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Atoms For Peaceを観た

先週の土曜日 11/23に、Atoms For Peaceの日本ツアー最終公演を観てきた。

Atoms For Peaceは2010年のフジロックで来日して最終日にライブを披露しているけど、僕はその日同じステージの昼下がりに登場したVampire Weekendを観て帰らなければならなかったため、AFPのライブを観るのは今回が初めてだった。

 

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ライブを観て終始強く印象に残ったのは、目の前でライブを繰り広げているのはトム・ヨークのソロ(+バックバンド)でもなければ勿論Radioheadでもない、Atoms For Peaceというまったく新しい別のバンドなんだという事実だった。

それはRed Hot Chili Peppersからの抜擢であるフリーについてもまったく同じことが感じられた。

兼務しているRadioheadRed Hot Chili Peppersというバンドで見せるそれぞれのキャラクターやプレイの面影を借りることで得られるであろうアドバンテージにまったく頼っていないというか、そもそもそういったものとはまったく別の次元・世界に存在する個体としてAFPは存在していた。そしてそれこそがこのバンドが結成され、またオリジナルアルバムを制作し、ワールドツアーを行っている意図そのものであろう。

この日のライブではその事実こそが何より輝いて感じられたし、トムやフリーという破格のプレイヤー・表現者がそういったコンセプトの元で繰り出す新しいバンドによる未知なるライブはとても圧巻だった。

Atoms For Peaceは超一流バンドのメンバーのソロ活動の延長線上に生まれたようなサイドプロジェクトなどではなく、“Atoms For Peace”という確かな個性を持った、ただひとつの独立した極上のバンドであった。

 

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とはいえ(笑)、昨年2012年のフジロックでは大トリのRadioheadを一番楽しみに連日のテント生活をしのいだ私です、先週ポール・マッカートニーを観に6年半ぶりに東京ドームに行きましたが、その6年半前に東京ドームで観たライブはRed Hot Chili Peppersでした(初ドーム)、そんなわけで、なんだかんだいっても同じステージに、しかもこのメンバーからしたら普通考えられないような新木場Studio Coastのステージにトム・ヨークとフリーが一緒にいて、思い思いに所狭しとアグレッシブに動き回ってる光景というのは、ぶっちゃけもうそれだけで大変に高まってしまう絵でした。

この日AFPが観せてくれたライブは、そんな二人がグルーヴやビートといったものへの強烈なフェティシズムによって強く結び付いたんだということがよくわかる刺激的な音楽体験だった。

 

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今回初めてAtoms For Peace(Radioheadではないトム)のライブを観るにあたって一番聴きたかった曲は、2006年に発表されたトムのソロアルバム『The Eraser』に収録されて、さらにはこのバンドの名前にも採用された「Atoms For Peace」という曲だった。

なかなか登場しないので少しビクビクしてたけど、結局最後の2度目のアンコールのさいに披露されたのでとても嬉しかった。

僕がRadioheadで一番好きな曲は「Lotus Flower」(と「True Love Waits」)だけど、「Atoms For Peace」はそれと同じかそれ以上に好きな曲。

これは確かな(分かりやすい)美しさと高揚感を湛えた曲なので、普段RadioheadとかAFPに興味が湧かない人にもお薦めできる。

 


Thom Yorke - Atoms For Peace - YouTube

 

これを聴くとやっぱり個人的にはAFPの『AMOK』より、トムの『The Eraser』の方が好きなアルバムだなと改めて確認してしまう。

『AMOK』もアグレッシブでより実験的な前半に比べて、メロディアスで歌に焦点があてられたような後半はけっこう好きだけど。「Stuck Together Pieces」とか「Reverse Running」が特に好き。とてもRadioheadでありそうな曲なんだけど(苦笑)

Radioheadの最新作『The King Of Limbs』も『AMOK』と似た構成で、前半攻めてて、後半はメロウみたいな作品だったけど、あれも聴いた回数は後半の曲のほうがずっと多かった(苦笑)

どちらかというと、基本静かでその中に滾る高揚感をそっと隠し持ってるような曲が好きです。

「Lotus Flower」とか「Atoms For Peace」は本当に最高。

正直この日ライブで聴いた「Atoms For Peace」は原曲の持つ魅力をさらに爆上げさせるようなプレイ・アレンジではなかったんだけど、その分同じく『The Eraser』収録のお気に入り曲「Harrowdown Hill」のライブ演奏がまさにそういったプレイで痺れまくったので無問題。

 

2012年、2013年と2年連続でトム・ヨークの声を生で聴けたけど、今度はもう少し時間がかかりそうかな。

前回Radioheadのアルバムツアーはフジロックのみで単独公演での来日はなかったけど、今度こそじっくりホールでRadioheadの演奏を聴きたいのでぜひまた日本に来てくれることを願ってます。

 

 

Atoms For Peace at  新木場STUDIO COAST  2013.11.23

Before Your Very Eyes...
Default
The Clock
Ingenue
Unless
And It Rained All Night
Harrowdown Hill
Dropped
Cymbal Rush
(encore 1)
Feeling Pulled Apart by Horses
Reverse Running
Rabbit in Your Headlights
Paperbag Writer
Amok
(encore 2)
Atoms for Peace
Black Swan