDq
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
『物語る私たち』は題名そのままに、ドキュメンタリー映画と創作ストーリーの映画の垣根を完全に無きものとして私達に見せてくれる。そこまで到達した要因は題材の極パーソナルさとサラ・ポーリーの編集センスにあると感じたけど、物語とは一体何なのかという深い問いまで観客に残していく手腕は凄い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
『物語る私たち』は監督のサラ・ポーリーが亡き母親の性格や生涯、男性関係を家族や関係者に訊き回ることで母の人生と自らの出生の秘密を知っていく映画だけど、作家の才能があったのに諦めて平凡な人生を選んだ父親がもう一度物語る作家となることで軸が生まれた映画でもあり、裏の主役は父さん映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
『物語る私たち』がこんなに素晴らしい理由の一つに、私的にはどうしてもサラ・ポーリーのとてつもない才色兼備ぶりを加点してしまう。笑 度々出てくるサラの美人可愛さに惚れ惚れしつつ、終始味わい深さの尽きない物語を堪能する。つくづく良い映画。 pic.twitter.com/mb7AJb5MZv
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月21日
16.『思い出のマーニー』
『思い出のマーニー』を観た。終幕を迎える頃には、まるで小学生時代に戻って40日間の夏休みを丸々過ごしたかのような、映画の中の時間感覚に心身とも浸りきっていたことに驚き、擦れた自分にもまだこんな清々しい気持ちが生き返ることもあるんだと胸がいっぱいになった本当に特別な約90分の体験。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』毎日忙しく働いたり生活したりして、学生の頃の夏の特別感からも僅か数年で遠く離れてしまって、色々とプランを練ってみたりする夏休みさえ既に定例の馴れ合い行事みたくなっている、そんな大人の方にこそ是非と。本当に40日間の夏休みを体験できます、僅か90分間の実時間で。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』私的にはこれは本当の意味で恋愛映画・純愛映画なんじゃないかという見方もできて。同性で、性に目覚める前の2人だからこそ、心の繋がりや肌と肌の触れ合いが愛情表現としての輪郭をより明確に持って表れている。逆にいえば思春期の男子にとってはこれは究極の恋愛指南書だなと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』映画の前半でマーニーが杏奈にしてあげるように、後半で杏奈がマーニーにしてあげるように、仲良くなりたい大切な女の子に接することを心掛ければきっと未来は素敵な方に動く。そういう意味で本作を13歳とかで観れる男子が本当に羨ましいw 思春期男子にとって大チャンス映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』とにかく全編を通して幾つも施された対比がとても印象的な作品。マーニーと杏奈の関係、田舎に来た日と帰っていく日の杏奈、想像と現実、過去と現在等、基本的にはそれらの対比を何重にも往復させ描き重ねることで作品を築き上げていく。その反復はさざ波のように美しく、細やか。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』物語の設定上、マーニーの存在は、その登場シーンからしても、どうしてもファンタジー/幻想であることを隠せない難しさがあったけど、それを軽々と乗り越えてみせる如く、杏奈とマーニーが腕を抱き合うときの互いに触れ合う体温まではっきりと伝わってくる描写も素晴らしかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』劇場で流れていた長尺予告も遂にネット公開されていた。とにかくこの予告編はプリシラ・アーンによる主題歌と作品の持つ世界観とのあまりに理想的な溶け合いに尽きると思う。これほど音楽に語らせる予告編も稀では。観るたび絶句。 http://t.co/MA5PeASHmx
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月19日
『思い出のマーニー』杏奈とマーニーがそこで心を通わせ合う毎にまたひとつ惹かれ合ってく場所として湖はとても大切な場所として描かれるけど、この映画自体が上流から下流へ向かう川のように強い流れをもつ作品ではなく、毎日満潮と干潮を繰り返す湖のように、小さな起承転結を何度も反復させていく、
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月22日
そんな細やかさと、時間や空気といったものに対する慎み深さこそが、この作品を実時間90分なのにそこでひと夏を過ごして来たかのような時間感覚をも書き換える確かな“体験”として観た者に作用しているように思うし、プリシラ・アーンの主題歌もまさにあの湖のように記憶と今を優しく反復している。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月22日
15.『紙の月』
『紙の月』を観た。うおおおぉぉぉぉ〜〜めっっっちゃ超絶良すぎた〜〜今年観た邦画の中で私的にナンバー1を思いっきり更新。今週末観た映画の中でも一番良かった。こんな最高の映画、全然期待していなくて申し訳ありませんでした。予想の500倍良かった〜。痺れまくった、いろいろが超快感だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
『紙の月』不倫もの+横領シークレットミッションという設定の時点で、抗えない媚薬のような背徳的魅惑とズキズキ心に迫りくるスリル感がダブルの合わせ技で存在してて非常に有利なわけだけど、その豊潤な設定をホント大変見事に表現してる。それは脚本から演技から音楽から全てをほぼ完璧に駆使して。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
“ほぼ”というのは2人が出会って不倫関係が始まる過程の描写がとても雑な感じがして、序盤では微妙かもという予感が横切った。それでも横領シークレットミッション要素の方から徐々にゾクゾクエンジンがかかっていき、それに誘われるように不倫ものとしても高まっていったので、最終的には超大満足。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
もともと私は不倫ものが大好きで、来週の『情愛中毒』や来月の『暮れ逢い』も心底楽しみにしてるような者なので、そこにさらに横領というスリル満点の極秘ミッションをぶつけてきて、それを見事に体現するばかりか、最終的にはさらに大きな視点で人間の性を示すことにまで辿り着く『紙の月』は超最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
不倫は、その人が真の意味で備えている誤魔化しの効かない知性が晒される場だと思うし、綺麗事を超えた生々しい人間の欲望の姿と情熱の起こせる熱量が驚くほど明白に可視化されるし、何よりも純情なんてとっくに捨てた者たちがそれでも情愛の甘美さを堪能できる機能だから、映画のネタとして凄く好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
『紙の月』が横領シーンの実にリアルな緊張感も、不倫場面の夢見心地な甘い幸福感も見事に体現できているのは音楽によるところが凄く大きくて、その真逆な効果をどちらも洗練された上品なテクノで素晴らしく演出してるのがLetting Up〜の来日前座でライブを観たlittle moaだった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
『紙の月』はただ銀行員の既婚女性と大学生との不倫とそこに人生を全焼させる程の油を注ぐ極秘横領を描くに留まらず(そこまででも充分素晴らしいなのに!)、彼女の少女時代を挿入することでもう勘弁してくれという圧巻の次元までリーチしてるのが憎たらしい程よくできていて原作を買って帰りました。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月16日
14.『フランシス・ハ』
『フランシス・ハ』を観た。王道青春映画の新しい名スタンダード誕生と言って全く謙遜なし。単館上映、アラサー非モテ痛々ヒロイン、モノクロ映画…といった要素にも躊躇は一切不要。淀むことのないウキウキするようなテンポ感と抜群のスタイリッシュさは間違いない楽しさ。見事に王道にリーチしてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月18日
『フランシス・ハ』は余すとこなき痛々しさとだらしなさに包まれた27歳非モテ少女大人のフランシスのキャラからして、牧歌的な映画かと予想してたけどそこが全くの真逆で、映像も音楽も構成もテンポ感も堂々のスタイリッシュさに貫かれた作品で、その新鮮なミスマッチ感の美味しさに目から鱗だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月18日
『フランシス・ハ』アラサーを迎えても実は青春映画が大好きだし、まだまだそういう映画にシンパシーを見出したい、でも堂々と青春映画と謳われる映画を観てもなんとなく映画の中の子らと自分の年齢を比べてしまうし、自分を投影するには…っていう20代後半の人には、遂に現れた救世主的一本のはず。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月18日
『フランシス・ハ』“生き生きと生きる”とはそもそも何であろう?という問い掛けとひとつの提示を、大好きなことに正直で居続ける純粋な心を持つ27歳のフランシスが駆け抜けるビターな奮闘数ヶ月を、映画として徹底的に生き生きとパッケージングすることで、誰の心にも届けることに成功してる作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月18日
『フランシス・ハ』このデヴィッド・ボウイを背にフランシスが街を疾走するシーンと、弾丸パリ旅行のキラーチューンが流れるシーンのカッコよさには一瞬で心底高まった。非モテと称されちゃう女子もこんなにスタイリッシュに収めることでド級にきらめく http://t.co/ul2SAu8rM0
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月18日
13.『さよなら歌舞伎町』
『さよなら歌舞伎町』を観た。染谷将太演じるラブホテルの店長を循環の中心にして、歌舞伎のラブホを訪れる人間味溢れる愛すべき老若男女達の24時間を、実に表示豊かな群像劇として築き上げた大充実の傑作。まさしく24時間がギュッと凝縮された135分で、観終わった今は徹夜明けのような達成感。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『さよなら歌舞伎町』「演技以上に頑張った」と舞台挨拶でも話していた1ヶ月でマスターしたという前田敦子さんのギター弾き語りは劇中においてまさにポイントとなる箇所で披露されるし、メディアでも彼女が主役として扱われているけれど、群像劇である実際の作品内においてはかなり控えめな立ち位置。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『さよなら歌舞伎町』長い一夜が明ける頃、主要登場人物達全員にこのタイトルの意味がそれぞれに見合った形で降り注ぐ。それをとても分かり易い形で迎える者達もいて、その姿はまっすぐ胸を刺す感動を誘う。そして前田敦子さん演じる女子はそれを一番目には見えない形で、観客の想像に託す形で迎える。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
ともすれば登場人物達が皆『さよなら歌舞伎町』をそれぞれの形で成し遂げていく中で、元々歌舞伎町の人間ではない前田敦子が演じるSSWのバンドガールだけは、歌舞伎町からさよならしていく者を送り出す存在としてあるようで、人々を歌で描写する自作自演歌手という立ち位置も含めて味わい深かった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
東京フィルメックスで『さよなら歌舞伎町』を観て、群像劇の魅力を改めて思い知った。それは群像劇ほど人によって笑いどころのズレが発生しまくる映画体験も稀ということ。本作の上映中終始会場は笑い声で沸いてたけど、なんでここで笑うんだろうって感じる瞬間も観客全員にそれぞれあったはずと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『さよなら歌舞伎町』は舞台がラブホだけど、そこで行われているのがデリヘルであれ、AV撮影であれ、枕営業であれ、その全てを温かい視線で情緒豊かに描いている作品で、故にそこには人間のガチな言動には避けられぬ滑稽さが浮かぶのだけど、経験者には泣けてきてしまう感満載の映画でもあると思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『さよなら歌舞伎町』どの人物にも愛情を抱えて丹念に描き込まれたのが分かる濃厚な味わいのエピソードが、裸の男女の赤裸々な性描写を避けることなく生々しいリアルタイム感と見事な循環を織り成す群像劇として築き上げられていて、『サッドティー』と『愛の渦』のそれぞれ魅力が邂逅したようだった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『罪物語』と『情愛中毒』が見せつけた恋愛や情欲といった情熱との距離感の難しさに苦く重い気持ちになっていたので、引き続きそれを余すことなく描きつつも、群像劇という多様な人々の感情や失敗を許容していくようなスタイルをもった『さよなら歌舞伎町』の温かさにはだいぶ救われた気持ちになった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
『さよなら歌舞伎町』は音楽をつじあやのが担当していて、彼女らしい牧歌的なサウンドを提供していたんだけど、その使い方が本当に素晴らしかった。先日観た『0.5ミリ』と同様に音楽の持つ力を見事に有効活用していて、音楽が脚本や演技と同じレベルで作品の空気を変えていくシーンが幾つもあった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月23日
12.『女っ気なし』
『女っ気なし』を観た。んんんん〜〜〜〜やばぁいぃぃぃ好き好き好き好きすぎる!途中までは優しくてシャイでナイーヴなエリック・ロメール感にめっちゃいいな〜ってうっとりしてたけど、終盤のあまりの愛おしさに胸がぎゅ〜ぎゅ〜締め付けられた。最上級に好き。再上映でパンフが400円なのも素敵。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月1日
新作『やさしい人』のより的を絞った“ザ・恋愛映画”といった核心的な作風の映画もテーマについてより深い部分を味わえるので好きだけど、『女っ気なし』のような贅沢な余地を随所に蓄えた味わい深い曖昧模糊さで物語りつつも最後に胸いっぱいの作品に対する愛おしさを残してくれる映画はさらに尊い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月1日
『女っ気なし』心身とも異様に若い母に比べ、大人しくしっかり者の娘は目立った言動をしない。でも、本作の味わい深さの多くは彼女の母と母に接近する男に向けられる視線という記号によって際立っていて、準主役の位置でこそ魅力な存在。と思っていたら最後にあんな良いとこ取っちゃうなんて最高すぎ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月1日
『女っ気なし』終盤のイケてない中年優男シルヴァンと10代のスマートな美少女ジュリエットのやり取りを見ていて浮かんだ痛烈な思いが、最近観た何かの映画と同じだなーと思っていたら同監督の新作『やさしい人』だった。これは本当に切実だよ〜 泣 https://t.co/INT7IV2OEt
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月1日
そんなふうに『女っ気なし』は微笑ましい気持ちにも少しこそばゆい気持ちにもさせられる映画だけど(その両方がマイルドで牧歌的な空気の中で気持ちよく溶け合っている)、最後にシルヴァンが枕をぎゅ〜っとするところと、バスに揺られるジュリエットの表情とですべてが強烈な愛おしさに変わる。絶品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月1日
『女っ気なし』は気ままな母とバカンスへやってきた大人しいハイティーンの少女ジュリエットの、ひと夏の心の揺れとほろ苦くも甘やかな大人へのステップを描いた作品として観れるし、それはまさに『ほとりの朔子』と綺麗に韻を踏んでいると思うので、いつかこの2本がどこかで並んでいたらとても素敵。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月1日
11.『サッドティー』
『サッドティー』を観た。私的に今年の邦画では現時点で一番。可愛らしいほど素朴な恋愛模様がゆるやかに群像劇の循環を周り出す序盤から、恋愛って面倒くせーーーと歪な笑顔で叫びたい中盤を転がり、華麗に仕込まれた超絶最高なクライマックスまで、絶えず面白くてあっという間で楽しすぎる映画体験。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月3日
『サッドティー』ゆるい映画が好きな人、ハイパーな映画が好きな人、笑えるのが好きな人、切ないのが好きな人、男性、女性、一途な人、移り気な人、ドルヲタな人、全員の為に座席が用意された12段変速のバスのよう。ゆったりした始まりからじわじわ速度を上げていき、終盤はスーパーカー級の爽快感。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月3日
『サッドティー』は「ちゃんと好きってどういうこと?」をキャッチにしてて、なんだかシリアスで暗そう?というのが観る前のイメージだったけど、120%良い意味で180°覆された。現実をしっかり描きつつも、本当に面白くて楽しい。それなのに恋愛の苦さや面倒臭さをジャストで体現してる。最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月3日
『サッドティー』のDVDが12/24に発売決定したの歓喜すぎる。これほど手元に持っておきたくて、こんなに人に貸しまくりたくなる映画はない。観る人が映画が好きでもそうじゃなくても、そんなのまったく意に介さず楽しめてしまう、それなのに不自然な気負いのないマジカルな次元にある最強映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月25日
10.『バルフィ! 人生に唄えば』
『バルフィ!人生に唄えば』を観た。ヤッバーーイ!!第二部が本当にヤバイ!インターミッションを挟んだ2時間30分の大作だけど、とにかく第二部の素晴らしさは圧巻。『きっと、うまくいく』に余裕で匹敵してるし、今年観た映画でも『GF*BF』や『グランド・ブダペスト・ホテル』級に楽しめた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月24日
『バルフィ!』第一部は序盤こそインド映画王道の演出を追い風にして魅力全開だけど、後半になると作りが粗くて少し退屈し始めてしまった。だけど!!その全てをひっくり返してどこまでも夢中にさせる第二部の完璧なまでの逆転劇には言葉も失ってしまうほど。本当に良い映画。マジで最高。感無量です。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月24日
『バルフィ!』事前にはあらすじと紹介文だけチェックして良作の予感がしたのであまり下調べせずに観に行ったんだけど、そしたらこのポスターの下半分の写真、これがあまりにデカイ意味と感動を秘めたシーンだと知る時が来て、うわわああ〜ってなった。 pic.twitter.com/rCw7HcGpTL
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月24日
9.『ニシノユキヒコの恋と冒険』
ジャック&ベティにて『ニシノユキヒコの恋と冒険』を。春の連休の淡く朗らかな昼下がりにピッタリな、甘やかで優しいノスタルジアと軽やかなアンニュイが最高に心地よいスウィートな一品。明るく軽快なピアノと、気の抜けたマーチングバンドにのせて綴られる良き人たちの惚れた腫れたに幸せを感じた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年5月4日
『ニシノユキヒコの恋と冒険』ホントにストライクゾーンの映画だった。朗らかで、余裕があって、淡いロマンス映画は1番好きかも。蛇足だけど、本田翼さんの究極完璧小悪魔天使ぶりと中村ゆりかさんの普遍的美少女さに悶えながら 日本最高‼︎と叫び出しそうになるのを堪えるのが大変だった日本最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年5月4日
キネカ大森で久々の『ニシノユキヒコの恋と冒険』やっぱりこの作品は自分が一番好きなタイプの映画だと深く魅入ってしまった。豊かな余裕が織りなす、味わい深くて情感に富んだシーンで埋め尽くされてる。そんな途切れることのない贅沢な空気に今回もうっとり。いつまでも終わって欲しくないと願った。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月10日
『ニシノユキヒコの恋と冒険』の中村ゆりかさんと本田翼さんとか、『ほとりの朔子』の二階堂ふみさんは本当に魅力的でクラっとくるほどなので、しかもそれを4時間くらい続けて観れるとか神企画すぎるので、とりあえず夏休みで暇な男子はキネカ大森さんに行ったらいいと思う。後悔するわけがないから。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年8月10日
8.『ジゴロ・イン・ニューヨーク』
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』を観た。ジョン・タトゥーロ監督脚本による本作でもウディ・アレン風情があらゆる箇所で顔を出していて、それでもアレン作品にはないシックな大人の落ち着いた黄昏感というか、落陽のような美しさを宿した甘い悲哀がなんとも贅沢なムードを生み出している。酔いしれた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月13日
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』男女の面倒なセックス事情をいいネタにした話だし、相変わらずユダヤ人しつこいし、洒脱でお澄まし顏のジャズが大活躍だしとアレン映画要満載ではあるけど、タトゥーロによってそれらが見事に中和されていて、タイトルからは想像できないほど上品なムードで包まれてる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月13日
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』確かにフレームはいい年したおじさん2人が男娼業に乗り出す話だけど、その中核を成すのは厳格な宗教観に閉ざされた薄幸の未亡人女性に訪れる純愛体験にあって、そこから映画全体に広がっていく澄んだ黄昏時の空気のような美しさには心を洗われた心地になるほどだった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年7月13日
7.『「僕の戦争」を探して』
(10月~11月に開催されたラテンビート映画祭の際は『Living Is Easy with Eyes Closed』の題名で上映)
ラテンビート映画祭『Living Is Easy with Eyes Closed』を観た。最っっっ高ぉぉ!!!上映中こんなに何度も目の前の映画をぎゅゅぅぅっと抱き締めたくなったのは初めて級の極限愛おしさ。構成する全ての要素が胸の琴線を大きく揺らす掛け替えの無さすぎる映画だった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
「子供達は授業ではなく“I Wanna hold your hand”から英語を覚える。歌で自分が感じた事を他の誰かも感じてることを知る。音楽は人を孤独から救う」、題名が映画表記の意味、「ジョンがスペインを訪れた66年以降、ビートルズのLPには歌詞が付くようになった」、最高だー!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
『Living Is Easy with Eyes Closed』本当に愛おしい愛おしいロードムービー。男女3人が、撮影でスペインを訪れたジョン・レノンを目指して一台の車で旅をする。『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』と『女っ気なし』の魅力が溶け合ったような最高に愛おしい傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
『Living Is Easy with Eyes Closed』66年のスペインを舞台にした映画だけど、とりあえず衣装が完璧に素敵すぎた。誰の服も全部がお洒落で私的に最高に理想的だった。高まるスタイリングばかり登場してきて高まった。 http://t.co/f7hFpEUudY
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
『Living Is Easy with Eyes Closed』私的に本当に完璧な作品だったので、是非ともロードショーでもう一回観たい。というか既にDVDで欲しいレベル。こんな素敵な映画、一生持っていたい。『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』と並んで今年最高級の映画との出会い。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
『Living Is Easy with Eyes Closed』ヒロインの女の子が本当に可愛くって(日毎で変わる素敵な着こなしもどれもが好みすぎて…)メロメロになってたところ、(真面目な意味で)あまりに意味深で魅力的なラブシーンがあって胸キュン死にかけた。美男子高生も良かった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
『Living Is Easy with Eyes Closed』はビートルズ「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の詞の一節で、日本上映時の今回も題名をカタカナ表記にせず、英語表記にしたのも映画を観れば澄んだ感動と共に深く納得できる。最後のカセットデッキも本当にグッときた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
日本公開時もタイトルが英語表記のままだと、もしかして字幕も英語かと不安になってHPを確認し直したりするんだけど、『Living Is Easy with Eyes Closed』には本当に心震わされた。とても素敵な工夫。こんな良い映画を観せてくれてラテンビート映画祭に心から感謝。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月8日
6.『グランド・ブダペスト・ホテル』
ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』を観た。もおおおぉぉどうしてくれるんだよぉぉ!!!って叫び出したいくらいに、今この瞬間この作品が公開された世界に生きて、こうして劇場で立ち会えた事に幸せが溢れて止まらない、とんでもない大傑作。ザ・金字塔。究極的に感服しました…。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年6月7日
最高の娯楽と最高のアートは=で結ばれるんだとこれでもかと訴えかける『グランド・ブダペスト・ホテル』は、サスペンスとしてもコメディとしてもアクションとしても際立ってる。でも本作が本当に最高なのは、それらがすべて人々の心模様を情緒豊かに描くためにこそ総動員されていると明確にわかる点。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年6月7日
ジャック・タチ映画祭と、ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』が同時期に上映されてるの、本当に素敵だと思う。『プレイタイム』と『グランド・ブダペスト・ホテル』はセットで観たら、とってもいいんじゃないかと。映像やセットへの拘り、惹きつけられるエピソードの数々…近しい。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年6月21日
5. 『とらわれて夏』
うわああ〜〜〜ちょっとどうすりゃいいんだ〜〜早起きして『とらわれて夏』を観てきたんだけど、“もうすぐDVDが出るけど、その前に劇場で観られてとてもよかった"レベルじゃなかったーー。もうホントとんでもない。今年の現時点での年間ベスト1位これだー。よすぎた〜。ホントに好きすぎる最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月7日
『とらわれて夏』これは観る前にあらすじを読んだ時から感じてたことだけど、本当に邦題がよくない、こんな良い映画に観る人を限定しかねない風情のタイトルを付けるなんて勿体なすぎると思うけど、もはやそんなことすら些細に感じるレベルで堂々と圧倒的に良い作品。こうして観れたことに心から感謝。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月7日
『とらわれて夏』個人的に人生で出会う様々な出来事や課題について、こうありたい、こんな風に向き合えたら、という姿の集合体だった。あの3人のようにありたい。そしてそれが私には一番心地よい空気と温度を纏って描かれていた。心に沁み入り締めつける、私にとって本当に大切なことばかりの作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月7日
私が最初に『ニンフォマニアック』の情報を見た時に期待したもの、人間のセクシュアリティという部分への探求と考察(実際の『ニンフォマニアック』はそれ自体がテーマではなくて、強い欲望にコンプレックスを持つ者の個人史が主要素)が私的に一番理想的に描かれていた今年の映画が『とらわれて夏』。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月11日
『とらわれて夏』の評価は、大人2人をメインとして観るか、少年の立場を基準として観るかによって大きく変わってくる。私は、お母さんを支えなきゃというプレッシャーを毎日抱えながら生きてきた少年が、5日間で変わり始める生活の中で物事の様々な見方を知り、感情を揺らし、考える映画として観た。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月11日
『とらわれて夏』はセクシュアリティという概念を詩的に映像化したシーンがとても目立つ映画。それは13歳の少年が出会う概念としても描かれ、初キス相手となる少女が、大人のしてるセックスなんてドラッグと一緒で、やると頭がおかしくなる、と少年に主張する場面など真実を貫いてる感があって好き。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月11日
4. 『レッド・ファミリー』
『レッド・ファミリー』を観た。大大大傑作!!!!もう良い映画の極限のような作品で、エンドロールが始まった瞬間深くうな垂れてしまった。ストーリーや描写がもたらす圧巻の感動・感激と映画としてのあまりの素晴らしさに途方に暮れてしまい。観に行って絶対損しない誰にも薦められる圧倒的な傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月5日
『レッド・ファミリー』予告編だとコメディ描写の予感も受けたけど、そんなのとんでもなかった。全く容赦のないまっすぐで真剣な眼差しで終始映画は綴られていく。だけど、コメディ以上に人生を温かく愛せるものにしてくれる人間味で溢れてる。こんなに辛く悲壮な舞台なのに!ホントに奇跡の傑作だよ。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月5日
『レッド・ファミリー』今まで観た映画の中で一番泣けた。4人が束の間の自由を貰う1日がけっこう序盤に登場するのだけど、それ以降は大体ウルウルしっぱなしで、それがさらに押し出される時が度々あって、その度に鼻がツーンとした。こんな表現は嫌いだけど、今映画館で一番泣ける作品はこれと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月5日
『レッド・ファミリー』北朝鮮から韓国に送られた工作員として命懸けで暗殺等の任務を遂行する4人の偽装家族が、お隣の韓国一家との交流によって、捨てて来ざる得なかった人間性をもう一度抱きしめようとする作品だけど、これだけ感動な傑作のは物語は元より、何より4人の深い演技だからこそと思う。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月5日
『レッド・ファミリー』北朝鮮の工作員によって構成された偽造家族のひとり娘役で、少女らしい健気さを鉄の心で覆い隠したクールビューティーガールのミンジを演じてるパク・ソヨンの素晴らしさも何とも忘れ難く。完璧美少女すぎて骨抜きになってしまった。日本人の俺のことも日夜スパイしてくれ頼む。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月5日
3. 『GF*BF』
六本木シネマートにて『GF*BF』を観た。めっっっっちゃよかったー!!これは最高の青春映画。私の2014年上半期ベスト1はこの映画です。私が青春映画に求めてるもののすべてがあった。その完璧さに、フィナーレを迎える瞬間本当に感動した。劇場数が少ないのがもったいなすぎる。堂々の傑作。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年6月7日
『GF*BF』1985年〜90年〜97年と主役の3人を巡るドラマがとても生き生きと映し出されていき、その帰着として描かれる2012年の締め方も本当に完璧なんだけど、若さゆえの特別で尊い輝きも、大人になっていく過程で出会う苦味も哀しみも、すべてが生き生きと瑞々しく綴られていて最高。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年6月7日
『GF*BF』ポスターだけ見ると、なんだかドロドロしてそうで暗い感じの恋愛映画っぽいと感じるかもしれないけど、実際は本当に輝いてる映画。ポジティブな感情・出来事も、ネガティブな感情・出来事も、すべてが色鮮やかに瑞々しく映される。とてもビターだけど暗くない、眩く光る最高の青春映画。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年6月7日
2. 『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』
『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』心から今までスクリーンへ向けてきた中で一番大きな拍手を喝采。私の今年観た映画ランキング、現時点でダントツの1位。来月の『ショート・ターム』もここまでは良くなくていいと思う。せめて今夜は言いたい、今まで観てきた映画の中で最高の一本だと。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月4日
『アバウト・タイム』最高にロマンチックで果てしなく胸キュンな極上恋愛映画が、隙間なく美しいヒューマンドラマへ自然に姿を変えていく完璧な作品。時に完璧で出来すぎてることは逆に心から愛せる魅力を薄めてしまうけど、本作に至っては完璧さが心から愛せる完璧さとして無欠のかたちでそこにある。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月4日
『アバウト・タイム』始まって一番最初の高まるタイミングでKillersの「Mr.Brightside」が流れ出してひゃぁぁぁ〜ってなったし、さらに極上の胸キュンパートでCure「Friday I'm in Love」が歌詞和訳付で完璧挿入されてて高まりを抑えられる限界を突破した。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月4日
『アバウト・タイム』胸がぎゅゅゅっっっとなる甘酸っぱくてキュンキュンな恋愛映画が好きな人はこの映画を観逃す手はないと思う。特に男子は出てる女の子たちがこれでもかと可愛くて綺麗で素敵な人ばかりなので絶えずメロメロになれると思う。レイチェル・マクアダムス演じるメアリーの可愛さは異常。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月4日
『アバウト・タイム』普段SFを好んで観ない私にとって、タイムトラベル能力とかいつもなら安易なご都合主義のマイナス点にしかならないはずなんだけど、この映画の前ではそんなの全部粉々にぶっ飛んでしまった。そんなこと言ってられないくらいド級の胸キュンの嵐。容赦なく幸福感で満たされ尽きた。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月4日
『アバウト・タイム』は絵に描いたような出来すぎた美しさ・幸福かもしれないけど、それでもたった数秒のシーンで最近のヤなことが全部吹き飛んで胸が楽しさで染まったり、2時間のお伽話としても、それだけで今日は最高の日だと思えたから、私には映画の計り知れない力を実感させてくれた大切な作品。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月4日
9/27公開『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』の予告編で、Of Monsters and Menの「Little Talks」が神掛かった使い方されてて大変高まる。秋は観たい映画目白押しだけど、この数十秒で一気に期待値上昇。 http://t.co/10SchwGcyY
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年9月6日
『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』のサントラALは見過ごし易い些細な違いで2種類あって、よりによってKillersの「Mr. Brightside」の収録有無によって16曲版と17曲版が存在する。日本盤だと「Mr. Brightside」が収録されていないので要注意。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月5日
1. 『マイ・ファニー・レディ』
(10月に開催された東京国際映画祭の際は『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』の題名で上映)
TIFF『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』超超超超最高ぉぉぉおおお!!!私的に今年の映画でダントツナンバー1!スクリーンからこれほどの喜びと愛情を引き出された経験はかつてない。好きすぎる気持ちが溜まっていって胸が張り裂けそうだった。ボグダノヴィッチ万歳ー!!極上93分間でした。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』本当に心から愛せるとんでもない作品。お客さんの笑い声がこれでもかと途絶えることがなかった最高に楽しく至福で甘美な93分間で、エンドロールに入った瞬間と終了時には盛大な拍手喝采。その全てが美しく輝いていたまさに映画への祝福に満ちたひとときだった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』本当に自分にとって一番理想的な映画そのものだった。ビリー・ワイルダーのラブコメディのような緻密に練り上げられた神業脚本を、ウディ・アレンの軽妙な洒脱さでさらっと解き放ってしまうような、完璧な面白さと楽しさとキラッと光るセンチメント。超完全無欠。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
TIFF『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』はあと一回29日に上映があるのでコメディファンはもとより、全映画ファンに超お薦め。こんなにも推せる映画は今年私的に他にない。特にタランティーノファンはいいことあると思います!キャハーーw(≧∇≦)ってなってください。ヘプバーンファンも!
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』が13年ぶりの新作となったピーター・ボグダノヴィッチ監督だけど、次回作は『Wait For Me』のタイトルで幽霊が出てくるファンタジックなコメディを来年3月から製作に入るそうなので、次の映画はこれほど待たせなくてよさそうと、トークショーにて。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
ピーター・ボグダノヴィッチ、自作ではオードリー・ヘプバーンが主演を務めた『ニューヨークの恋人たち』が一番のお気に入りで、タランティーノと仲良くなるきっかけもそこが一緒だったから、と。そしてそんな人たちのことを書いた著書もよろしくねと。 pic.twitter.com/BzbWCGkTSG
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
私は『ジゴロ・イン・ニューヨーク』が大好きで、それは邪感のある題名に反して、作品を包み込むシックな哀愁が織り成す甘く切ないエレガンスと、ありのままのか弱い人間性を見つめる愛ある視点によるのだけど、元コールガールを主役にした『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』にもそれは共通してる。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』基本ひたすら楽しく贅沢な極上コメディをベースに進んでいくけど、それは主役の女優がインタビュー内で答える出来事の回想としてある。時折回想から現在のインタビューシーンに戻るのだけど、その時のエレガントで切なく甘美な味わい深さといったら堪らなかった。
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年10月27日
『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』で主人公の新進女優が過去のコールガールの仕事を『男の人に自信を取り戻させてあげる仕事よ』と定義してたけど、そういう接し方って女性から男性の方向ばかりで語られるけど、さりげなく女性に自信を持たせてあげる=ありのままの姿を認めてあげられる男性は素敵
— SunCityGarden (@SunCityGarden) 2014年11月12日
ということで、個人的に2014年、もっとも心をかっさらわれた映画は、東京国際映画祭にて鑑賞したピーター・ボグダノビッチ監督の13年ぶりの新作『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』でした。
どうか今年、この心から愛おしすぎる傑作がもう一度ロードショーとしてこの日本に上陸して、至福のひとときを再体験できることを心の底から願っています。