2013年の私的年間ベストアルバム 25選

2013年もあと2週間を残すのみとなってしまいましたので、今年の個人的なベストアルバム25選をアップしておきます。

超私的な感覚で25位から1位まで勝手に選びました。

もちろん好きな音楽だけに留まることではないのですが、自分の中のいろいろな価値観や趣味って時として悲しいほど変わっていってしまうものなので、やっぱり自己満足でもこういうのを残していく価値や意味はあるなー、と思い知らせされる今日この頃です。

なんとか今年は、まだ明るめな音楽(それでも悲しかったり、思い悩んでたりするんだけど、それさえ明るい音色で表現された音楽)が私の心をたくさん満たしてくれました。

来年はどうなるのか少し怖い(苦笑)

 

それでは25位から。

 

 

 

25.Beach Day 『Trip Trap Attack』

 


Beach Day - Am I The Only One (Buzzsession ...

 

私の琴線にもっともダイレクトに触れやすいとされる黄金の方程式“センチメンタルなガレージサーフポップ ☓ レトロなガールポップ”で導き出された、2013年の夏最高の回答が本作でした。たまりませんね~。

その手のジャンルで安定したステイタスを築いてるDum Dum GirlsやBest Coastをグッとフレッシュにした音像で胸キュン度高めな歌声とメロディーが好き。Best Coastの1st『Crazy For You』からリヴァ-ブ感を排除した感じ、というのがもっとも分かりやすい本作の解説かも(苦笑) それだけに斬新さは全然ないけど、先日リリースされて巷では割と好評価な印象のBest Coastの新EP『Fade Away』よりは、私的にこちらの方が好き。曲が良いです。

 

 

24.Kowalski 『For The Love Of Letting Go』

 

 

 Two Door Cinema Clubのベーシスト、ケヴのお兄さんがドラムを叩いてるバンド、Kowalskiの待望のフルアルバム。このクオリティで価格が“name your price”というのは本当に衝撃的。(まずそこからかよ 笑) Chance The Rapperの『Acid Rap』とこの作品が2013年の“name your price”もしくはフリーDLでもっともショックを受けた2枚でしたね。もはやある程度はフリーでも驚かない環境ではあるけど、さすがにフルアルバムでこのクオリティは信じがたかった。

ということでクオリティ、非常に高いです。兄弟だからってわけじゃないと思うけど、Two Door Cinema Club直系のダンサンブルで洗練されたギターポップの佳曲がズラリ。正直、Two Door Cinema Clubの昨年リリースの2ndアルバム『Beacon』だったらこちらの方がずっと良いと思います。TDCCにまったく引けを取らないどころか、洗練度でいったらKowalskiのほうが上をいってる。好きです。

 

 

23.The Strokes 『Comedown Machine』

 


The Strokes - Tap Out - YouTube

 

ニュー・ウェーブのスタイルを纏った官能的なStrokes。正直Strokesに関しては最初の3枚が好きすぎるので、正直求めていたものとは違ったけど、結果的に完全に落ちてしまった。特にアルバムのオープニングを飾る「Tap Out」は個人的に今年最高のロックチューン。(ぶっちゃけこの「Tap Out」がなかったらベスト25枚入りはなかったと思います(苦笑) それぐらい、この曲があまりによすぎる。無機質なサウンドとねっとりとしたメロディーや歌い方の融合が実に官能的で素晴らしい。)

 

 

22. Mikal Cronin 『MCII』

 


Mikal Cronin - Shout It Out - YouTube

 

今年を代表するギターポップやギターロックの良作からこの1枚を。とにかく聴けば即効でわかる曲の良さ。アルバム全編にわたってキラーチューンがぎっしり詰まってます。アナログに徹したような素朴でラフなアレンジも好きです。

 

 

21.Superhuman Happiness 『Hands』

 


Superhuman Happiness - See Me On My Way ...

 

個人的に今年一番楽しめたパーティー・アルバム。一番心地良いはっちゃけ具合。無意識の内に好きなアルバムといえば“グッドソング集”の体を取ったようなものをフェイバリットに選びがちな私には珍しく、本作は完全にアルバム全体で1曲を描くような、まさにパーティー仕様の1枚。それでももちろん曲ごとに緩急をつけて様々な表情で楽しませてくれるアルバムなので、このキラー曲「See Me On My Way」が刺さったら手に取ってみて損はないはず。Arcade Fireの『Reflektor』のDisc 1をグッとポジティブにして明るくした感じ、とも喩えられると思います。

 

 

20.Delorean 『Apar』

 


Delorean - Unhold - YouTube

 

先日のHostess Club Weekenderでのライブも好印象だったDeloreanの4thアルバム。この「Unhold」を筆頭に複数の曲で女性ボーカルをゲストで招き、納められたすべての楽曲はどれも本当にポップでキャッチ-。とにかく即効キラーな曲ばかり詰まったアルバムが聴きたければ、とりあえず本作をチェックしてみればいいと思う。

 

 

19.Cut Copy 『Free Your Mind』

 


Cut Copy - Free Your Mind (Official Video) - YouTube

 

本作を聴いた誰もが指摘したくなるように、どういう聴き方をしてもPrimal Screamの代表作『Screamadelica』を思い浮かべずにはいられない、2013年一番甘い快感と陶酔感漬けにしてくれた1枚。まるでCut Copyによる『Screamadelica』のトリビュート盤のように聴こえてしまうほど、あの快感原則を追い詰めた究極のスウィートサイケデリアがエレポップサウンドと手を組んでひたすら広がっていく。1年に1枚くらいはこんな能天気な激甘官能盤も欲しいでしょ。年末年始、日常の雑事を忘れて快楽に酔いしれたい方にお薦め。

 

 

18.Shy Girls 『Timeshare』

 


Shy Girls - Still Not Falling  AUDIO - YouTube

 

6曲入りのEPではあるんですが、本当に素晴らしいトラックたちが収録されてます。特に「Still Not Falling」(スウィートソウル好きさんは是非!)、「Second Heartbeat」(メロディアスでスムースなポップスが好きな人全員に!)、「Voyeur's Gaze」(James Blakeのソウル寄りの曲が好きな人は是非!)の3曲はホントに推したい。そしてRhyeの『Woman』が大好きな人なら6曲全部DL購入して間違いないと思う。

私は「Still Not Falling」と「Second Heartbeat」が本当に大好きで、この2曲は今年の私的ベストトラック上位5曲に入ります。特に「Still Not Falling」は完璧な1曲だなと。こんなに研ぎ澄まされていて洗練を極めているのに、ソウルミュージックもロマンチックもまったく手離していないところが最高すぎます。2013年最高のスウィートネス。

 


Shy Girls - Second Heartbeat - YouTube

 


Shy Girls - Voyeur's Gaze - YouTube 

 

 

17.Waxahatchee 『Cerulean Salt』

 


Waxahatchee - Lively - YouTube

 

アメリカの女性SSW、Waxahatcheeの2ndアルバム。いつ、どんな時でも必ず心奪われてしまう音楽、私の中でその基準はずっと変わっていないように思います。そんなことを今年一番再確認させられてしまった彼女の音楽。『まっすぐ胸に突き刺さる、ひたすら良い曲。』、結局は、根本的にはそこでしょと、そんな音楽と出会えた時一番心がギュ~ッとなるでしょと。これは2013年のそんなアルバム。

 ちなみに本作には、昨年リリースされた彼女の1stアルバム『American Weekend』とセットになったデラックス盤が出ているんですが、もしこれから買われる方がいたら絶対デラックス盤のほうがお薦めです。なぜならあくまで私的な感覚だけど、1stの『American Weekend』は『Cerulean Salt』よりもさらに好きだから。めちゃくちゃ良いです、1stの『American Weekend』も。というか、今にしてみれば2012年の年間ベストアルバムはWaxahatcheeの『American Weekend』だったんだなと思う。必要なものしかないどころか、むしろどんなに多くの音数を詰め込んだ曲よりも多くを語ってる音楽。The xxもまさにそうだけど、儚いほどに徹底的に絞られた音数とどこまでも研ぎ澄まされた言葉、むしろそういったもののほうが、その後ろにある背景を多く伝えてくれるし、洗練を経た表現として強靭に感じるし、私自身がそういった作品を前にした時が一番素直になれてる気がします。

 


waxahatchee - catfish - YouTube

 

 

16.Guards 『In Guards We Trust』

 


GUARDS - Ready To Go - YouTube

 

Cultsのボーカル、マデリーヌ嬢の弟くんがフロントマンを務めているバンド、そのデビュー作。うっすらとリヴァ-ブのかかったアンニュイなムードを漂わせた音作りはCultsと共通する。だけど決定的に違うことろがあって、私はそこを評価したい。ここに納められているのは、堂々のアンセムの数々。インディポップがスタジアムロックに手をかける瞬間を目の前で体験できる良作です。

 


GUARDS - Silver Lining - YouTube

 

 

15.Travis 『Where You Stand』

 


Travis - Moving - YouTube

 

Travisといえば90年代後半から2000年代初頭に代表作を残したUKのベテランギターバンドで、USインディ全盛以降の音楽ファンからすると“良い音楽やってそうなんだけど今さらどのタイミングで手を伸ばしたらいいかちょっとつかめない”みたいな感じは否めないかもしれない。そんな人たちにこの上ないベストタイミング、来ましたよ。

今回の新作『Where You Stand』はインディ・ポップ好きのリスナーにこそ聴いてみていただきたい。ここで鳴っているのはそういうサウンドだから。決して派手さはないけれど、アルバム全体を通して長い期間繰り返し聴けるような、無理のない、だけどしっかり心を掴んで離さない沁みわたるような良い音楽。

夕方ごろドライブする機会があったら是非一度このアルバムを試してみて欲しいです。きっと恋に落ちるので。個人的には今年リリースされたYo La Tengoの新作『Fade』とそこで鳴らされるサウンドの手触りこそ違いはあれど、感じられるものはとても近いなと感じました。深い安らぎと安心感、そして爽やかな風。アルバム全体に流れる空気感がほんとに心地よくて癒されます。

 

 

14.Rhye 『Woman』

 


Rhye - Open - YouTube

 

極上に洗練された2013年型 大人のソウル・ミュージック。甘い官能を保ちながらも、イージーリスニングにはとどまらない幾つもの表情を持つ魅惑の1枚。若い音楽リスナーが聴くインディR&Bとしても、往年の音楽ファンにもアピールできるAORシティ・ポップとしても機能する大人の余裕が光る。私個人としてはとにかく1曲目の最強スムース「Open」があまりにもドストライクすぎて(これ今年の私的ベストトラック上位5曲に入ります)、もう中盤あたりのダンサンブルなナンバーはいらないから(嘘ですごめんなさい!)全部このテイストでいってくれたら年間ベストアルバム上位5枚は堅かったなってくらい、このアルバムのスムース路線の曲にやられました。

記録的な猛暑にうなされた今年の夏、車に乗り込みこのアルバムを再生した途端にエアコンの効きがよくなり出したのは気のせいではなかったと思う。まさに2013年の真夏に吹き込んだエレガントな清涼剤でした。ま、夏の夜のドライブデートのBGMとしての効果は来年以降も永遠に衰えないであろう1枚なので今から買っておいても全然損はないと思います。

 


Rhye - 3 days - YouTube

 

 

13.Shortstraw 『Good Morning, Sunshine』

 


Shortstraw - Couch Potato (OFFICIAL VIDEO) - YouTube

 

まさに爽やかな春風そのもののような涼風走らせるクリアなギターロックがいっぱい詰め込まれた素敵デビュー盤『You're Underfed, I'm Wonderful』から約2年、クオリティーも弾けるポップネスも格段に垢抜けた、期待を遥かに超える2ndアルバム。今年の夏、涼しくなりたい時に聴くアルバムがRhyeの『Woman』だったとしたら、もやしっ子なりにも太陽の下で夏休みの楽しさを全開に感じたい時に流すBGMはまさにこのアルバムでした。1曲目から最後の曲まで一貫して、明るくダンサンブルで爽やかなギターポップが繰り出される愛らしい1枚。

私が最初に1stの『You're Underfed, I'm Wonderful』を手に取るきっかけになったのは"Vampire Weekend好き必聴”と書かれたものすごくありがちな宣伝文句だったんだけど、実はあれはそこまでVampire Weekendに近くはなかったし、たとえそうじゃなくてもメロディアスで爽やかな普通に良いギターロックだったから充分に好きになれた。そして2ndアルバムの本作『Good Morning, Sunshine』。いよいよここでだろ、それを使うのは。ここまでやってくれれば言える、Vampire Weekendの1stアルバム『Vampire Weekend』の陽気でダンサンブルなギターポップ要素が好きだったリスナーは、これ聴いてみる価値あると思う。というか、明るいギターポップのファンはとりあえず聴いてみて間違いないはず。本当に良いから。全編にわたって良い曲ばかり。YouTubeで公開されていない曲のほうが良いのがいっぱいあるのが残念(苦笑)もったいないー。「Gimme My Fix (It's Only Recreational)」とか「LCBSS」とかめっちゃ好きなんだけどね。

 

 

12.The 1975 『The 1975』

 


The 1975 - Chocolate - YouTube

 

インディポップファンが愛せる2013年最強のスタジアムロック、と言って何の問題もないと思う。モノクロで硬派なシルエットでキメたこの若いロックバンドが解き放つのは、80's MTVポップスのカラフルなロマンチズム。すべての楽曲がヒットシングルの魔法ときらめきに満ちた圧倒的な解放感と幸福感。最高純度のポップミュージックは今ここにある。

このアルバムの音源でThe 1975を聴いて、曲はいいんだけど総じてエレポップ風情に仕立て上げられているのがチャラすぎると感じた人は、iTunesで配信されている5曲入りのライブEP『iTunes Festival: London 2013 - EP』 が激しくお薦め。(Settle Down / Heart Out / Girls / Robbers / Chocolateの超オールスター最強選曲。 )生音が前面に出たバンドサウンド寄りのアレンジで各楽曲を楽しむことができます。

https://itunes.apple.com/jp/album/itunes-festival-london-2013/id708351675

そのEPでも聴ける「Robbers」のライブ録音ver.は今年の私的ベストトラック上位5曲に入る。私は「Robbers」のこのビデオを観た瞬間、このバンドにガチ恋落ちしました。正直、最近はかつてに比べると夢中になって音楽を求めなくなってる自分がいることに気付いてしまう時や、歳を重ねる中で心が感じにくくなってしまったのかなーとも思う時もあります。それでも、こうした本当に素晴らしい曲を耳にする時、それは違うと確信できる。心の底から胸に響く曲。ただただ心が求めてやまない音楽。心が欲しがってどうしようもない音楽。The 1975の「Robbers」はそんな曲。いや、もっと言うとこの曲はイントロの時点で既にそれを感じさせるのがホントに凄い。

 


Robbers - The 1975 - YouTube

 

 

11.Chance The Rapper 『Acid Rap』

 


Chance The Rapper - Chain Smoker - YouTube

 

シカゴ出身の新鋭ラッパーによるフリーMixtape。“えええ、これが無料!?いくらなんでもありえないっしょ!??”という衝撃は個人的にFrank Oceanの『nostalgia, ULTRA.』以来の、大充実作・ゴージャスぶりでした。今年聴いたヒップ・ホップの新作、Drakeの『Nothing Was The Same』やJay Zの『Magna Carta... Holy Grail』、そしてKanye Westの『Yeezus』等よりも私はこのアルバムが好き。

全編にわたってメロウでポップな感触なのでとても聴き易いし、ラップやヒップ・ホップに抵抗のある人にこそ是非フリーでDLして聴いていただきたいです。きっとハマります。

DLはこちらから → http://www.datpiff.com/Chance-The-Rapper-Acid-Rap-mixtape.483826.html

 


Chance The Rapper - Good Ass Intro (feat. BJ The ...

 

 

10.Har Mar Superstar 『Bye Bye 17』

 


Lady, You Shot Me - Har Mar Superstar - YouTube

 

The Strokesのジュリアン・カサブランカスが主宰する『Cult Records』からリリースされたシーン・ティルマンによるソロ・プロジェクトの新作は、 2013年最高のソウル・ミュージック・アルバム。レトロなソウル特有の優しい高揚感に溢れた楽曲たちは本当に私のツボでした。退屈な気分の時にも、その音楽を耳にしただけで一気に明るい気持ちにしてくれる楽曲たち。とりあえず動き出したくなる。どんなときに聴いても良い曲ばかりなので持っていて損なしのアルバムです。こちらも普段ソウルをあまり聴かない人にこそお薦め。非常にライブが観たい!来年のフジロックに期待してます。

 


Har Mar Superstar - Restless Leg - YouTube

 

 

9.Yo La Tengo 『Fade』

 


Yo La Tengo - Well You Better - YouTube

 

春の訪れからフジロックでの来日もあった夏の時期、いつも私を一番心地よい気分にしてくれたアルバム。安心して身体も心も投げ出せる、ふかふかなお布団みたいな音楽 = 大好きじゃないはずがない。優しくてふんわりした歌と音像に心から落ちました。私にとってこの柔らかさはホントに理想形。優しすぎるよー。音楽ってすごいなー、魔法だなーと、こういう感触に触れたとき実感せずにいられない。インディ・ポップ・ラヴァー必聴盤。

アルバム全体でみると今回はだいぶ控えめではありますが、高揚感を掻き立ててくれるYo La Tengoのキラーチューン王道ナンバーも幾分かはありますよ。例えばこの曲。いい曲!

 


Yo La Tengo - Paddle Forward - YouTube

 

ここでちょっと番外編なんですが、 Yo La Tengoの『Fade』と併せて是非とも是非とも紹介したい1枚があります。これ。

 


Yuck - Lose My Breath - YouTube

 

Yuckの2ndアルバム『Glow & Behold』。これ、1st大好きだったけどダニエルが抜けちゃったらなんだか冷めちゃって聴いてないって人、もったいない。そして、その中でYo La Tengoをフェイバリットバンドに挙げる人、ぜったいこのYuckの2ndは聴いておいたほうがいいです。これは見事にYo La Tengoです。1stにあったDinosaur Jr.のやさぐれ感は大胆に後退して、その替わりに浮かび上がってきたのがYo La Tengoや近年のTeenage Fanclubのふくよかさ、柔らかさ。1stの掻きむしるような激情一歩手前のセンチメンタルは確かになくなってしまったけど、これはこれですごく良いアルバム。是非ともYo La Tengoが好きならチェックをお薦めします。

 

 

8.Crying 『Get Olde』

 

 

 2013年私的ベストKawaii大賞。私が今年一番かわいすぎて萌えまくった音楽がこれ。舐めてんのか?って、いやいや全ッ然そんなことないです!ポップミュージックを語る時に“かわいい”は絶対に無視できない要素ですよ。だって本当に心からかわいいと思えるものって悲しくなるくらい愛おしすぎて涙が出そうになるじゃないですか。それも立派なエモーション、脈動の奪還だと思います。ホントにCrying好きすぎる!このファミコンシンセの音色とメロディーが本当に可愛らしくて、いじらしすぎて…。う~~高まる!しかも普通にポップミュージックとしても最高だしね。『Get Olde』めっちょいいアルバム!

私は特にこの「Vacation」という曲がもう大好きなんだけど(イントロからして反則すぎだろ!w)アルバム全体としても流れがとてもよく出来ていて、しかも全7曲通しても15分という(!!!w)破格のコンパクトさですので、是非ともname your priceなのをいいことにDLして聴いていただければと思います。7曲で15分ということは、もうエッセンシャルな瞬間しかないってことですからね。いじらしく楽しくて可愛い音楽大好き。

 

 

7.Los Campesinos! 『No Blues』

 


Los Campesinos! - Let It Spill - YouTube

 

ロスキャンがやってくれました!とりあえず、まずはこの「Let It Spill」を聴いてみてください!

Waxahatcheeのコメントでも書いたけど、ジャンルに限らず良い歌が好きです、キラーチューンが大好きです。でも、ジャンルは限らずとかいっても、なぜか同じ良い曲の中でもインディ・ポップは最初からえこひいきしてるような自分がいます。そこにはきっと特別なワクワクがあるから。インディ・ポップにはただ良い曲ってだけじゃない、ワクワクする、未知のものと出会えるような特別なときめきがある。だから、ジャンルを超えた普遍的に素晴らしく鳴り響く歌と、インディ・ポップのワクワク感やときめきの両方が揃ってる音楽があったらもう自分の中では超最強だと思う。2013年、それに該当するアルバムがこのLos Campesinos!の新作『No Blues』でした。

めっちゃ大好き。確かに、かつてのようなおもちゃ箱をひっくり返したみたいなサウンドはここにはない。でもだからどうしたんだっていうんだってくらい、ひたすらど真ん中で放たれる歌が良い。ものすごく高らかに、力強い意志をもってメロディーが・言葉が飛んでくる。私は大変に撃たれました。名盤です。来年のHostess Club Weekenderで来てほしいアーティストはロスキャンを置いては他にないってくらい、今一番ライブを観たいバンド。

そして、Arcade Fireの初期の作風(『Funeral』~『Neon Bible』)が好きな音楽ファンには、この「As Lucerne/The Low」は絶対必聴です。とんでもない名曲。ロスキャンって子供っぽい…と彼らをスルーしてきたリスナーさん、もう彼らも大人になりました。きっと今が一番美味しい時期ですよ。見事に成熟してます。

 


Los Campesinos! - As Lucerne The Low - YouTube

 

6.Arcade Fire 『Reflektor』

 


Arcade Fire - Afterlife (Lyric Video) - YouTube

 

 2000年代を代表する傑作となった過去3作において、純真さの喪失、罪のない人々を殺害する戦争を正当化するアメリカ政治と宗教観、ありふれた青春の苦悩と罪深さ、とそれぞれ目の前に横たえる混乱の状況(カオス)を無垢な情熱と知性によって見事に描写・告発してきたArcade Fireが、彼ら自身の内に蠢く混乱に照準を合わせ、それを血肉化する写鏡として自らカオスそのものへと転じてみせた偉大な冒険作。

本作がU2の『Achtung Baby』を引き合いに出される由来として重要な観点とは、サウンドの変遷やそれぞれがリリースされた時代におけるステイタスといった類似点以上に、そういったところにあるのではないかと感じる。(自らがカオスになりきる、という点において『Achtung Baby』や“Zoo TV Tour”におけるボノの風貌の変化、もとい別キャラクター化と、本作リリースタイミングにおけるArcade Fireのメイクや服装における実験、仮装パーティーのようなプロモーションライブとのリンクも見逃せない点であると思う。)

ダブルディスクというボリュームと音楽的にも過去最大の振れ幅をみせるスケールで繰り広げる混乱と内省の果てに、エモーショナルでネイキッドな彼ららしい終着へと見事にまとめ上げたこと(クライマックスに用意された「Afterlife」~「Supersymmetry」でのダイレクトに胸に迫るまとめ方は本当に素晴らしい。)、ギリシャ神話のオルフェウスとエウリュディケのラブストーリーを下地に敷いたコンセプトアルバムとして魅力的に仕立て上げたことも大作として大いに評価できる点であると考えます。

私は1ヵ月後のBig Day Outのステージで彼らのライブを初体験する予定です。今から身体中がゾッとするほど興奮しています。

 


Arcade Fire - Here Comes The Night Time (Official ...

 


Awful Sound (Oh Eurydice) - Arcade Fire - YouTube

 

 

5.Washed Out 『Paracosm』

 


Washed Out - It All Feels Right

 

ここで私が「もうこのアルバムを聴こうとする時はチルウェイヴやグローファイなんて言葉全然気にとめなくて結構です。そういうのは語りたい人だけが語って、とにかく心地よくて良い音楽が聴きたい人、いやむしろ逆にチルウェイヴとかグローファイとかって呼ばれてる音楽の良さイマイチよくわかんなかった人にこそ、このアルバムお薦めです」なんて趣旨のことを、回りくどく面倒くさい文章で書かなくとも、上の収録曲「It All Feels Right」を一回でも聴いていただければそれが私がここで書きたいことのすべてです。

だいたい一過性のブームにとどめを刺して葬るのって、元々そのブームの一番の立役者であったりするっていうのは世の常であるけど、もうまさにその典型。チルウェイヴ / グローファイの完成形とも謳われた前作の『Within And Without』。正直、私は良さがそこまでわからなかったです。その年に来日したフジロックのライブはめっちゃよかったけど。なんか、心地よさというにはベタッとしすぎてる気がしたし、軽やかな音色を使ってるのに内省的で、重苦しくて、少し悪夢のような快感にも感じた。

なので正直今回の新作にもあまり期待していなかったんだけど、ま~惚れ惚れするほど華麗な変身ぶりで一気に心を奪われてしまいました。このWashed Out『Paracosm』こそ、私の2013年ヘビロテ大賞です。これ、1曲目のプレイボタン押しちゃったら、後はもう今聴いてるのが何週目かも分からなくなるほどにエンドレスリピートしちゃってますね、だって止める理由が見つからない、あえて途中で止めて他のアルバム流す理由見つからない、あまりに心地よくて、一緒に過ごしやすくて。一週間に一度の週末デートでワクワクドキドキしたい相手というよりも、同棲して仲良く毎日を過ごしたい相手だね、これはまさに。(いや、一体どういう喩えだよって感じですが、好きな音楽の中にもそういう違いって確かにあるじゃないですか 笑 どっちもそれぞれの良さがある。)

音のレイヤーがはっきりしてるのにどこかベタッとして閉鎖的な感触だった前作に比べて、立体度が増してひとつひとつの音の粒立ちもより明確になった本作はとても風通しが良い。そして魔法のような心地よさと、安心できる甘く柔らかな幸福感。その空気をとても大切に貫き通したアルバム全体の統一感も極上です。大人のリラックスタイムに一番寄り添う今年のインディポップアルバムです。

 

 

 

4.Veronica Falls 『Waiting For Something To Happen』

 


Veronica Falls - Waiting for Something to Happen

 

私が選ぶ今年最高のギターポップアルバムは、このVeronica Fallsによる2ndフルレングス。今年はクラウドファンディング(ファンからの資金調達によってプロジェクトを実現するシステム)の大成功により初の来日ツアーを実現したりと、日本のインディポップファンにも広くその魅力が知られるようになりましたが、この作品の素晴らしさからいったらまだまだ多くの人に聴かれてよいと思います。

とりあえず上のアルバムタイトル曲「Waiting For Something To Happen」を聴いて“おおぉ~”とキタ、ギターポップファンのあなた、是非ともアルバムごとフルでお楽しみいただきたい。この曲で掴まれたなら損はしないです。本当に質の高くて趣味の良いギターポップチューンばかり。

しかし、ともすれば、ひたすら王道のインディギターポップである本作は、それゆえ新鮮さを欠いた<ギターポップ>という使い古されすぎて、むしろ逆にそのことにこそ美学を見出されているような甘美な停滞ジャンルの雛形でしかないのではないか、そんな引きこもりみたいな批判にビビってトップ4を譲れるほど、この『Waiting For Something To Happen』は中途半端な良さでは、まったくもってない。2013年に、今に、一番心を刺激して、震わせて、そこで鳴る音のひとつひとつの美しさに魅せられ、可憐な歌声の紡ぐメロディーと言葉にまだ見ぬ未来を思う - Waiting For Something To Happen - そういう、今、この場所で聴きたい、今を生きるあなたのためのギターポップ。特に今Teenageの方、そして今でもTeenageな心を大事に抱えてしまっているという自覚症状のある私のような困った20代以上の人。どうせならこれがノスタルジーに聴こえないうちに、今、聴きませんか? 2013年のインディポップ青春名盤はこの作品です。

 


Veronica Falls - Teenage

 

そして「Waiting For Something To Happen」と「Teenage」の2曲が刺さった方は、10月にリリースされたこの素敵ナンバーも是非!

 

 

シングル「Nobody There」はこちらからDL購入できます → https://itunes.apple.com/jp/album/nobody-there-single/id731108234

 

 

 3.Chvrches 『The Bones of What You Believe』 

 

 

とにかく、アルバムに先駆け2012年に先行リリースされ、いよいよ発表された本作においても1曲目を飾っている上の「The Mother We Share」。この曲を聴いた瞬間からすでにChvrchesの1stフルアルバムには並々ならぬ期待感が沸き上がっていました。そこにはシリアスでセンチメンタルではち切れそうなエモーションを美しくスムースなメロディーと歌声で綴った惹きつけられずにはいられない確かなソングライティングと、その楽曲の素晴らしさを120%解放する完璧なエレクトロアレンジがとてつもなく華麗なマッチングをみせ、まさにポップミュージックの素晴らしさの本質を取り出したように私には輝いてみえた。

Chvrchesの楽曲はエレクトロポップの体を取りながらも、ポップミュージックにおけるエレポップの優位性(シンセのメロディーや電子ビートだからこそ可能な刺激や快感)に頼るのではなく、あくまでフラットな地平から確かな強度を持ったポップミュージックを作り上げているのを感じるし、そこがとても好き。エレポップ特有の陶酔感を安易に持ち出すことなく、あくまでシリアスでセンチな歌を疾走させるビートとしてそのサウンドでリスナーに語りかけるようだ。アルバムを聴いても曲数稼ぎのようなナンバーは皆無で、どの曲も丁寧に組み上げられた個性と磨き上げられたポップさに裏打ちされた高いクオリティでドラマチックに魅せていく。

そんなエレポップとソングライティングに対する確かなこだわりと探究心は、とにかくジャンルはもとより良い曲がいっぱい詰まった良いアルバムが聴きたい!というポップミュージックフェチの私の心も確実に捉えて離しませんでした。なので、普段エレポップを避けがちの人にも自信を持ってお薦めできます。というかむしろ、透明感のある女性ボーカルもののギターロックとか好きな人のほうがきっと刺さると思う。メロディーとか曲の構成とか、シンセをギターに置き換えたら良作ギターロックチューンとしても勝負できそうな感じの曲が多いです。

個人的にはエレポップのアルバムでここまで繰り返し聴きたくなった作品はPassion Pitの2009年の1st『Manners』以来かもしれません。2010年のGypsy & The Catの『Gilgamesh』やceoの『White Magic 』、2011年のFriendly Fires『Pala』、2012年のGrimes『Visions』やPassion Pit『Gossamer』等、近年の良作エレクトロポップの諸作以上に、本作の楽曲たちに馴染んでる自分がいました。楽しさと同じくらい凛としたシリアスさがあって、そこが好きなんだと思う。

 

 

 

2.Vampire Weekend 『Modern Vampires Of The City』

 


Vampire Weekend - Step

 

Vampire Weekendの3年ぶりとなった通算3作目のアルバムは、2013年の今、もっとも多くの人々に寄り添うるであろう極めて普遍的な親密さを標準装備したポップミュージックとしての完成度と、サウンドからメロディー、言葉のひとつひとつに至るまで徹底的に選び抜かれた作品だからこそ持ちうる確かなポップアートとしての気高さ。その両立がまさに理想的な姿で実現された傑作。

私個人としても今年最大級の“音楽を聴くことの幸福”を感じさせてくれたアルバムが本作でした。目の前の世界に対する真摯な眼差しと人間らしい優しい温もり、冷静な思慮深さ、時として相反するそういった要素を見事に音楽と歌詞の中で同居させ、とてつもなく親しみやすいんだけど、そこに秘められた作者の真意を知り尽くすのは大変に難解という、ポップアートとして一番魅惑的な味わい深さがそこにある。

ポップな音楽が大好きなのに、そこに対してやたらと意味を見出そうとあれこれ解釈したがりな私のようなリスナーからしたら、これはたまらんですわ。

1作目、2作目、そしてこの3作目と明確な変化を遂げてきたVampire Weekendですが、その点は本当に変わってない。そういった意味で今作も実に彼ららしい1枚であると感じています。

個人的に世界で一番好きなバンドです。

 


Everlasting Arms - Vampire Weekend

 

今年はHostess Club WeekenderとFUJI ROCK FESTIVAL '13の来日で二度もライブが観れたことが本当に嬉しかった。しかもアルバムのリリース前と後で、二つのモードのライブ。HCWでは大好きな「I Think Ur A Contra」を初めて生で聴けた。HCWでサインしてもらった『Contra』は今年一番の宝物です(笑)『Contra』は現時点で、21世紀で一番好きなアルバム。

 

 

1.住所不定無職 『Gold Future Basic,』

 

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2013年の私的年間ベストアルバム 第1位は、住所不定無職、3年ぶりの2ndフルアルバム『Gold Future Basic,』。ではあるんだけど、まず大前提としてこれを3年ぶりのアルバムと言ってしまうのは、その間にリリースされた2枚の傑作EPを思うとあまりにあまりにもったいなすぎるなと。

住所不定無職は2010年に1枚目のフルアルバム『ベイビー! キミのビートルズはボク!!!』をリリースして以来、2011年1月には7曲入りの“フルヴォリューム・シングル”『JAKAJAAAAAN!!!!!』を、同年11月には同じく7曲(+1曲)入りのそれ『トーキョー・ポップンポール・スタンダード No.1 フロム・トーキョー!!!』をそれぞれリリースしているんだけど、これがまた2枚ともドえらい名盤で。(特に私的に後者は本当に好きすぎた!)曲数的にいってもこの2011年に出した2枚の“フルヴォリューム・シングル”を合わせれば既に13曲もの新曲をリリースしていて、なおかつここ2年ほどのライブではセットリストのほとんどがこの中から選ばれたりしていたので、EPとは名ばかりでこの2枚の存在感はほとんど2ndフルアルバムに等しいものがあった。とにかく一度聴いたら忘れられないほど2枚ともひたらすら良い曲・ハイパーキラーチューンの詰め合わせで、この3年間で私はすっかりこのバンドの虜になってしまっていた。

 

そしてついに届けられた正式な2ndフルアルバム『Gold Future Basic,』。もう、完全に、信じられないくらい、尋常じゃなく、もうホントにとんでもない大大大名盤だった。

今年の私的年間ベストアルバム 第1位はこのアルバムを置いて他にないです。本当に別格だった、個人的に。

それほどにこの住所不定無職の『Gold Future Basic,』は素晴らしい。

スウィートソウルもディスコもヒップホップもギターロックもすべてが、グッドポップミュージックの名の下でひとつに溶け合っている。

かつてのガレージロックンロールの趣は大胆に後退したけど、もはやそんなこと指摘してる余裕すらないほど舞い上がるしかない、これだけの輝きを前にしたら。

あまりに魅力的すぎて、すべてが好きな要素だらけで、未だに言葉に詰まってしまう。そしてこのアルバムの素晴らしさとは、その輝きが、傑作であることが、未来においてもずっと変わらない事実であることを、ひたすらそこにある音楽が丁寧に語っていること、そこにある。

アルバムのオープニングを飾るナンバー「IN DA GOLD,」で歌われるフレーズ、そしてアルバムタイトルにも掲げられた“GOLD OLD MUSIC! GOLD FUTURE BASIC!”というタームはただのその場凌ぎの台詞なんかじゃなく、まさにこのアルバムそのものを体現した作品の核心であり、本作に注がれたバンドの意志そのものであると思う。

堂々の、2013年 最高のポップミュージック作品といっても恐れることはない。間違いなくそういう次元にこのアルバムはある。

 

「宇宙のYeah!!!」、「南でUhh!!!」、「ムーンライト・シティ・トーク」、「月曜21時に恋してる」、「ジュリア!ジュリア!ジュリア!」、「One,Two,Three! Fuck'in Copyright」… 恐ろしいほどに特大キラーチューンが絶え間なく降り注ぐ。

そのすべてが甘くセンチメンタルで、切ない鼓動に震えてる。そして何よりも幸せなメロディーと音楽と言葉と歌声がある。今年、私を一番元気にしてくれたのはこの1枚。ポップミュージックへの愛情がこれでもかと溢れ出てる。そこで鳴らされるすべての楽曲、すべての音楽からポジティヴなエネルギーを感じられる。

“幸せな音楽とは何か?”に対する2013年一番の模範解答、クラシック。

 


住所不定無職「IN DA GOLD,」

 

アルバムから公開されてるフル音源がこの「IN DA GOLD,」だけというのが本当にもったいないと感じてしまうほどフルキラーチューンのアルバムです。

この曲にラップ部分に登場する “中坊でgetったDammed CLASH / My GOD ブライアン コリン ポール J Dee / illmaticなstill magic / SLY!  WOUMACに繋ぐ上手く / ピチカートするよこの心臓 / HIGH→LOWしてくボクの身長 / NIAGARAの先のA&Mから流れるヒットチューンにKnock&Down!” を聴いてビビッと来た人は一度手に取ってみて損はないと思う。あと「ジュリア!ジュリア!ジュリア!」の“『ゴッドオンリーノウズ』よりキミが好きなんだ!…なんて言っても解んないか”と、「One,Two,Three! Fuck'in Copyright」のお馴染み“ボクが隠したのはABCのアフロの子供のスウィートソウル!”な。ホント堪んないよな。

本作に入っている、11年作『JAKAJAAAAAN!!!!!』収録の「1.2.3!」をリメイクした「One,Two,Three! Fuck'in Copyright」は今年の私的ベストトラックNo.1です。(タイトルにある“Fuck'in Copyright”とは、原曲の「1.2.3!」が『めちゃイケ』のエンディングテーマに起用されたりしたんだけど、AメロがJackson 5の「ABC」にそっくり(これについては歌詞の最終行“ボクが隠したのは ABCのアフロの子供の スウィートソウル!”で自ら引用を示唆/白状している)なところが見つかってイチャモンをつけられたことへの意思表明だと思われる。なんて粋なノリが分からない奴らなんだと。そのため今回のリメイクバージョンではAメロの部分が丸々すべて新たなメロディーとラップに書き換えられてる)クライマックスにこんなものを用意してくるなんてホントにズルい。泣けてしょうがない。良い曲そのもの、というかホント超絶良い曲しかないよな、このアルバム。愛さずにはいられない。とにかく“胸キュン”を好きな音楽の基準に入れてるポップス愛好家、センチメンタルな高揚感がご飯替わりというスウィートキラーチューンフェチなあなた、邦楽も洋楽も関係なく2013年に出会うべきアルバムはまさにこれなんです。奇跡的な名盤だよ。個人的にオールタイムのベストアルバム上位10作に入れたいです。